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観光PRのプレスリリースを書く5つのポイントと最新事例30選【2025-2026年版】

観光PRのプレスリリースを書く5つのポイントと最新事例30選【2025-2026年版】
この記事でわかること
観光PRは、地域の魅力や体験価値を発信し、観光客の誘致や地域活性化につなげる広報PR活動です。この記事では、観光業界を取り巻く最新動向を踏まえながら、観光に関するプレスリリース作成のポイントと事例30選を解説。地域性・季節性・体験価値を活かした情報発信を通じて、観光客やメディアの関心を集めたい企業・自治体担当者の参考としても活用できます。

観光業界は今、大きな転換期を迎えています。インバウンド需要が過去最高水準を記録する一方、人気観光地へのオーバーツーリズムや、観光客が集まる地域・集まらない地域の二極化が新たな課題として浮上しています。こうした変化のなかで、企業・自治体が戦略的に観光PRを行うことの重要性は、かつてないほど高まっています。

本記事では、観光に関するプレスリリースの最新事例と、作成時に押さえておきたい5つのポイントを紹介。インバウンド対応から地方観光の再活性化まで、幅広い業態・エリアで参考にできる内容を取り上げています。

【監修者のご紹介】

和田 幸大のプロフィール画像

PR TIMES事業ユニット 第二営業部

和田 幸大(Wada Yukihiro)

2026年1月より、全国の観光事業社様や宿泊施設様の広報PRを支援する「観光プロジェクト」の責任者を務める。業務提携先の旅行新聞新社様や日本観光振興協会様と連携しつつ、各地域ならではの観光資源を活かした広報PR支援とPR TIMESの利活用のサポートを行う。

目次
  1. 観光に関する広報PRが強化される背景

  2. 観光に関するプレスリリース作成の5つのポイント

  3. 観光PRに関するプレスリリース事例30選

  4. 観光PRには地域性・体験・持続可能性を意識しよう

観光に関する広報PRが強化される背景

観光PRの事例やポイントを見ていく前に、まず現在の観光業界を取り巻く状況を整理しておきましょう。インバウンド需要の拡大、オーバーツーリズムの深刻化、新たな注目エリアの台頭——こうした背景を押さえておくことで、なぜ今戦略的な観光PRが求められるのかが見えてきます。

観光に関する広報PRが強化される背景

インバウンド需要が過去最高水準に

2025年、訪日外国人旅行者数は過去最高の約4,268万人を記録し、日本の訪日市場は新たな成長フェーズに入りました。旅行消費額も約8兆円と最高水準を更新し、宿泊費や体験型コンテンツへの支出の伸びが顕著で、かつての「爆買い」に象徴されるモノ消費から体験重視のコト消費へのシフトが鮮明になっています。

政府は「2030年に訪日外国人6,000万人・消費額15兆円」を目標に掲げており(※1)、観光立国の実現に向けた取り組みは官民ともに加速しています。

オーバーツーリズムと観光地の二極化

インバウンド増加の一方で、深刻化しているのがオーバーツーリズム問題です。京都では外国人宿泊客が日本人宿泊客を上回る状況が続いており、宿泊料金の高騰などを背景に日本人観光客の京都離れが進んでいます。

外国人延べ宿泊者が4年連続増加する一方、日本人延べ宿泊者は3年連続で減少しています。

こうした課題に対し、政府は観光客の分散化や地方部への誘客促進、地域住民と協働した観光振興を柱とした対策を推進しています(※1)。観光地として生き残るためには、混雑対策や受け入れ環境の整備と並行して、情報発信の巧拙がこれまで以上に問われるようになっています。

新たな観光地として注目を集める地域

オーバーツーリズムへの対策として観光客の分散が進む一方、新たに注目を集めるエリアも生まれています。訪日外国人の滞在増加率では鳥取県境港市が前年比2.83倍に達するなど(※2)、山陰・南九州・沖縄といった地域への人流が急速に広がっています。

