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		<title>M-1王者「たくろう」さんで話題のSNSにも迫る。関西から全国に届く広報PRへ｜京都産業大学×タメニー×THE DAY</title>
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		<dc:creator><![CDATA[PR TIMES MAGAZINE執筆担当]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 17 Apr 2026 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イベントレポート]]></category>
		<category><![CDATA[関西の広報PR]]></category>
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					<description><![CDATA[少子高齢化に伴い18歳人口の減少が進む中、大学広報には入学者獲得にとどまらない役割が求められています。 プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する株式会社PR TIMESは、2026年3月19日にユーザー会 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>少子高齢化に伴い18歳人口の減少が進む中、大学広報には入学者獲得にとどまらない役割が求められています。</p>



<p>プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する株式会社PR TIMESは、2026年3月19日にユーザー会を実施。第一部では、お笑い賞レース「M-1グランプリ2025」王者となった「たくろう」赤木裕さんに関するSNS投稿が大きな話題となった、京都産業大学 学長の在間敬子さんが登壇。世の中の空気をとらえた発信判断や、組織としてスピード感ある意思決定を実現した広報PR体制の裏側をお話しいただきました。</p>



<p>続く第二部では、地方支社・地方事業の広報PRを数多く手がけてきた平田恵さんと、地方・小規模事業の広報支援を多数手がけてきた永井玲子さんが登壇。東京と関西のメディア特性の違いや、地域や組織規模を越えて話題を広げるための実践ポイントについて解説しました。</p>



<p>それぞれ、当日のお話をもとにレポートしています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">第一部：スピード判断で認知を広げた大学広報</h2>



<p>昨年末に行われた漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2025」で優勝したお笑いコンビの「たくろう」さんが、ファーストステージのネタで京都産業大学（KSU）の略称を「KSD」と表現。これに対し、同大学がSNSで即座に反応したことが話題となり、認知拡大につながりました。</p>



<p>全国に大きく認知を広げるきっかけとなったスピード感のある発信は、どのような判断で実現したのでしょうか。</p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="在間 敬子のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/19cedcc4-zaima-keiko.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">京都産業大学 学長</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">在間 敬子</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Zaima Keiko</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">1984 年大阪大学理学部卒業後、民間企業の研究職等を経て、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士（経済学）、博士（工学）。2007年4月に経営学部に准教授として着任、2011年4月より教授。経営学部長、副学長等を経て、2024年10月より学長。</p></div></div>



<p>学校法人京都産業大学：<a href="https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/161089" target="_blank" rel="noopener" title="">最新プレスリリースはこちら</a></p>



<h3 class="wp-block-heading">話題化の瞬間を逃さない発信判断</h3>



<p><strong>──昨年末のM-1をきっかけに生まれた京都産業大学公式Xの「KSD対応」が大きな話題になりました。あの投稿はどのタイミングで決めたのですか。</strong></p>



<p>「たくろう」の赤木さんが本学の卒業生であることから、昨年末のM-1は大変楽しみにしていました。今回は初の決勝進出ということもあり、広報PRでもSNSの発信体制を事前に整えて見守っていたと聞いています。</p>



<p><mark>ファーストステージのネタの中で、たくろうのおふたりが「KSU（Kyoto Sangyo University）」を「KSD（Kyoto Sangyo Daigaku）」と発言した際には大いに盛り上がり、Xでも関連投稿を行いました。優勝後は、広報部長や理事長と連携し、速やかにお祝いのメッセージを発信。全体として、迅速な対応ができた</mark>と感じています。</p>



<p><strong>──</strong><strong>お祝いのメッセージの投稿では大学のロゴも「KSD」に変更されていて驚きました。</strong></p>



<p>お笑いの分野でも人材を輩出している大学ということもあり、もともとそういったことを受け入れる土壌はあったと思います。<mark>大学で公式に使用しているロゴがシステムに登録されているので、それを使って「KSD」のロゴをすぐに作成し発信</mark>していました。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-twitter wp-block-embed-twitter"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true"><p lang="ja" dir="ltr">たくろうさん、おめでとうございます！！<br>KSUよりもKSDのほうが一般的になってしまったのではないでしょうか…笑<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#たくろう</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/M1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#M1</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/M1%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#M1グランプリ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/M1%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA2025?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#M1グランプリ2025</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/KSD?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#KSD</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/KSU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#KSU</a> <a href="https://t.co/HfNEiNFgPp">https://t.co/HfNEiNFgPp</a></p>&mdash; 京都産業大学【公式】＠むすぶくん (@KSU_p_r) <a href="https://twitter.com/KSU_p_r/status/2002733763147792488?ref_src=twsrc%5Etfw">December 21, 2025</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
</div></figure>



<p><strong>──</strong><strong>「KSD」パーカーも作って発売されていましたよね。</strong></p>



<p>今年1月のイベントに「たくろう」のおふたりが来てくださった際、スタッフ用に「KSD」パーカーをご本人たちにもプレゼントしたところ、卒業生からも「ほしい」という声が多く集まりました。第二弾として「KSUときどきKSD」と書いたパーカーを300枚の数量限定で発売したのですが、その日のうちに完売。その後も作ってほしいという声が多数寄せられるほど好評だったんですよ。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-twitter wp-block-embed-twitter"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true"><p lang="ja" dir="ltr">／<br>　京都産業大学にM-1王者が凱旋訪問<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/2728.png" alt="✨" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><br>＼<br><br>本学卒業生の赤木裕さんと相方のきむらバンドさんにご来学いただきました<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f64c.png" alt="🙌" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><br>神山ホールに集まった約1000人の後輩を前に、赤木さんへ卒業生顕彰、きむらバンドさんへ感謝状を贈呈<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f3c6.png" alt="🏆" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><br>記念品の「KSDパーカー」も手に取っていただきました<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f606.png" alt="😆" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />… <a href="https://t.co/ZfvXZR6WR8">pic.twitter.com/ZfvXZR6WR8</a></p>&mdash; 京都産業大学【公式】＠むすぶくん (@KSU_p_r) <a href="https://twitter.com/KSU_p_r/status/2011694351311912973?ref_src=twsrc%5Etfw">January 15, 2026</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
</div></figure>



