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ホテル・宿泊施設の新規獲得、稼働率アップに向けたPR施策事例30選【2026年版】

ホテル・宿泊施設の新規獲得、稼働率アップに向けたPR施策事例30選【2026年版】
この記事でわかること
ホテル・宿泊施設の広報PRとは、自施設ならではの魅力や体験価値を発信し、認知拡大や集客につなげる活動です。この記事では、ホテル・宿泊施設が取り組みたい広報PRの方法や企画設計のポイントを解説。推し活プランや地域連携、季節イベント、ブランドコラボなどの事例30選を紹介し、稼働率向上や新規顧客獲得につなげたい担当者の参考としても活用できます。

インバウンド需要の回復・拡大が続く一方、宿泊施設間の競争激化や人手不足、オーバーツーリズムへの対応など、ホテル・宿泊施設を取り巻く環境は大きく変化しています。

こうした中、新規顧客の獲得や稼働率の安定化に向けて、戦略的な広報PR施策の重要性がこれまで以上に高まっています。

本記事では、広報PR担当者がホテルの話題をつくりPRを成功させるためのポイントを解説。稼働率アップにつながる施策30選も紹介します。

【監修者のご紹介】

和田 幸大のプロフィール画像

PR TIMES事業ユニット 第二営業部

和田 幸大(Wada Yukihiro)

2026年1月より、全国の観光事業社様や宿泊施設様の広報PRを支援する「観光プロジェクト」の責任者を務める。業務提携先の旅行新聞新社様や日本観光振興協会様と連携しつつ、各地域ならではの観光資源を活かした広報PR支援とPR TIMESの利活用のサポートを行う。

ホテル・宿泊施設が取り組みたいPRの方法

ホテル・宿泊施設をPRする際の最終的なゴールは「集客力を高め、多くの予約を獲得すること」にあります。ホテル・宿泊施設の利用は商品の購入に比べて金額が高いことが多いため、一般生活者は利用を慎重に検討します。PRを行う際は、そのことを念頭に入れておくことが大切です。まずは、ホテル・宿泊施設が取り組みたいPRの方法をご紹介します。

クラウドファンディングのプレスリリースの書き方

プレスリリースを配信する

PRの方法としてもっとも基本的なのがプレスリリースの配信です。プレスリリースは自社サイトへの掲載に加えて、プレスリリース配信サービスを活用することで、一度に多くのメディア関係者に情報を届けられます。パブリシティにつながれば、信ぴょう性の高い情報として、多くの生活者に知ってもらえるチャンスです。

SNSを活用する

プレスリリースの配信と掛け合わせて行いたいのがSNSを活用したPRです。共感や話題性を軸にした情報の拡散が期待できるため、商品やサービスの見せ方次第では広告費を抑えながら効果的にサービスの認知拡大や売上向上につなげやすくなります。

地域と連携する

宿泊者に対して、近くの飲食店や買い物ができる店舗情報を展開しているホテル・宿泊施設も多いのではないでしょうか。ホテルでの滞在だけでなく、地域全体での体験価値を高めることも大切です。

それらの店舗との連携はもちろん、地域と連携したPRの方法も検討しましょう。

ホテル・宿泊施設がPR施策を考える5つのポイント

PR施策は闇雲に実行すれば成果が出るというものではありません。施策を成功させるには、ポイントを押さえながら内容を考えることが大切です。ホテル・宿泊施設の集客力を上げるためのPR施策を具体的に考える前に知っておきたい5つのポイントを解説します。

1.年間のイベントのタイミングに合わせる

1つ目のポイントは、年間のイベントのタイミングに合わせることです。ホテル・宿泊施設に関連する年間行事・シーズンとしては、お正月・バレンタインデー・花見シーズン・GW・夏休み・紅葉シーズン・クリスマスなどが代表的です。