四国でもアドベンチャートラベルや体験型ツーリズムへの関心が高まり、JNTOをはじめとする機関がインバウンド誘致の強化を図っています。こうした地域にとっては、受け入れ体制を整えながら魅力を積極的に発信する先手のPRが欠かせません

企業・自治体が観光PRに注力すべき理由

2025年、インバウンド市場は単なる「回復」の段階を終え、持続的な成長のフェーズへと移行しました。こうした成長が続くなかで、市場を牽引しているのは高単価な富裕層のラグジュアリー消費と、地方への旅行分散です。

旅行者のニーズが多様化し、情報収集がSNSやAIを経由するケースも増えている今、観光地や施設の情報が「検索・シェアされる形」で存在していることが集客に直結します。プレスリリースはメディア掲載による信頼性の付与と、Web上での継続的な情報露出の両方を同時に担える手段です。観光PRにおいて有効性がますます高まっています。

※1参考:観光立国推進基本計画 | 観光政策・制度 | 観光庁

※2参考:訪日外国人旅行者が訪れる夏の人気上昇エリアを分析 2025

観光に関するプレスリリース作成の5つのポイント

観光に関するプレスリリースを作成するときには、

  1. 地域性を出す
  2. 時節やトレンドを捉える
  3. 提供できる体験にフォーカスする
  4. SNSでの拡散を意識した素材を用意する
  5. サステナブルな観光・受入環境への配慮を示す

の5つのポイントを意識することで、効果的なプレスリリースを作成できます。

それぞれのポイントを詳しく確認していきましょう。

ポイント

ポイント1.地域性を出す

観光に関するプレスリリースが目指すゴールの多くは、「その場所に来てもらうこと」です。読み手に「行ってみたい!」と思ってもらうためには、地域性を出す必要があります。

「なぜその場所なのか」「そこでしか体験できないことなのか」を踏まえ、その土地の特徴を訴求することで、魅力的なプレスリリースになります。他にはない、その土地ならではの地域性を出しましょう。

ポイント2.時節やトレンドを捉える

時節やトレンドを捉えるのはプレスリリース作成の基本であり、観光に関するプレスリリースにおいても押さえておくべきポイントです。

その季節だからこそできる体験や期間限定のイベントを盛り込むことで、ニュース性が高まります。

「夏休みを活用して家族で旅行する」「紅葉を見るために訪れる」「雪景色を見ながら露天風呂に浸かる」など、観光において季節は重要なファクターなので、プレスリリースに使用する画像にも季節感やイベント感を意識しましょう

ポイント3.提供できる体験にフォーカスする

観光に関するプレスリリースでは、提供できる体験にフォーカスしましょう。

観光客はただその場所を訪れるだけでなく、美味しいものを食べる、アクティビティを楽しむ、美しい景色を堪能するなどの体験とセットで観光を捉えているためです。

訪れたときの情景や過ごし方がイメージできる画像や動画を活用しましょう。

SNS

ポイント4.SNSでの拡散を意識した素材を用意する

メディアが思わず取り上げたくなるような美しい景色やインパクトのある画像は、観光に関するプレスリリースにおいて重要な要素です。

また、プレスリリースは生活者にも直接届くため、その視点も欠かせません。フォトスポットや絶景スポットを紹介し、訪れた際の風景や体験を具体的にイメージできるようにしましょう。

InstagramリールやTikTokなど短尺動画は、観光地の魅力を伝える手段として有効です。SNSと連動させたり、PR動画やショート動画を公開したりすることも話題性につながります。特に訪日外国人に向けては、日本語以外での発信内容や多言語対応の有無も記載すると、海外メディアへのアプローチにも有効です。