<p><strong>──</strong><strong>学長自身もすごく理解があって若手も率先して動いてくれるという、広報PRの担当者としては恵まれた環境に感じますが、一連の対応に対して反対意見などは一切起こらなかったのでしょうか。</strong></p>



<p>もちろん、反対意見もありましたよ。「KSUも知られていないのにKSDをアピールするのは控えたほうがよいのではないか」という声もありましたが、今はそこを議論している場合ではないなと。<mark>なによりも「旬」が大切だから、すぐにコメントを出すように私から担当者に伝えました。</mark></p>



<p>本学の卒業生がM-1で優勝するというのは、私たちにとってもめったにない機会です。タイミングを逃して翌日になってしまったら、熱が冷めておもしろくなくなってしまうので、「すぐに発信する」というのは大切なポイントだったと思います。</p>



<p><strong>──</strong><strong>そして今回は、Xでの発信がWeb記事になり、さらに認知が広まったという点が印象的でした。</strong></p>



<p>Xでの発信が大きな注目を集め、Yahoo!ニュースの記事にもなりました。また、その後は朝日新聞にも取り上げていただき、再度注目していただくきっかけに。<mark>最初の段階でさっと意思決定して、スピーディーに動くことができるというのは、広報PR活動においては重要なことだと実感</mark>しましたね。</p>



<h3 class="wp-block-heading">現場に任せるSNS運用の仕組み</h3>



<p><strong>──</strong><strong>京都産業大学の広報室には何人くらい在籍されているのでしょうか。また、今回話題となったXの運用についても教えてください。</strong></p>



<p>もともとは「入試広報」といわゆる「ブランディング広報」を分けていたのですが、現在は一体化し、専任以外にも嘱託の方も含めて全体では10人以上の体制に拡大しています。</p>



<p>公式Xは、SNSキャラクター「むすぶくん」が発信している体裁になっており、担当者がいわゆる「中の人」として投稿しています。「こういう内容を発信しよう」といった相談は受けていますが、<mark>基本的には担当者の裁量で自由に発信</mark>していますね。</p>



<p>また、学部などがそれぞれXを運営していることもあり、アカウント数は多いほうだと思います。ただ、それらを大学として一括管理しているわけではなく、学部ごとに運用方法も異なるのも特徴です。学生が発信する場合は教職員が念のため内容を確認していますが、これまでに「この発信は控えたほうがよい」と止めたことはなく、ある程度自由に発信できているのではないでしょうか。</p>



<p>ただし、M-1当日は夜間かつ休日だったため、急遽、部長・課長・課長補佐を含む専任スタッフのグループLINEを立ち上げ、対応に備えました。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「成果に縛られない」広報PR活動の考え方</h3>



<p><strong>──</strong><strong>SNS運用がどのように売上に貢献するのか、またどのような点で評価されるのかを気にされている担当者も多いと思います。京都産業大学では効果測定の指標はありますか。</strong></p>



<p>広報PR活動はもちろん重要ですが、「これに取り組んだから志願者数が増える」というような単純なものではないと考えています。そのため効果測定については、閲覧数などを参考にする程度で、厳密な評価までは行っていません。</p>



<p>もちろん、<mark>全体としては広報PRにかける予算があるため、年度ごとの振り返りとして「志願者ひとりあたりにどの程度のコストがかかっているか」といった大まかな分析は行いますが、達成できなかったからといって厳しく評価するようなことはない</mark>ですね。</p>



<p>また、学部ごとのX運用では学生を巻き込んでいるケースもあり、そうした活動は学生にとっての学びの場にもなっているため、必ずしも直接大学の利益につながる必要はないと考えています。</p>



<p><strong>──</strong><strong>トップが「直接的な売上ではなくブランディングとして重要」と理解している環境は、広報PR担当者にとって、仕事もしやすいのではないかと感じました。</strong></p>



<p>本学では、経営のトップは理事長、私は教学のトップとして、経営と教学の一体化を図り、連携しながら運営しています。理事長はこれまでの広報PRの在り方を見直し、従来のやり方にとらわれず新しい手法も取り入れていこうという考えを持っており、広報PRの重要性をよく理解しているため、組織全体としても以前より活性化していると感じています。</p>



<p>また、<mark>最終段階で承認を得るのではなく、初期段階から理事長にも加わってもらい、一緒に進めていく形に変えたことも大きい</mark>と思います。LINEなどで随時やり取りを行いながら方向性を共有し、スピーディーに意思決定を行っています。「これで進めよう」と合意したうえで共有することで、広報部の負担軽減や推進力の向上にもつながっているのかもしれません。</p>