それぞれの時期に合わせた特別プランやイベント企画をあらかじめ年間カレンダーで設計しておくことで、準備に余裕を持ちながらPRを展開できます。

宿泊イメージ

2.トレンドを取り入れる

2つ目のポイントは、PR施策にトレンドの要素を取り入れることです。関連付けられるイベントがない時期は、話題化につながるPRの企画が難しくなります。

そうした場合には、トレンドの要素を取り入れることが有効です。例えば、以下のように時期と需要を掛け合わせると訴求力が高まります。

  • お正月には、おせちはもちろんゆっくり館内で過ごせるオールインクルーシブプラン
  • ウェルネスへの関心が高まる正月明けには、温泉や健康食をテーマにしたデトックスプラン
  • 夏休みには、プールやウォータースライダーなどの非日常体験を前面に打ち出すプラン
  • 秋の行楽シーズンには、インバウンド需要に対応した多言語案内付きの紅葉鑑賞プランやインバウンド客を避けられるようなおこもりプラン
  • クリスマスには、。ラグジュアリーな雰囲気で特別な時間が過ごせるプラン

若年層・中年層・高齢層ではトレンドが異なるため、届けたい層を絞ったうえでホテル・宿泊施設の個性に合ったトレンドを組み合わせましょう。

トレンドと結びつけたPRを考える場合、その組み合わせに無理がないかをよく検討することが大切です。客観的に見て違和感がなく、納得感の得られるトレンドの取り入れ方になっているかをしっかりと確認しましょう。

3.社会課題に取り組んだ内容にする

3つ目のポイントは、社会課題に取り組んだ内容にすることです。ニュースを取り上げるメディア関係者は、日々さまざまなプレスリリースに目を通しています。そのなかで、掲載するメディアの読者層に合いそうな情報をピックアップし、取材を行ったりニュース記事を作成したりしています。

イベントやトレンドとの組み合わせが難しい場合は、社会課題に取り組んだ内容が可能かどうかを検討しましょう。例えば、SDGsは2030年までに達成すべき目標として期限が設けられています。各社さまざまな取り組みを行っているため、メディア関係者も積極的に情報を探しています。

ほかにも、コロナに伴う働き方の多様化や、女性の活躍など、現代には人々の関心が高いさまざまな社会課題があります。PR施策を考える際は、その方向性で話題づくりができないかどうかも検討してみてください。

4.用途ごとに予算を配分する

4つ目のポイントは、用途ごとに予算を配分することです。PR施策を実施するには、企画費・製作費・媒体費・ツール利用料などさまざまな費用がかかります。どの部分に費用を投入するのか、施策実施前には必ず予算配分を行いましょう

ホテル・宿泊施設のPRでは、企画費や媒体費に加え、インフルエンサー施策などに予算を配分するケースもあります。利用者を実現するため、PR戦略に沿って必要な箇所に適切な費用をかけられるように調整しましょう。

5.現場の企画運営フローをしっかりと定める

5つ目のポイントは、現場の企画運営フローをしっかりと定めることです。ホテル・宿泊施設のPR施策では、季節に合わせたイベントプランや特別な宿泊プランを用意することが多くあります。そうしたプランの準備や実行は現場のスタッフが担当するため、実現可能な範囲で実行フローを決めなければなりません。

あらかじめ現場の状況を把握したうえで企画を考えれば、実現可能な案を出しやすく、フロー決定から実行までもスムーズに行えます

課題別にアプローチできるPR施策30選

ホテル・宿泊施設は、比較的話題になりやすい企画を作りやすいのが特徴です。施策を考える際のポイントを押さえつつ、新規層の獲得、稼働率向上、リピート率アップといった、課題別にアプローチできるPR施策30選をご紹介します。施策を考える際の参考にしてみてください。

一年を通して適応できる施策

推し活×ぬい撮りでSNS話題を生む体験設計

新横浜プリンスホテルは「ぬい活」ニーズに着目し、推し色7色の装飾ルームに約100着のぬい服を用意した宿泊プランを販売。推し活サービス「ぬい服試着室」とのコラボで話題性と実需を両立し、新規層との接点を生み出しています。

参考:【新横浜プリンスホテル】”ぬい活”需要拡大中!ホテルで楽しむ”ぬい撮り”ステイプランを販売

ファン投票で設計した推し活ルームが開業25周年記念を盛り上げる

東京ドームホテルが開業25周年を機に、推し活メディア「Oshicoco」のSNS総フォロワー約8,000票の投票で推し活専用ルームを完成させた事例です。完成前からファンと共につくるプロセス自体がニュースとなり、メディア掲載と新規層獲得を同時に実現しています。

参考:【開業25周年記念】SNS総フォロワー約8,000票の投票で誕生した「夢の推し活ルーム」が遂に完成!