ポイント5.サステナブルな観光・受入環境への配慮を示す

観光客の増加が続くなかで、地域住民や環境への影響に配慮した「持続可能な観光」への関心が高まっています。オーバーツーリズムへの懸念が各地で顕在化している今、観光プレスリリースでも、混雑対策・多言語対応・分散観光への取り組みなどを盛り込むことが、メディアや行政関係者からの注目度を高めるポイントです。

自治体や観光協会が発信する場合は特に、「地域住民と観光客が共存できる観光地づくり」への姿勢を示すことで、取材につながりやすくなるでしょう。

観光PRに関するプレスリリース事例30選

ここでは、地域性・季節感・体験価値・SNS拡散・サステナブルな観光など、観光PRの5つのポイントを押さえた事例を30件紹介。新施設のオープン告知から、期間限定イベント、宿泊プランの差別化、地域一丸型のキャンペーンまで幅広いトピックスを取り上げています。

エリアや規模を問わず、参考にできるものばかりです。プレスリリース作成時にぜひ役立ててください。

事例1.オーバーツーリズム解消を地域で取り組む(一般社団法人太宰府観光協会)

太宰府天満宮への観光客集中という課題に対し、観梅シーズンに合わせて周辺スポットや地元店舗を周遊するデジタルスタンプラリーを開催した事例です。クーポンでグルメ・ショッピングへ誘導する設計が地域一体となった取り組みを体現しており、「天満宮だけで終わらせない」という取り組みの意義がリリース全体から伝わります。オーバーツーリズム対策と観光誘致を両立した告知として、観光協会・自治体のPRに広く応用できる形式です。

参考:美しい梅を見ながら、太宰府のまちを優雅に巡る。令和の都だざいふでデジタルスタンプラリーを開催!

事例2.地域キャラクターを活用して県全域を周遊へ(一般社団法人埼玉県物産観光協会)

こちらもスタンプラリー企画の実施ですが、埼玉県5エリアを舞台にして「春日部つくし」という県公認キャラクターをナビゲーターに起用してご当地感を出しています。各スポットでキャラクターの解説動画が視聴でき、エリアごとの特典や全制覇賞を設けることで、参加者が継続して楽しめる仕組みを設計しています。キャラクター活用でビジュアルのインパクトを生みながら、知名度が低い県内スポットへも誘導できる地域周遊型の好例です。

参考:春日部つくしと巡るデジ玉スタンプラリー2025開催!

事例3.社会トレンドと季節を活かした体験企画(星野リゾート)

星野リゾートは時節・トレンドと宿泊体験を結びつけた発信を継続しています。暑熱順化プログラムでは、温暖化・熱中症という社会課題と旅を結びつけて展開。「氷のホテル」は、トマムの極寒の環境を活かした全面氷の宿泊体験を期間限定で展開しています。「回廊の葡萄フェスタ」は、山梨県が葡萄の生産量日本一であることを背景に、地域性と季節感を取り入れた企画です。

いずれも今ここに来る理由を明確に示した、プレスリリース設計の参考になる事例です。

参考:【星野リゾート】本格的な夏がやってくる!「暑熱順化」プログラムを提案
参考:【トマム】客室から露天風呂まですべてが氷!期間限定「氷のホテル」オープン
参考:【リゾナーレ八ヶ岳】山梨県が生産量日本一を誇る秋の味覚「葡萄」を楽しみ尽くす「回廊の葡萄フェスタ2026」開催

事例4.温泉街全体の横連携でオールインクルーシブを実現(株式会社イノベーションシフト)

16旅館・13浴場・25店舗が連携し、宿泊客が温泉街を自由に巡れる「温泉街まるごとオールインクルーシブ」として打ち出した企画です。1施設完結ではなく、「温泉街全体をひとつの宿泊体験として設計する」という全国でも珍しい切り口が強いニュース性を生んでいます。地域の事業者が連携し、温泉街全体の回遊や消費拡大を目指す取り組みとして、観光地の活性化を発信する際の参考になる事例です。