<h2 class="wp-block-heading">第二部：東京と関西の違いから学ぶメディア対応の実践ポイント</h2>



<p>東京と地方ではメディアの特性や求められる対応スピードが大きく異なり、その違いを理解しないままでは、取材機会を逃してしまうことも少なくありません。第二部では、平田さんと永井さんのおふたりに、東京と関西それぞれのメディア対応の違いを整理しながら、メディアに取り上げられる実践ポイントを解説いただきました。</p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="平田 恵のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/b819dc17-hirata-megumi.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">タメニー株式会社 コーポ―レート統括本部　経営企画部</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">平田 恵</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Hirata Megumi</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">人材・メディア業界を経て、2016年9月に株式会社パートナーエージェント（現：タメニー株式会社）へ入社。未経験から広報業務を担当し、広報基盤の構築やメディアリレーション強化に携わる。現在は社内外への情報発信を中心に、コミュニケーション活動全般を担当。2017年度には年間100本以上のプレスリリースを配信し、2018年にはYahoo!トップ掲載を獲得。2024年10月より、株式会社PR TIMES公認「プレスリリースエバンジェリスト」としても活動し、企業の広報支援や情報発信の強化に取り組んでいる。</p></div></div>



<p>タメニー株式会社：<a href="https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/6313" target="_blank" rel="noopener" title="">最新プレスリリースはこちら</a></p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="永井 玲子のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2025/09/89315497-img_evangelist_reiko-nagai.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">THE DAY代表／株式会社pen. 代表取締役</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">永井 玲子</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Nagai Reiko</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">京都産業大学卒業後、食品メーカーで営業職としてキャリアをスタート。2012年「小さなお葬式」を運営する株式会社ユニクエストに営業として入社し、その後広報へ転身。未経験で広報部門を立ち上げ、年間60回以上のメディア露出を実現し、受注件数の増加に寄与。2021年に独立し、大阪を拠点にフリーランス広報として地方企業を支援。初心者向け広報オンラインサロン「広報食堂」と、広報勉強会「テラスク」を広報仲間と共に運営中。2025年2月から大阪本町で大人向けペン字教室「pen.（ペン）」を運営する株式会社pen.を起業し、自身の事業でも広報PRを実践。10ヶ月で25媒体への露出を実現する。2024年10月より、株式会社PR TIMES公認「プレスリリースエバンジェリスト」としても活動。</p></div></div>



<h3 class="wp-block-heading">「即レス」「即答力」「調理力」で自社情報を全国へ</h3>



<p><strong>平田さん（以下、敬称略）：</strong>当社はサービスの特性上報道番組からの取材が多いのですが、東京の番組は「明日、あるいは今日中に放送したい」という場面も多く、取材対応は即日がとなるケースがほとんどです。そのため、<mark>スピードがなにより重要で、私は原則15分以内、遅くとも1時間以内の返信を心がけています</mark>。メディアは自社以外にも同時に声をかけていることが多く、早く対応できた企業が取材につなげられるからです。一方、大阪の番組は1〜2週間後の放送を前提とした問い合わせが多く、日程調整の余地がある印象です。ただし、現地での撮影が重視されるため、支店がない企業は不利になるケースも少なくありません。</p>



<p>また、<mark>テレビ取材は「提供できる情報を常に整理しておくこと」も大切なポイントのひとつ</mark>です。新聞の取材の場合は比較的余裕がありますが、テレビは問い合わせからそのまま電話取材に移行することも多いものです。あらかじめデータを整理し、「確認します」という返答を減らせるよう準備をしておくとスムーズに進むことが多いと感じています。</p>



<p><strong>永井さん（以下、敬称略）：</strong>社内で細かな確認が必要になることで、結果的にメディア対応が遅れてしまい取材機会を逃してしまうケースもあります。そうした事態を防ぐためには、<mark>過去に受けた質問や回答内容、どこまでの数値を開示できるのか、積極的に出せる情報と慎重に扱うべき情報などをあらかじめ整理しておくことも大切</mark>。そうした準備があれば、都度上長の判断を仰がなくても、迅速な対応が可能になってきます。</p>



<p>ちなみに、関西の企業の中には「東京のメディアに取り上げられたことがない」という方も多いと思いますが、自社に合ったテーマを狙うだけでなく、メディア側の企画に合わせて自社の素材を提供することも重要なポイントです。入社式や母の日など、<mark>メディアには「毎年扱うテーマ」があるため、そこに自社の文脈を掛け合わせて提供することで、地方からでも東京のメディアと接点をつくることができる</mark>と思います。</p>



<p><strong>平田：</strong>そうですよね。広報PRの役割は、情報をそのまま出すことではなく、メディアにとって価値ある形に「調理して」届けることです。メディアにあったテーマに自社の情報を合わせて展開する必要があります。</p>



<p>また、<mark>メディアリレーションで大切なのは「困ったときに思い出してもらえる存在になること」</mark>です。もちろん、自ら情報を売り込んで取り上げてもらうこともありますが、それ以上に「この枠が急に空いてしまったとき、あの人に聞けば何か出てくる」と思ってもらえるかどうかが重要なことだと考えています。これはメディアとの関係だけでなく、広報PR担当者同士の関係にも言えることです。自社で対応できない場合でも、適した情報を持つ他社を紹介するなど、横のつながりを活かすことも求められますね。</p>