移動時間まで含めた体験価値で富裕層に差別化訴求

HIRAMATSU HOTELSは、東京23区内からの往復ハイヤー送迎付き宿泊プランを熱海・仙石原・軽井沢御代田の3施設で販売。公共交通機関を使わないプライベート移動を体験に組み込むことで「旅の始まりから上質」という付加価値を打ち出し、富裕層への差別化訴求として機能しています。

参考:移動時間も上質なひとときへ。東京23区内発着・往復ハイヤー送迎付プランを販売開始

ペット連れのニッチ需要に刺さる独自の切り口

千葉のリゾート施設リソルの森が、7歳以上のシニア犬を「ワン暦」と定義し愛犬の節目をお祝いするというコンセプトで展開したプランも新しい切り口です。ペット連れのリピーター層に響く施策なのではないでしょうか。

参考:愛犬&飼い主様が歩んだ長い年月をお祝いする期間限定キャンペーン「うちの子ワン暦キャンペーン!」5月17日(日)より開催

客室ラインナップ拡充をリリースで訴求し通年需要を獲得

グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパが、ファミリー向けの土足禁止・プロジェクター付きの部屋を新設。子どもが自由に動き回れ、家にいるようなリラックスできる空間を実現し、ファミリー・グループ旅行の需要を通年で取り込んでいます。

参考:「ウェルカムベビーのお宿」認定ホテルに2タイプの新客室が誕生!ファミリーからグループ旅行まで快適に過ごせる客室ラインナップを拡充

文化財の宿泊活用で地域の魅力を体験として再設計

バリューマネジメントグループが鳥取県倉吉市の国指定文化財を活用した「風の倉吉」で、廃線跡瞑想・民藝体験・三徳山登山・名湯めぐりの4テーマのリトリートジャーニーを設計した事例。2泊3日1名11万円台という高単価帯で「ここでしか得られない滞在」として訴求し、地域の固有資源を体験に変換する設計が参考になります。

参考:ヘリテージ・リトリート宿「風の 倉吉」が新しい旅のかたちを提案する。鳥取県倉吉市で「リトリートジャーニー」をテーマにした宿泊プラン・リトリート体験の予約受付を開始

地域密着型プランで近隣住民を固定客に育てる

仙台ロイヤルパークホテルは、泉パークタウン在住者限定でバースデーディナープランを展開しました。地域住民限定・誕生日・ケーキ付き・個室半額というプラン内容で、地域に根ざした固定客層の育成と閑散期平日の稼働向上を目指しています。

参考:【仙台ロイヤルパークホテル】お誕生日を祝う”泉パークタウン住民限定”プラン販売

交流型新業態への転換を開業前PRで先行認知

埼玉・秩父で一棟貸しホテルを運営するgoodyardが、立ち飲み屋を1階に併設したゲストハウスへ業態転換した事例です。物件取得という小さなニュースに「地域の交流拠点づくり」という文脈を乗せることで話題化し、開業前から認知形成を図っています。

参考:秩父に「立ち飲み屋併設型ゲストハウス」誕生へ。

オーバーツーリズム時代の「完全プライベート」ニーズを調査で可視化

小豆島リトリーツは、築150年の醤油蔵を貸し切ったプライベートシェフ体験プランを実施。プレスリリースでは、旅行好きの大人世代100名への独自調査結果を盛り込んで配信し、「84%が人混みにストレス」「88%がプライベート蔵体験を希望」というデータによってニュース性を高め、体験プランの価値を伝えています。

参考:【人混み疲れに悩む大人世代の88%が熱望】訪日客が「和のベルサイユ宮殿」と絶賛する、築150年の貸切醤油蔵『迎賓蔵ダイニング』が小豆島で本格始動

国内初の旅館内薬局を「薬泊」として2段階でPRし、取組の価値を最大化

和多屋別荘が、旅館内薬局「薬泊堂」の開設をした事例です。館内ですべてが完結できるというコンセプトはもちろん、1,300年の湯治文化×薬剤師×ウェルネスという掛け合わせが、健康・医療・観光の各メディアへの接点を一度に生み出しています。