参考:宿泊客を温泉街へ全国初(事務局調べ)16の旅館と13の浴場、25店舗を自由に巡る「温泉街まるごとオールインクルーシブ」

事例5.夏の夜という時間軸で差別化する期間限定イベント(株式会社アワーズ)

アドベンチャーワールドが、夕暮れのサファリ体験と夜のマリンライブを組み合わせた夏季限定「ナイトLIVE!アドベンチャー」を開催。「夜」という時間軸を観光コンテンツの差別化軸に据えることで、昼間の通常営業と切り離した独自の体験価値を生んでいます。サファリ×ライブという異なるコンテンツの掛け合わせが話題性を高めており、期間限定イベントを「夏にしかない体験」として発信する手法は、参考になります。

参考:夕暮れにざわめくサファリ、夜に愛が爆発するナイトマリンライブ。夏季限定「ナイトLIVE!アドベンチャー」開催!

事例6.地域文化を「五感体験」として届ける夏イベント(株式会社古窯ホールディングス)

山形のおふろcaféyusaは「熱」と「涼」のコントラストをテーマに、土地のカルチャーを五感で楽しむイベント「ゆさの夏」を企画。熱い夏だからこそ涼を提案し、地元の食・文化・温浴という地域性が凝縮された体験パッケージになっています。地域の施設がローカルカルチャーを観光コンテンツとして発信する季節限定のイベントPRとしても注目です。

参考:今年の夏は「熱」と「涼」の全力コントラスト!おふろcaféyusaで、山形カルチャーを五感で楽しむ夏イベント『”涼”でひんやり。ゆさの夏』を開催。

事例7.コンテンツ聖地×オフシーズン活用でファンを観光客に変える(奥伊吹観光株式会社)

スキー場のオフシーズンとなる初夏に、ウマ娘・ホロライブ・原神など人気IPの痛車250台を集めたイベントを開催した奥伊吹観光株式会社。閑散期の課題を独自のコンテンツで解消した点が特徴で、観光施設がコンテンツツーリズムに取り組む際の参考になります。人気IPを活用したイベントは、来場者によるSNS発信とも親和性が高く、話題化につながりやすい点も特徴です。

参考:【ウマ娘】ほか「痛車」250台が奥伊吹に大集合!初夏のスキー場で漫画・アニメ・ゲームのイベント開催!

事例8.住民参加型DIYで新観光スポットを生み出す(岐阜県飛騨市)

岐阜県飛騨市は、北アルプスを一望する天蓋山(標高1,000m超)に新名所をDIYで創り出すプロジェクトを発表。「みんなの手で観光スポットを作る」という参加型の設計が地域住民の共感と愛着を生むとともに、プロジェクト自体がメディアにとっての話題となります。自分たちが作った場所というストーリーもでき、完成後には写真を撮りたくなるスポットとしての発信力をさらに高めます。観光資源の新規創出と地域一丸の姿勢を同時に示した自治体PRの好例です。

参考:【岐阜県飛騨市】北アルプス一望、標高1,000m超の「天空の特等席」をみんなの手で。天蓋山に新名所「白樺ブランコ」を創り出すDIYプロジェクトを開催

事例9.11席限定のイベントで「旅先がふるさとになる」体験を設計(株式会社カラリト)

旅と食をつなぐカラリトが企画したのは、五島列島産ジン「GOTOGIN」と器ブランド「secca」と連携した五島列島の物語を語り合う11席限定のプランです。旅先がふるさとになる喜びというメッセージは、地域との関係性構築、また関係人口創出の文脈にもなっています。少人数・限定性・複数事業者の連携という要素が希少価値を高めており、体験を提供する観光PRとして参考になる事例です。

参考:「旅先がふるさとになる喜び」カラリト×GOTOGIN×seccaが、五島列島の物語とその味わい方を紡ぎ考える、11席だけの語らいの夜。

事例10.PR動画で宿泊施設が街全体の魅力発信役を担う(株式会社古屋旅館)

熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」は、熱海の街歩きの魅力を伝えるPR動画を公開しました。宿泊施設が地域全体の広報PR役を率先して担うことで「熱海に来る理由」を増やす戦略になっており、動画公開をプレスリリースで告知することでメディア掲載と二次拡散の両方につなげています。施設単体ではなく地域全体を発信する視点がPRの起点になることを示しています。

参考:熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」が熱海の”街歩き”の魅力を伝える動画を公開

事例11.都心からのアクセスを強みに近距離リゾートを訴求(株式会社ニュー・オータニ)

こちらは、ホテルニューオータニ幕張が絶景プール・ガーデンBBQ・涼感スイーツをパッケージにした「MAKUHARI RESORT ESCAPE」を打ち出した事例です。「都心から30分で叶う極上のサマーバカンス」というコピーが近距離旅行需要をピンポイントで捉え、アクセスの良さを体験価値の一部として設計しています。都心近郊で手軽に非日常を楽しみたいニーズと、立地優位性を組み合わせた訴求がポイントです。

参考:都心から30分で叶う、極上のサマーバカンス!絶景プール、ガーデンBBQ、涼感スイーツで彩る『MAKUHARI RESORT ESCAPE』

事例12.北欧の夏至祭を施設の世界観として体験化(株式会社ONDOホールディングス)

おふろcafeutataneは、夏至の時期に合わせて白夜をイメージした夜更かし体験やモルック大会など北欧の「夏至祭」を体験できるイベントの開催を決定。日本にいながら北欧文化を体感できるという異文化体験の価値と、夏至という暦の節目を組み合わせることで「この時期に来る理由」を生み出しています。施設のコンセプトと季節行事を一致させ、メディアが取り上げやすい話題づくりにつながっている点も注目したいポイントです。

参考:おふろcafeutataneで、白夜をイメージした夜更かし体験やモルック大会など北欧の「夏至祭」を体験できるイベントを開催します

事例13.「遊育」というコンセプトで体験価値を言語化(株式会社エムアンドエムサービス)

里創人倶楽部伊勢志摩が提案したのは、夏休みの子連れ旅行向けに「遊んで育む」プラン。「楽しいだけでなく子どもの成長につながる旅」という訴求が保護者層に刺さる設計になっており、伊勢志摩の食・海・自然を体験コンテンツに落とし込んでいます。体験の価値を「遊育」というコンセプトで一言で表すなど、メディアの目に留まるポイントを押さえています。

参考:夏休みの子連れ旅行に、遊んで育む新体験を 里創人倶楽部伊勢志摩が『遊育』ステイを提案

事例14.伝統行事と地域クラフトを掛け合わせた期間限定イベント(株式会社伊勢福)

おかげ横丁が伊勢神宮の祭礼「風日祈祭」に合わせた奉祝イベントとして、地元クラフトビール「ISEKADO」とコラボしたビアガーデン開催のプレスリリースです。「その時期・その場所にしかない文脈」がイベントの必然性を生み、地産クラフトビールとの連携が地域色をさらに強めています。伝統行事×地域食材×体験イベントの組み合わせは、観光地ならではの地域性を最大限に活かしており、参考になる事例です。

参考:【おかげ横丁】風日祈祭に合わせた奉祝イベント「第4回ISEKADO×おかげ横丁BeerGarden」開催

事例15.現代版湯治でウェルネストレンドと季節を接続(湯治ぐらし株式会社)

別府温泉の湯治リトリート施設「七日一巡り」が、大暑の時期に合わせた「夏の現代版湯治プラン」の参加者を募集。「一年で最も暑い時期に、夏バテ知らずの養生を」というコピーが現代のウェルネストレンドと日本古来の湯治文化を自然につなげています。開催期間・体験内容・募集定員を明確に示しながら、季節の節気を切り口にした限定体験を効果的に訴求している点がポイントです。