<p>あとは、「まずは発信しなければ理解は得られない」ということ。<mark>社内から理解されないから発信できない、という声もあるかと思いますが、そこは乗り越えていく姿勢も大切</mark>かもしれません。発信を重ねることで、徐々に社内の理解は進んでいくものです。取材後の反響を社内にフィードバックしたり、どのメディアに掲載されたのか、取り上げられた時間や対応者、問い合わせ数などを共有したりすることで、広報PR活動の価値も伝わりやすくなるのではないでしょうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/b3ea1723-exchange-meeting-260319_02-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-59243" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/b3ea1723-exchange-meeting-260319_02-1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/b3ea1723-exchange-meeting-260319_02-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/b3ea1723-exchange-meeting-260319_02-768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/b3ea1723-exchange-meeting-260319_02.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">【質疑応答】参加者からの質問に平田さんと永井さんが回答</h3>



<p>ここからは、当日セミナー会場で寄せられた質問の一部を抜粋し、おふたりの回答とあわせて紹介します。</p>



<p><strong>──関西に本社を構える企業の場合、東京のメディアに取り上げてもらうためにはどのようなアクションが必要なのでしょうか。</strong></p>



<p><strong>永井：</strong>広報PR同士の横のつながりを築くことがひとつですね。広報の担当者は日々メディアと接点を持っているため、自社の取り組みやサービスを他社の広報担当に知ってもらうこと自体が大きなアドバンテージになると考えています。</p>



<p>東京のメディアさんと接点を持ちたい、でもツテがないという関西の方にとって、関東の広報PR担当者との関係を築くことも有効だと思います。大阪での露出を強化したいと考えている東京の企業も多く、お互いに持っているメディアを紹介したり、情報交換をしたりできると思います。</p>



<p><strong>平田：</strong>発信する数もやはり重要です。以前、関西テレビの番組で取材を受け、その内容がYahoo!ニュースのトップに掲載されたことがありました。実はそのサービス自体は大阪にも同業者は多数いたため、必ずしも当社である必要はなかったと思います。</p>



<p>それでも当社が選ばれた理由として、「調べても他社の情報が見つからなかった」と。つまり、当社の発信量が他社を上回っていたのかもしれません。メディアはまず情報を検索し、上位に表示された企業から順にコンタクトを取る傾向があるように思います。だからこそ、どれだけ情報をWeb上に蓄積しておけるかもポイントです。メディアに「見つけてもらえる状態」をつくることが、今の時代の広報PRには大切だと思います。</p>



<p><strong>──無形商材を扱っている場合、自社の魅力をどのように伝えていくべきでしょうか。</strong></p>



<p><strong>永井：</strong>無形商材やBtoBの場合は、実際にサービスを利用している顧客の事例を発信するのがポイントです。最初から全国メディアを狙うのではなく、まずは地方紙への掲載を目指すことも有効だと思います。</p>



<p><strong>平田：</strong>当社では、自治体の婚活支援にシステムを導入し、自治体と連携した発信を行っていますが、自社だけでなく自治体側からも発信してもらうことでより広がりが生まれました。</p>



<p>こうした取り組みも、ひとつの事例を継続的にプレスリリースで発信することで、他の自治体からの問い合わせにつながっています。無形商材の場合は、パートナーや第三者を巻き込むことも、有効なアプローチのひとつだと考えていますね。メディアは必ずしも東京の事例だけを求めているわけではなく、強い企画があれば地域を問わず取材対象になります。そのため、各地で実績や事例を積み重ねておくことも大切だと考えているのです。</p>



<p><strong>──大阪発のBtoB SaaS企業で訪問看護向けの電子カルテなどを提供しています。専門性の高い領域のプレスリリースを、業界外のメディアや生活者に届けるためには、どのような切り口やタイミングの工夫が必要でしょうか。</strong></p>



<p><strong>永井：</strong>近しい業界のニュースやトピックに自社の文脈を置き換えて発信することが有効だと思います。また、業界の動きやデータ、業界での有識者候補の情報までを組み合わせて、ひとつの企画としてパッケージ化して提案する方法もあります。</p>



<p><strong>平田：</strong>婚活も、今でこそ一般的な言葉ですが、10年前はまだ認知が低い領域でした。当社では2018年に「AI婚活」という言葉を用いたプレスリリースを出し、自治体との取り組みとして発信。当初はすぐに大きな反響があったわけではありませんが、翌年以降にメディアからの問い合わせが増え、注目が集まるようになりました。</p>



<p>注目されているテーマだけでなく、これから広がる領域に対して「言葉」や「切り口」をつくり、継続的に発信していくこともおすすめです。ニッチな分野であればあるほど、その領域の価値を定義していくチャンスがあるのではないでしょうか。</p>



<p><strong>──当社は有形商材のメーカーですが、製造工程を外部に委託しているため、取材時に「絵になる」素材が用意できないことに課題を感じています。このような場合、どのような工夫が考えられるでしょうか。</strong></p>



<p><strong>永井：</strong>以前担当したメーカーさまも同様に製造を外部に委託していましたが、自社で行っている検品工程で、職人が作業している様子を撮影することで対応しました。</p>



<p>また、他社の露出事例を参考にし、「放送中でどのような画が使われているか」「自分たちならどんな見せ方ができるか」を考えることも有効です。必ずしも同業でなくても、近い方向性の事例からヒントを得ることができるのではないでしょうか。</p>



<p><strong>平田：</strong>素材に関しては、メディアからの要望に応えられない場合もあります。その際は発想を変え、自社で用意できる「画」を起点に企画を提案することも重要です。「この見せ方なら提供できる」という形で発信し、自社ならではの切り口をつくってみてはいかがでしょうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/7b50a25f-exchange-meeting-260319_03-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-59244" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7b50a25f-exchange-meeting-260319_03-1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7b50a25f-exchange-meeting-260319_03-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7b50a25f-exchange-meeting-260319_03-768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7b50a25f-exchange-meeting-260319_03.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ：工夫と積み重ねが、広報PRの可能性を広げる</h2>