参考:【国内初】1300年の湯治文化をアップデート。温泉旅館の中に薬局が誕生、体調・睡眠・食まで整える滞在を提供

参考:温泉旅館内に薬局を開設。「和多屋別荘」、新たな滞在モデル”薬泊”の拠点となる「薬泊堂」を2026年4月1日開局

ゲームIPコラボで非宿泊層にも刺さる話題を生む

人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズとのコラボ宿泊プランを展開した事例。ゲームファンという明確な層に向けてプランを設計し、IPの世界観を体験に落とし込んだことでSNS上での自然な拡散を生み出しています。

参考:モンスターハンター×ホテルコラボ宿泊プラン

季節や記念日に合わせた施策

長期休暇に合わせて近隣テーマパーク×温泉でファミリー層を獲得

大江戸温泉物語グループを運営するGENSEN HOLDINGSは、北陸エリア10施設と日本最大級リゾートプール「芝政ワールド」を組み合わせた夏季限定チケット付き宿泊プランを展開。温泉宿単体では届きにくいファミリー層に「プールで遊んで温泉でゆっくり」という一日の動線を提案し、新規需要を開拓しています。

参考:北陸の温泉と「芝政ワールド」を遊びつくす!夏季限定の芝政ワールドチケット付プランを6月8日より販売開始

昨年ヒット企画を夏仕様にアップデートして稼働率向上

ホテルニューオータニ幕張が、GWに昨年比8倍の予約を集めた人気プランをベースに「夏のファミリーステイ」として展開した企画。近場リゾート需要を取り込み、実績のある企画を季節に合わせて横展開する設計が参考になります。また、年末には「歳末謝恩ステイ」として自身へのご褒美体験のプランも。季節ごとにニュース性のある切り口を設計し継続的にメディア接点を生み出している点が参考になります。

参考:昨年比8倍のヒット企画が夏仕様に!「混雑回避コスパ旅」を叶える究極のファミリーステイ販売開始

参考:年末のご褒美に!美食&リフレッシュ体験をお得に叶える期間限定宿泊プラン / 6日間の贅沢。おひとりさま10万円ビュッフェで絶景&美食を堪能!

夏のプールを3パターンに設計し幅広い層に対応

横浜ベイホテル東急が展開する、貸切ナイトプール・ナイトプール・デイタイムプールの3種類の夏季限定宿泊プランです。利用シーンや届けたい相手ごとに設計を変えることで、カップル・グループ・ファミリーに同時にアプローチし、夏季稼働率の最大化を図っています。

参考:1日1室限定・貸切ナイトプールプランも!横浜・みなとみらいの夏を満喫横浜ベイホテル東急、夏季限定の宿泊プランを3種販売

地元食文化を体験に仕立てた夏の平日稼働策

札幌料亭エルムガーデンが創業80周年を機に、888個の風鈴が並ぶ日本庭園×流しそうめん体験×北海道旬菜会席を組み合わせた「流しそうめん会席」を7〜8月の平日限定で開催。インバウンドを含む日本文化体験需要と写真映えを掛け合わせ、閑散しがちな平日の稼働向上につなげています。

参考:【札幌】約1,000坪の日本庭園に888個の風鈴、創業80周年のエルムガーデンが「流しそうめん会席」を7/1より開催

夏休みの伝統工芸体験で家族層の来館動機を設計

ニッコースタイル名古屋が夏休み期間に合わせ、岐阜提灯絵付けワークショップを開催。外来客も参加可能な設計と、岐阜和傘を使った天井装飾ディスプレイをロビーに設置し、宿泊者以外にも拡散される仕掛けを組み込んでいます。

参考:【ニッコースタイル名古屋】岐阜の伝統工芸ワークショップ「岐阜提灯&ぼんぼり 絵付け体験」を7月25日に開催

SNSフォトコンテストで夏の館内を情報発信の場に

グローバルエージェンツが運営する「THE LIVELY 福岡博多」は夏季限定のフラワーアートをロビーに設置し、インスタグラムのフォトコンテストを企画しています。宿泊者以外も無料で展示を見学できる設計で地域住民との接点を広げながら、UGCを生む参考になる事例です。