参考:一年で最も暑い時期に、夏バテ知らずの養生を。別府温泉・湯治リトリート「七日一巡り」が7月24日〜26日の「夏の現代版湯治プラン」の参加者を募集

事例16.工場30周年を地域観光と結びつける(株式会社桃谷順天館)

化粧品メーカーの桃谷順天館が岡山工場30周年を機に、地元・和気町と連携した観光PRプロジェクト「わけ(和気)あって美肌」を始動した事例です。地名の「和気」を掛けた命名が話題性を生み、工場観光と地域の美肌体験を組み合わせることで、企業PRと観光誘致を同時に成立させています。企業の周年という節目を地域貢献の文脈に昇華させた設計は、企業×地域連携PRの参考にしたい内容です。

参考:桃谷順天館岡山工場30周年記念「わけ(和気)あって美肌」プロジェクト始動

事例17.ホテル×地域文化のフェスイベントで差別化(東急ホテルズ&リゾーツ株式会社)

みなとみらいの東急ホテルズが「横浜にいながらハワイを旅する週末」をコンセプトに開催を発表した「YOKOHAMABAYSIDEHAWAIIAN2026」のプレスリリース。ベイサイドという立地とハワイを結びつけ、近場でリゾート気分を味わえるという独自の世界観が差別化の軸になっています。夏の旅行需要に合わせてイベントを季節限定で打ち出した事例です。

参考:みなとみらいにいながらハワイを旅する週末!「YOKOHAMABAYSIDEHAWAIIAN2026」2026年8月8日・9日イベント開催!

事例18.大山の自然を活かした夏休み限定の日替わり体験(エイ・エイ・ピー・シー・ジャパン株式会社)

メルキュール鳥取大山リゾート&スパが、大山の自然を舞台にした夏休み限定の体験プログラムを日替わりで提供するというものです。「日替わり」という設計が連泊・再訪の動機になり、「好奇心を育む」という体験価値がファミリー層へのアプローチに。地域固有の自然×夏休みシーズン×子ども向け体験の組み合わせで「ここに来る理由」を明確に示した訴求になっています。

参考:鳥取・大山の自然に触れ好奇心を育む。夏休み限定の体験プログラムが日替わりで登場【メルキュール鳥取大山リゾート&スパ】

事例19.アートと滞在を融合させた一棟貸し別荘(とおい山株式会社)

北軽井沢の林の中に、約10名のアーティスト作品を館内に展示した一棟貸し別荘「私のhutte(ヒュッテ)」のオープンを告知した事例です。「アートを味わう滞在」「余白ある時間を過ごす」というコピーが現代のリトリート需要と親和性が高く、自然・アート・一棟貸しの組み合わせで「ここにしかない体験」を打ち出しています。体験の独自性を言葉で丁寧に設計した小規模施設の開業リリースとして参考になります。

参考:アートを味わう一棟貸し別荘「私のhutte(ヒュッテ)」が北軽井沢にオープン。美しい林に囲まれて、約10名のアーティストの作品と余白ある時間を過ごす。

事例20.2タイプの滞在スタイルを提案し幅広い層に訴求(有限会社アイ・エフ・シー)

山口・長門の温泉宿「きわど温泉リトリート悠久の季」は夏から秋にかけてリトリートステイとアクティブステイの2スタイルを提案。北長門海岸国定公園という地域固有の絶景を訴求軸に置きながら、異なる過ごし方を提案することで、幅広い旅行ニーズに応えています。宿の特性を活かしつつ複数の体験価値を打ち出す、小規模宿泊施設のシーズナルPRの好例です。

参考:【山口・長門】北長門海岸国定公園をのぞむ絶景の宿が提案する、夏から秋の2つの滞在スタイル|きわど温泉リトリート悠久の季

事例21.物価高を逆手に取った旬の農業体験(加古川市)