<p>今回のユーザー会では、大学広報の実践事例から企業のメディア対応、質疑応答までを通して、地域や組織の枠を超えて情報を届けるためのヒントが共有されました。</p>



<p>話題化の瞬間を逃さないスピードある判断、現場に裁量を持たせる運用体制、メディアにとって価値ある形に情報を届ける工夫、そして横のつながりを生かした関係構築。こうした一つひとつの積み重ねが、広報PRの成果につながっていくことが印象的でした。</p>



<p>自社らしい切り口を見つけ、発信を続けることで、情報が届く可能性は広がっていきます。今回共有された実践の数々は、日々広報に向き合う方にとって、多くの示唆を与えてくれる内容だったのではないでしょうか。</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「新聞印刷会社がきくらげ栽培？！」ユニークな新規事業と仕事への誇りを社内外に伝え続ける情報発信｜東日印刷株式会社</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/tonichi-printing-case-interview/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[PR TIMES MAGAZINE執筆担当]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 16 Apr 2026 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報PRインタビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。 2025年、埼玉県川口市で生まれた「彩のきくらげ」。きくらげといえば中華料理の印象があるが、肉厚でぷりぷりしたこの商品は、シンプルにわさび醤油でおいしい。栽培しているのは、実は新聞 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-red-color has-text-color has-link-color wp-elements-cd82c7244651a478227914160db62994">本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。</p>



<p>2025年、埼玉県川口市で生まれた「彩のきくらげ」。きくらげといえば中華料理の印象があるが、肉厚でぷりぷりしたこの商品は、シンプルにわさび醤油でおいしい。栽培しているのは、実は新聞印刷工場だ。「新聞印刷会社がなぜきくらげを？」と関心を集め、メディアやSNSでも話題になった。</p>



<p>場所は毎日新聞首都圏センターの川口工場。ひとりの従業員が発案し、販売までこぎつけた。このユニークな事業を世の中に広めていったのが、東日印刷株式会社、広報PR担当の森尻さとみさんだ。まだ世に知られていない事業について、どのように興味を喚起し、認知を広げていったのだろうか。</p>



<p>東日印刷は、新聞部数や印刷媒体が減少するなか、さまざまな新規事業を開拓している。森尻さんの取材を通して感じたのは、次々とアイディアを生む背景に、仕事に対する社員の誇りと温かな社風があることだ。意外性のある事業は突飛な挑戦ではない。現場の社員が自分たちの仕事をどう続けていくのかを熟考し、生み出している。逆境と柔軟に向き合う会社の底力、ポジティブに発信する広報PRの取り組みを聞いた。</p>



<p>東日印刷株式会社（東京都）：<a href="https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/119350" target="_blank" rel="noopener" title="">最新のプレスリリースはこちら</a></p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt=" 森尻 さとみのプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/4abb7af8-morijiri-satomi.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">東日印刷株式会社 広報</p><ruby><span class="custom-block-profile__name"> 森尻 さとみ</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Morijiri Satomi</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">情報通信や人材、出版、新聞業界における営業・広報活動を経て、2020年に東日印刷株式会社へ入社 。ロケ地提供サービス「Tロケ」で撮影誘致や新規ロケ地開拓などに携わったのち、2023年のプロモーション本部創設に伴い、広報担当に就任 。これまでの知見を活かし、「名刺管理アプリ」や「布製電照看板」「ロケ」といった多岐にわたる新規事業の広報に携わる。プレスリリース配信やSNS運用に加え、新聞社時代の経験を活かした、小学生親子向け、工場見学イベントなどの企画・運営も手がける。2025年には、グループ会社による「きくらげ栽培事業」のPRを主導 。開始時に配信したプレスリリースは「2025年度プレスリリースアワードBest101」に選出され、20媒体以上のメディア露出を獲得した。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">新聞印刷会社がきくらげ栽培を始めた理由</h2>



<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img decoding="async" width="800" height="450" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/d48aff3d-tonichi-printing-case-interview.jpg" alt="東日印刷株式会社さま01" class="wp-image-59264" style="width:800px;height:auto" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d48aff3d-tonichi-printing-case-interview.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d48aff3d-tonichi-printing-case-interview-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d48aff3d-tonichi-printing-case-interview-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /><figcaption class="wp-element-caption">プレスリリースには「川口きくらげ新聞」を制作して掲載。新聞印刷会社ならではの紹介だ</figcaption></figure>



<p>東日印刷は、1952年に創業した歴史ある新聞印刷会社だ。その事業内容を調べると、多岐にわたっていて驚かされる。印刷事業に加え、名刺管理アプリ、ロケ地マッチングサービス、マスクや包装紙などの商品開発と通販事業……。そして、グループ会社で新聞印刷工場の毎日新聞首都圏センターでは、メダカ養殖ときくらげ栽培に着手している。</p>



<p>「新聞の発行部数が減少しているなか、会社として新しい事業を始めてみようという視点のもと、毎日新聞首都圏センターでは、毎年社員から新規事業に関する提案を受けつけているのです」</p>



<p>社内コンペがあり、グランプリと準グランプリが選ばれ、実現に向かって取り組んでいくという。きくらげ栽培は、2023年にこのコンペで提案されたプランだった。発案者は、川口工場の印刷副部長を務め、30年近く新聞印刷一筋で働いてきた多久幸男さんだ。</p>