参考:「THE LIVELY 福岡博多」に夏季限定フラワーアートが登場。パフェかき氷やドリンクを楽しめる季節限定企画「The Re:Boot」を開催。

ユニーク施設を活かした夏の体験で新規ファミリー層を獲得

KEIRIN HOTEL 10(温故知新)が現役競輪選手との交流・バンク走行体験付きの親子限定宿泊プランを夏休みに販売。大人1名につきお子さま1名無料の設計で夏休み需要に対応し、競輪場という唯一無二の施設特性を体験として言語化。また、ホテル内の大浴場・サウナの外来利用日拡大で、非宿泊者との接点も広げています。

参考:【KEIRIN HOTEL 10】「競輪場に泊まる!?」親子で楽しむ”競輪選手体験”付き宿泊プランを販売

参考:「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」夏本番、”泊まれる競輪場” がアツい!ホテル内の大浴場・サウナの外来利用日を拡大!

立地の強みを行事と掛け合わせた夏の限定プラン

ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都は、山鉾巡行が目の前を通る立地を生かしてラウンジ貸切で観覧できる限定プランを実施。日本三大祭りという高いニュース性と希少性を組み合わせ、早期からの予約需要先取りにつなげています。

参考:山鉾巡行を目の前で鑑賞する1日5組限定「ラウンジ貸切宿泊プラン」販売開始

全棟リニューアルを夏本番前に告知し期待値を高める

沖縄・宮城島のグランピング施設「glampark Resort アクナ浜」が、海水浴シーズンに合わせて全棟ドームを刷新するリニューアルオープンを先行告知。ウミガメ産卵地という希少な自然環境と施設改善を組み合わせることで、環境系メディアも含めた幅広い接点を狙っています。

参考:【沖縄・うるま市】ウミガメが還る希少な自然を次世代へ。「glampark Resort アクナ浜」が全棟ドーム刷新し7月リニューアルオープン

地域コンテンツを多角展開し秋の稼働を安定

星野リゾート青森屋が国内収穫量1位の地域資源「りんご」を軸に、競り体験・高さ2mの灯篭フォトスポット・クイズラリーを組み合わせた「じゃわめぐりんご祭り」を9〜12月に展開。13年継続する定番化した秋の体験イベントが、リピーターの再訪動機と新規の来館動機を同時に生み出しています。

参考:【青森屋】競って、撮って、学ぶ!360度りんごに囲まれる空間で収穫の秋を満喫できるイベント「じゃわめぐりんご祭り」今年も開催

また同じく星野リゾートでは、リゾナーレ那須がTales & Co.と組み作家による書き下ろしの物語を軸にした日本初の宿泊型謎解き体験を開催。販売開始3日で完売し追加枠も売り切れ、9月まで期間延長したことを新たなニュースとして、展開した事例です。

参考:【Tales & Co.×リゾナーレ那須】追加開催が決定!わずか3日で完売した宿泊型謎解き体験『消えた高原の魔女』異例の反響につき9月まで期間延長

ブランドコラボで新規層にアプローチ

ホテルインディゴ軽井沢では「ヴーヴ・クリコ」とのコラボで、フォレストガーデンでのアペリティーボ体験を期間限定で提供。シャンパーニュブランドとのコラボによる話題性が、ホテルとしての高感度なブランドイメージ訴求にも機能しています。

参考:ヴーヴ・クリコとKAGARIBIのマリアージュを楽しむ、アペリティーボ体験

相撲部屋の稽古見学というここでしかできない体験を提供

ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスが展開したのは、相撲部屋の朝稽古見学とちゃんこ鍋付きの宿泊プランです。地域の強みと宿泊を掛け合わせた体験型プランが、滞在単価の向上と話題づくりにも機能しています。

参考:【ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス】大相撲ファン必見!『時津風部屋 朝稽古見学&ちゃんこ鍋付き 特別宿泊プラン』

Z世代の「エモい」需要をプランに落とし込む

ホテル金沢はZ世代に再燃するアナログ写真ブームに着目し、インスタントフィルムカメラを1室1台贈呈する「エモ旅プラン」を卒業旅行・春休みシーズン(2〜3月)に展開。「撮り直しのできない不便益」という逆張りの価値設定が新規層への訴求力となっています。