加古川市が地元名産「すもも」の収穫体験イベントを「物価高だからこそ”心満たされる体験”を」というコピーで告知しました。旬の特産品×初夏の限定時期×関西最大級の開放感という三要素を組み合わせ、コスパのよい体験として展開。地元農産物を旅の動機となる体験として発信しており、自治体広報が注目したい事例です。

参考:【初夏の風物詩】物価高だからこそ”心満たされる体験”を。関西最大級の開放感で楽しむ「加古川名産すもも」収穫体験

事例22.地域ワインを軸に「ここでしか飲めない」を体験化(東急リゾーツ&ステイ株式会社)

蓼科の東急リゾートが発表した、「蓼科東急テイスティング」開催のプレスリリースは、蓼科の森という自然環境と、産地でそのワインを飲むという体験を組み合わせ、なぜここに来るかを明確にした事例です。地域の食文化を高付加価値体験として打ち出す観光PRの参考になります。

参考:蓼科の森でワインに酔いしれる1日 八ヶ岳西麓ワインバレーのテイスティング体験「蓼科東急テイスティングinグラマラスダイニング蓼科」開催

事例23.高級ホテルの自然を活かした夏の差別化(マリオット・インターナショナル)

ザ・リッツ・カールトン日光は、涼風と豊かな自然という避暑地としての立地優位性を訴求軸にしながら、洗練の夏というコピーでラグジュアリーブランドのターゲット層へ的確にアプローチしています。奥日光の涼しい自然環境を活かし、競合が増える夏季に立地と自然という地域固有の強みで差別化を図る宿泊プランリリースの好例です。

参考:【ザ・リッツ・カールトン日光】奥日光の涼風と豊かな自然に包まれる、洗練の夏「サマープロモーション2026」を開催

事例24.旬の食材×SNS拡散を意識した季節限定フェア(株式会社ロイヤルホテル)

リーガロイヤルホテル京都は夏の旬の桃を全面に打ち出し、”推し活ショット”専用フォトスポットを設けたスイーツパーティ「PeachFair2026」の開催を発表。季節限定のスイーツと写真を撮りたくなる演出を組み合わせ、SNSでの発信につながる体験を設計しています。

参考:【リーガロイヤルホテル京都】この夏、桃を味わい尽くす。”推し活ショット”も愉しめる桃づくしのスイーツパーティ『PeachFair2026』開催

事例25.市民参加型の映えスポットで一体感を演出(札幌駅前通地区活性化委員会)

札幌の中心部で市民が花びらを一枚ずつ敷き詰めて巨大な花絵を作る「サッポロフラワーカーペット2026」開催の事例です。制作過程への市民参加が地域への愛着や一体感を育み、完成した花絵はSNS投稿を促すフォトスポットとしても機能します。商店街・地域団体・行政が連携して実施することで、観光客の来訪促進と地域活性化の両立につながる事例です。

参考:札幌中心部を彩る市民参加型アートイベント「サッポロフラワーカーペット2026」6/19より開催

事例26.ワークショップ体験で非日常と地域性を両立(株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド)

川越プリンスホテルが展開したのは、職人と一緒に「世界に1つだけのグローブ」を作るワークショップ企画です。「世界で1つだけ」という特別感が参加動機になるとともに、完成したグローブを写真に残したくなる体験設計も特徴です。ホテルがワークショップ体験を軸に非宿泊客にもアプローチする、宿泊施設の体験型観光PRとして注目したい事例です。

参考:【川越プリンスホテル】世界で1つだけのマイグローブが作れる「ランチブッフェ付き親子で野球グローブ作り教室」

事例27.地域の食×宿泊体験でターゲットを明確に絞る(株式会社名鉄ホテルマネジメント犬山)