<p>「多久が工場の空きスペースを何かに活用できないかと考え、きくらげに行き着いたそうです。きくらげは温湿度管理が重要で、1日に何度も散水しなければいけません。新聞印刷工場はもともと紙の品質を保つために温湿度が一定。また、号外を出せるように24時間誰かがいるので、管理体制も万全です。椎茸などほかのきのこも考えたそうですが、すでに市場が飽和状態でした。その点、きくらげは国産が10％ほどで、ほとんどは中国からの輸入に頼っています。それでやってみたらどうか、ということになったのです」</p>



<p>多久さんは、もともときのこ栽培などの知識を持っていたのだろうか。</p>



<p>「いえ、まったく詳しくなかったと思います。新聞印刷を29年間やってきて、30年目に初めてきくらげに着手しました。栽培の仕方や工場設備なども一から調べて、必要に応じて自分で専門家の方に聞きながら進めていったそうです」</p>



<p>テスト栽培を始めたのは2024年の春。多久さんが工場の一角に巨大なプールを設置し、カーテンで区切って、きのこ栽培の人工培地である菌床を手作業で配置した。</p>



<p>「温湿度を管理してちゃんと散水したら、肉厚でぷりぷりのきくらげができたのです。これは、本当にいけるんじゃないかと。秋には本格的にやりましょうということになり、工場の中に栽培庫を作って2025年2月に栽培開始しました」</p>



<p>「川口工場でどうやらきくらげを栽培しているらしい」という情報が森尻さんの耳に入ったのは、2024年の夏だった。多久さんにテスト栽培しているところを見せてもらい、まずは詳しく教えてもらう。そこから広報PRの仕事が始まった。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="525" height="700" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/61fd3e65-tonichi-printing-case-interview_03.jpg" alt="東日印刷株式会社さま02" class="wp-image-59255" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/61fd3e65-tonichi-printing-case-interview_03.jpg 525w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/61fd3e65-tonichi-printing-case-interview_03-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 525px) 100vw, 525px" /><figcaption class="wp-element-caption">多久幸男さん</figcaption></figure>



<p>「最初に、SNSで栽培庫の写真をアップしました。菌床を入れる前の栽培庫が宇宙空間のようだったので、『ここは何だ？！』みたいな感じで上げてみたのです。そしたら『なんだろう？』という声が集まってきて、『ここで、きくらげを作ります』と。たくさんの方から『えー！』と驚いてもらえました」</p>



<p>2月、栽培庫に菌床を入れた。菌床に切り込みを入れて散水すると、そこからにょきにょきときくらげが生えてくるという。その切り込みを入れる日を栽培開始として、「新聞印刷工場で異業種に参入」とプレスリリースを配信した。</p>



<p>「練りに練ったプレスリリースでした。なぜ新聞印刷工場できくらげ栽培なのか、ちゃんと丁寧に説明しないといけないなと。一見まったく異業種だけれど、現場にさまざまな共通項があって新規参入に至ったこと、工場内に栽培庫を作るというめずらしさ、きくらげは国内生産が少ないこと、栄養価が高く美容にもいいこと……。<mark>商品を販売するという情報だけではなく、社会</mark><mark>で</mark><mark>興味を持ってもらえる内容はどういうものなのか、メディアの方に取材していただけるようなエッセンスを盛り込んでいきました</mark>」</p>



<p>ただきくらげを紹介するのではなく、この取り組みがなぜ、どのように生まれたのか、その文脈を伝えた。プレスリリース配信後、次々と取材依頼が舞い込み、テレビ、雑誌、Web、ラジオなど、多くのメディアで取り上げられた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「午前中がきくらげ、午後は印刷」</h2>



<p>発売にあたって、ブランド名を社内公募で決めた。</p>



<p>「<mark>一部の人がやっている事業ではなく、みんなで考える事業にしたいという思いもあり、グループ会社を含む全従業員からブランド名の案を募集しました。</mark>約500人の従業員のうち延べ115人から211件の案が集まり、たくさんの方が参加してくれたと思います」</p>



<p>投票や役員会などの手順を経て、「彩（さい）のきくらげ」に決定。川口市のある「彩の国」埼玉県への地元愛と、新たな特産品に育てたいという願いが込められている。</p>



<p>でき上がったきくらげは、生きくらげ、乾燥きくらげのほか、めんたい味や梅しそ味などの加工品も展開。オンラインや紀ノ国屋などのスーパーマーケットで販売し、ホテル椿山荘東京や帝国ホテルにも卸している。</p>



<p>とくに森尻さんが太鼓判を押すのが、生きくらげだ。</p>



<p>「今まで食べたことのあるきくらげとは別物という感じがします。お刺身みたいにぷりぷりなんです。多久に一番おいしい食べ方を聞いたら、『60秒くらいお湯でしゃぶしゃぶして、わさび醤油やポン酢で食べてください』と。これが本当においしいです」</p>



<p>新聞印刷工場で作ったきくらげが、なぜそれほどおいしくなるのだろうか。</p>



<p>「工場内に専用の栽培庫を作っていますから、外気の影響を受けることがありません。さらに、今は散水も温湿度の管理も自動でやっていて、スマホで二酸化炭素濃度や温湿度を管理できるようになっているのです。従業員が機械に精通していることも大きいと思います」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="527" height="700" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/ed013e5d-tonichi-printing-case-interview_04.jpg" alt="東日印刷株式会社さま03" class="wp-image-59256" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/ed013e5d-tonichi-printing-case-interview_04.jpg 527w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/ed013e5d-tonichi-printing-case-interview_04-226x300.jpg 226w" sizes="auto, (max-width: 527px) 100vw, 527px" /><figcaption class="wp-element-caption">散水をスマホで管理できる</figcaption></figure>