参考:デジタル全盛の今、あえて”現像するまで見られない”旅を。金沢の冬を撮って、待って、愛おしむ「エモ旅プラン」2月1日スタート

クリスマスを複数施設・複数価格帯で一括訴求

リビエラ逗子マリーナが行ったのは、マリブホテル・グランピング・2レストランのクリスマスプランです。オーシャンビューという共通の立地価値を軸に、価格帯の異なる施設をまとめて訴求することで、幅広い層への接点とメディア掲載への貢献を図っています。

参考:リビエラ逗子マリーナが贈る、海辺で味わう優雅なクリスマス。2025年12月、特別なホリデーセレブレーションを開催

冬の施設連携プランで新規ファミリー客を取り込む

ANAホリデイ・イン リゾート軽井沢は、隣接する「軽井沢スノーパーク」の開設に合わせ、雪遊び券付きの2食付き宿泊プランを冬季限定で展開。スキー場直結という立地の強みとファミリー向けキッズサービスを組み合わせ、冬季稼働向上につなげました。

参考:北軽井沢で雪デビュー!東京から約100分「ANAホリデイ・イン リゾート軽井沢 」× 「軽井沢スノーパーク」が贈る、遊びも癒しも満喫する特別宿泊プラン♪

正月の文化体験を無料開放し認知拡大と集客を両立

ザ・サウザンド京都は、振る舞い酒・三味線コンサート・大絵馬・おせち・年越し限定料理など正月ならではのアクティビティをパッケージ化。一部を来館者に無料開放し宿泊者以外にも体験の場を広げることで、認知と集客を同時に実現しています。

参考:「振る舞い酒」や「三味線の生演奏」などの新年を寿ぐアクティビティとともに『ザ・サウザンド京都』で幸先が良い一年の始まりを

おみくじ×日本酒飲み比べで正月の体験価値を設計

ホテルニューグランドがお正月に実施した企画は、チェックイン時のおみくじとはずれなしプレゼント、日本酒3種飲み比べルームサービス付きの「NEW YEAR STAY」です。正月感を演出しながら閑散期の稼働を維持する仕組みとして機能しています。

参考:【ホテルニューグランド】おみくじで2026年の運試し!美酒に酔いしれながら”横浜時間”を堪能する「NEW YEAR STAY 2026」

立地の強みを活かした年越し体験で差別化

インターコンチネンタル横浜Pier 8は、除夜の汽笛・カウントダウンライブ・初日の出・落語・獅子舞・おせちなど年越しならではの体験を2泊3日に詰め込んだプランを展開。年末年始の限られた休みでも味わえる特別感と唯一無二のロケーションを最大限に活かした体験で、他施設との差別化を図っています。

参考:2026年の始まりはPier 8で 港に面した埠頭に建つホテルのNew Year Stay

春節を「2度目の正月」として閑散期需要を創出

横浜中華街のローズホテル横浜は立地を生かし、「もう一度、新年好(=あけましておめでとう)」をテーマに春節(1月29日)の稼働を底上げ。年末年始に不完全燃焼だった層という明確な文脈を設定し、宿泊・レストラン・ケーキショップを横断した複合的な施策で1〜2月の閑散期対策にしています。

参考:お正月をもう一度| 横浜中華街 ローズホテル横浜が贈る春節「もう一度、新年好(=あけましておめでとう)」

ホテル・宿泊施設がPR施策を企画する5つのステップ

PR施策を考えるときのポイントやPRの方法を把握したら、実際にプランを企画していきます。その際、基本的な流れを把握しておくと施策立案から実行、効果測定までスムーズです。最後に、ホテル・宿泊施設がPR施策を企画する際の5つのステップについて解説します。

STEP1.課題の洗い出し

ホテル・宿泊施設はそれぞれ個別の課題を抱えています。観光地であれば新規顧客は獲得できるがリピート率が上がらない、非観光地であれば新規顧客の獲得が難しいなどが考えられます。

課題の洗い出しは、PR施策を成功させるために重要なポイント。たとえPR活動がうまくいったとしても課題解決に結びついていないのではあまり意味がありません。現状どんな課題を抱えていて、なぜ解決する必要があるのかをデータを見ながら洗い出しましょう

STEP2.メインで伝えたい対象層を設定する

次にPR施策を誰に向けて情報を届けるかを設定します。施策を成功させるには、届けたい相手を絞ることも意識したいポイントです。幅広い層に向けて発信するほど多くの宿泊につながると思いがちですが、実はそうではありません。