ホテルインディゴ犬山有楽苑は、犬山の遊びと味わいを軸にしたファミリー向けサマーステイを提案。地域固有の観光資源と夏休みシーズンを掛け合わせ、子ども連れが楽しめる体験と食の両面を宿泊プランとして一体化させています。ターゲット・体験内容・地域の魅力を一致させた宿泊プランPRとして、施設が地域の魅力をパッケージ化する参考になります。

参考:【ホテルインディゴ犬山有楽苑】この夏、家族で満喫”遊び”と”味わい”。犬山で過ごすサマーステイ

事例28.「最後」というストーリーで共感と集客を生む(株式会社グランビスタホテル&リゾート)

札幌パークホテルが今秋の閉館を前に「閉館前の最後のビアガーデン」として訴求する事例です。「最後」というストーリー性が強いニュース価値を持ち、長年親しまれてきたホテルへの惜別感が共感と集客を自然に生みます。節目・周年・閉館という特別な文脈をリリースの中心に据えることで、通常の季節イベントとは異なるニュース性を持ち、メディアの関心を集めやすい構造になっています。

参考:【札幌パークホテル】閉館前の最後のビアガーデン「パークビアガーデン」開催

事例29.多世代が集まる駅前空間を観光資源に変える(狭山市役所)

狭山市が駅前を「幻想的な空間」に変える多世代向けイベントを告知した事例です。「子どもも大人も乾杯」というコピーで世代を問わない集客を狙いつつ、見慣れた駅前を非日常の観光スポットとして打ち出しています。商業エリアの活性化と観光誘致を兼ねた自治体主導のイベントにおいて、地域住民だけでなく、来訪者にも楽しんでもらえる内容となっています。

参考:子どもも大人も多世代で乾杯!狭山市駅前が幻想的な空間に。

事例30.施設の個性と地域の魅力を体験コンテンツとして発信する(株式会社温故知新)

「地域の光の、小さな伝道者」を理念に掲げ、宿泊施設の運営・プロデュースを手がける株式会社温故知新は、各施設の特性を生かした体験コンテンツをプレスリリースで継続的に発信しています。

岡山・玉野市の「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」では、日本初のスタジアム一体型ホテルという立地を生かし、現役競輪選手との交流や競輪場バンクでの走行体験を組み込んだ親子向け宿泊プランを打ち出しました。また、北海道・礼文島の「礼文観光ホテル 咲涼」では、花の浮島として知られる島の自然を深く体感できる宿泊者限定のガイド付きトレッキングツアーを開始。施設の個性と地域固有の資源を体験として設計し発信するスタイルは、今ある素材をどうPRに活かすかを考えるうえで参考になります。

参考:【KEIRIN HOTEL 10】「競輪場に泊まる!?」親子で楽しむ競輪選手体験付き宿泊プランを販売

参考:【礼文観光ホテル 咲涼】最北の絶景を巡る。宿泊者向けガイド付きトレッキングツアー受付開始

観光PRには地域性・体験・持続可能性を意識しよう

本記事では観光に関するプレスリリースの事例と、作成時に意識したい5つのポイントを紹介しました。

インバウンド需要が過去最高水準を記録する一方で、オーバーツーリズムや観光地の二極化が課題となるなか、誰に何を伝えるかを明確にした情報発信がこれまで以上に重要になっています。

地域ならではの魅力や体験価値に加え、持続可能な観光への取り組みも盛り込むことで、メディア関係者や旅行者の関心を集めやすくなります。まずは自社の観光資源や体験価値を整理し、5つのポイントを意識したプレスリリース作成から取り組んでみてはいかがでしょうか。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

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この記事の監修者

和田幸大

和田幸大

PR TIMES事業ユニット 第二営業部所属。2026年1月より、全国の観光事業社様や宿泊施設様の広報PRを支援する「観光プロジェクト」の責任者を務める。業務提携先の旅行新聞新社様や日本観光振興協会様と連携しつつ、各地域ならではの観光資源を活かした広報PR支援とPR TIMESの利活用のサポートを行う。

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