<p>川口工場では、新聞印刷のスタッフがシフトを組んできくらげの栽培に従事しているという。多久さんも印刷の仕事をこなしながら、きくらげを見守る。</p>



<p>「スタッフが30〜40人いるのですが、午前中がきくらげ、午後は印刷というように、シフトを組んでいます。『ずっと新聞印刷をやってきたのに、なぜきくらげをやらなければならないのか』と思う人もいそうなものですが、川口工場のみなさんは当たり前のようにやっています。これは実は、すごいことだなと思いますね」</p>



<p>従業員の柔軟さが、きくらげ栽培を実現している。</p>



<p>「他社さんや他の工場でも、環境としては栽培できると思います。夕刊の印刷をやめていれば輪転機を減らしている場合もあり、スペースや人的リソースに余裕があるところもあるでしょう。ただ、<mark>現場の人たちに熱意があるか、柔軟に対応できるか</mark>どうかは難しさもあると思うんです」</p>



<p>チャレンジ精神旺盛な社風や、ゼロから立ち上げた多久さんの姿が現場の空気を育んでいるのだろう。自分たちのスキルが思わぬことで生かされた楽しさもありそうだ。</p>



<p>「こういう形でスキルが役立つことに、みなさん自身がびっくりしていると思いますね。多久も、自分の取り組みがまさかテレビで紹介されたりするとは思わなかったみたいで。同級生から連絡が来たりもしたそうです」</p>



<h2 class="wp-block-heading">誇りを持ちながら、新たな選択肢を模索する</h2>



<p>プレスリリースなどの情報発信において、森尻さんが伝えたかった大切な点がある。新聞文化を守るための新規事業だということだ。</p>



<p>「きくらげを新聞印刷に変わるメイン事業にしようとは考えていません。プレスリリースでも『新聞文化を守るため』ということを伝えました。『民主主義社会の基盤』といわれる報道の一翼を担う新聞。その業界の一員として情報を届ける役割に、社員はみんな誇りを持っています。紙を使い、輪転機という19世紀に確立した技術で情報を届ける新聞は、時代遅れといわれることもあります。でも、記者が取材し、編集の専門記者が大きさや見出しで価値判断を示す紙の新聞は、信頼できる情報として、今むしろ重要な役割を担っているとも思うのです」</p>



<p>30年にわたり新聞印刷に携わってきた多久さんはどう考えているのだろうか。多久さんにも聞いた。「新聞印刷は、社会に情報を届けるという責任ある仕事です。正確に、迅速に、そして読み手に伝わる形で紙面を仕上げる。その使命感は30年間変わることはありません。<mark>現場で培われたノウハウやチームワーク、品質へのこだわりは私にとって誇りですし、後進に伝えていきたい財産だと考えています。</mark>変化のなかでも信頼される印刷物を生み出し続けることが、私たちの仕事の根幹です」（多久さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="800" height="534" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/a4051dc6-tonichi-printing-case-interview_05.jpg" alt="東日印刷株式会社さま04" class="wp-image-59257" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/a4051dc6-tonichi-printing-case-interview_05.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/a4051dc6-tonichi-printing-case-interview_05-300x200.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/a4051dc6-tonichi-printing-case-interview_05-768x513.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>



<p>一方で、新聞発行部数の減少は現実として目の前にある。誇りを持ちながら、新たな選択肢を模索してきた。</p>



<p>「<mark>限られた業界に依存するリスクや、設備や人材を生かす可能性を常に考えてきました。新規事業は突発的なアイディアではなく、日々の業務の延長線上にあります。</mark>既存のノウハウや設備、人手を活用できる分野を模索するなかで、印刷現場の品質管理や衛生管理の意識を生かせるきくらげに行き着きました」（多久さん）</p>



<p>東日印刷にとって新規事業は「転換」ではなく、「これまでの仕事をどう続けていくか」という問いの先にあるのだろう。</p>



<p>時代は移り変わり、新しいテクノロジーは次々と登場する。乗り遅れないようにと焦ったりもする。そのなかで自分の仕事に誇りを持ち、かつ柔軟でいることは容易ではない。多久さんが始めたきくらげ事業は、そうした悩みを抱える人、とくにもの作りに携わる人に勇気を与えてくれると思う。</p>



<p>そして、社外へ取り組みを魅力的に伝え、社内にもポジティブな空気を醸成しているのが、広報PRの働きだ。新規事業のユニークさにとどまらず、自分たちの仕事を社会に伝えていく試みに思えた。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="466" height="700" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/02fb12e5-tonichi-printing-case-interview_06.jpg" alt="東日印刷株式会社さま05" class="wp-image-59258" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/02fb12e5-tonichi-printing-case-interview_06.jpg 466w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/02fb12e5-tonichi-printing-case-interview_06-200x300.jpg 200w" sizes="auto, (max-width: 466px) 100vw, 466px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ひとりの広報PR専任者と20人ほどの兼務者</h2>



<p>多種多様な事業を展開している東日印刷だが、それを伝える広報PRの専任は森尻さんひとりだ。そもそも広報PRの体制が整ったのは、2023年と最近だという。なぜ、力を入れるようになったのだろうか。</p>