届けたい相手が限られていても、施策内容がその方々の状況やニーズに合っていれば、稼働率向上やプランの予約率向上を着実に狙えます。具体的には年齢・性別・行動特性に加えて、普段どのような休日の過ごし方をしているかなど細かな部分まで設定しましょう。

STEP3.企画内容を決定する

自社の課題を洗い出し、アプローチする層を決めたら、企画の案出しと実施する内容の決定を行います。内容は企画書としてひとつの資料にまとめるのが基本です。

まずは企画開始時期を決めましょう。季節に合わせるのか、年間行事に合わせるのかなどホテル・宿泊施設と親和性が高そうな時期を見定めます。期間が決まった後は、具体的な内容を詰めていきます。

具体的には、企画名やプラン詳細、プランの利用料金などを決める必要があります。その際には、企画の打ち出し方や見せ方なども決めてしまいましょう。

STEP4.PR計画を立てる

次に企画のPR計画を立てます。PR計画とは、PRの活動計画のことです。情報の解禁日やメディアへのアプローチを行う時期、SNS発信のタイミングなどを記載した活動ロードマップともいえる資料を指します。

計画を立てる際には、まず自施設が観光シーズンと閑散期のどちらに注力すべきかを整理することが重要です。有名観光地であれば観光シーズンは同エリアの宿泊施設との競争が激しくなります。その中から選んでいただくためには、自施設ならではの体験価値や限定プランを打ち出すPR計画が求められます。反対に観光シーズンは一定の宿泊客数が見込まれるものの、閑散期の稼働率向上に課題がある場合は、平日限定プランやターゲットを絞った特別企画を早めに設計し、閑散期前にプレスリリースやSNSで発信する計画が有効です。

PR計画には施策ごとのKPIやアプローチしたい層、発信チャネルなども明記しておきましょう。特にKPIは効果測定を行ううえで重要な基準となります。

効果測定のイメージ

STEP5.効果測定を行い、次のPR施策を考える

ホテル・宿泊施設の効果測定は通常のPRと同様に、アクション・アウトプット・アウトカムの指標をそれぞれ立てて行います

アクションとは、PR活動の数字のこと。プレスリリース配信やPR資料の作成などの数を見ます。アウトプットとは、メディアへの掲載数。そしてアウトカムは、アウトプットを通じて一般生活者へ与えた影響のことを指します。

なかでも重要なのはアウトカムの指標。来店・来訪データや新規率・リピート率・口コミなどがアウトカムに該当します。アクションとアウトプットが課題解決にどの程度結びついたのかを確認します。アウトカムの結果を基に、次のPR施策を考えましょう。

利用者ニーズに寄り添うことが新規獲得につながる

ホテル・宿泊施設の利用目的は、施設側が想像しているよりも多岐にわたります。イベントや季節的なタイミングだけでなく、週末にふらっとホテルを利用したいと考える方やルームサービスだけ利用したいと考える方などさまざまです。そうした多様なニーズを予測しプランを用意することは、ホテル・宿泊施設の新規獲得につながります。利用者の心に寄り添った特別なプランを楽しめるホテルとしての認知拡大も狙えるでしょう。

本記事では、以下の内容をお届けしました。

  • ホテル・宿泊施設のPRで効果的なPR方法を押さえる
  • PR施策は、年間イベント・トレンド・社会課題・予算配分・現場フローの5つのポイントを押さえながら考えましょう
  • 課題別のPR施策30選を参考に、一般生活者の利用目的に寄り添ったプランを
  • PR施策を考える基本の流れを知っておくと企画立案・実行・効果測定までがスムーズ

ホテル・宿泊施設のPR施策を行う際、ぜひ参考にしてみてください。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

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この記事の監修者

和田幸大

和田幸大

PR TIMES事業ユニット 第二営業部所属。2026年1月より、全国の観光事業社様や宿泊施設様の広報PRを支援する「観光プロジェクト」の責任者を務める。業務提携先の旅行新聞新社様や日本観光振興協会様と連携しつつ、各地域ならではの観光資源を活かした広報PR支援とPR TIMESの利活用のサポートを行う。

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