<p>「2017年頃から新規事業を次々始めてはいたものの、あまり発信できていませんでした。2020年に創業70年を迎え、そのタイミングでロゴを変えるなど、社内の変革がありました。それを機に、広報PRもちゃんと始めようということになったのです」</p>



<p>プロモーション本部を設置し、社長が本部長、新規事業担当の役員が副本部長に就任。専任者が森尻さんで、グループ会社を含めた社内の各部署に兼務者を配置している。兼務者の人数は20人ほど。唯一の専任として、どう切り盛りしているのだろうか。</p>



<p>「月に一度プロモーション会議を開催しています。各部署に『なんでもネタを出してください』とお伝えしていて、その内容に応じて、これはプレスリリース、SNS、社内報……と分けていったりしていますね」</p>



<p>兼務者は「広報PRって何をやるんだろう？」というところから集められているため、情報をどのような切り口で伝えるかなど、具体案が上がることは多くない。</p>



<p>「今は新しい情報や商品についてみなさんから聞いて、『じゃあ、こういう切り口でやりましょう』と私のほうでストーリーを作ることが多いですね。それぞれの兼務者が広報PRとしての視点を持ったら、もっとよくなると思います。きくらげがいい例となって、広報PRによってこんなふうに広がっていくということが伝わるといいなと」</p>



<p>きくらげ事業では、「栽培開始」という情報だけではなく、裏側のストーリーを伝えた。森尻さんがプレスリリースなどを書く際に心がけているのはどんなことだろうか。</p>



<p>「そのリリースにおいて、絶対伝えたいものがまずあります。<mark>これが芯の部分だというのをひとつ作って、そこにさまざまな事実を肉付けしていく。</mark>そのうえで、読んでもらうためのビジュアルを検討します。何が琴線に触れるかは人それぞれです。私自身が会社員であり、二児の母であり……という視点から世の中の出来事や流行を見て、何かリリースしたいものとの接点があるかな、と考えたりしています」</p>



<p>ビジュアルの制作も自身で行う。最近の事例として挙げるのが、長野県伊那市の「ハナマルキみそ作り体験館」をロケ地として提供するというプレスリリースだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="800" height="450" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/29ebfdcb-tonichi-printing-case-interview_07.jpg" alt="東日印刷株式会社さま06" class="wp-image-59259" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/29ebfdcb-tonichi-printing-case-interview_07.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/29ebfdcb-tonichi-printing-case-interview_07-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/29ebfdcb-tonichi-printing-case-interview_07-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>



<p>「体験館の写真をお借りして、青空の背景に白で名称を入れて、『Tロケ　ハナマルキ』の検索窓をさりげなく配置してみました。<mark>シンプルだけれども、一枚で必要な情報が伝わるように工夫しています</mark>」</p>



<p>Canvaというツールを使い、ビジュアルも文章も作っているという。デザインの研修などがあるわけではなく、なんでも独学で制作する。編集、ライティング、デザインといったいろいろな役割を自身が兼ねているのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">Xのフォロワーが1週間で50人から1000人に</h2>



<p>「ハナマルキみそ作り体験館」のロケ地提供は、SNSがきっかけだった。体験館の館長が東日印刷のXのフォロワーで、ロケ地提供事業を行っていることを知ったという。</p>



<p>「ときどき、ハナマルキさんの投稿に私からコメントを差し上げたりしていて、X上で交流があったのです。ある日、当社がロケ地をドラマに提供したことを私が投稿したところ、『あれ、東日さん、ロケ地提供もやっているのですか？』というやりとりがあり、提供していただくに至りました」</p>



<p>SNSで生まれた縁がリアルでのビジネスにつながっている。Xは森尻さんが2023年8月に開設し、ゼロから育ててきた。</p>



<p>「作ったはいいものの、どう増やしていいのかわからなくて。最初の2ヵ月くらいはフォロワーさんも50人くらいでほとんどが関係者みたいな状態でした。あるとき、他社さんの『フォロワー1000人達成しました』という投稿を見て、どうしたらそんなことができるのだろうと、DMでお尋ねしたのです。そうしたら、朝の挨拶や夕方の『お疲れ様』をマメにするとよいなど、アドバイスをいただいて。なんと、それを始めてから1週間で1000人を超えたのです」</p>



<p>50人を1000人に増やす時、具体的にどんな投稿をしていったのだろうか。</p>



<p>「会社のサービスを前面に出すようなことはせず、挨拶をしたり、何かコメントをいただいたらマメにお返事したりしていました。がんばっている雰囲気をみなさんが感じ取ってくれて、応援してくれたんじゃないかなと思っています。ひとつ覚えているのは、夫の誕生日が11月なのですが、『夫の誕生日に、フォロワー数◯◯を見せたい』みたいなことをつぶやいたら、『おめでとう』という言葉とフォローが殺到して。それだけで100とか200とか増えた記憶があります」</p>



<p>何気ないコミュニケーションが大切だと実感したという。日常のやりとりがフォロワーを増やし、やがてハナマルキのアカウントとの交流も生まれ、連携につながった。DMや自身ならではの投稿など、森尻さんの主体的な行動がよい循環を生んでいる。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="518" height="600" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/da608bcc-tonichi-printing-case-interview_08.png" alt="東日印刷株式会社さま07" class="wp-image-59260" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/da608bcc-tonichi-printing-case-interview_08.png 518w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/da608bcc-tonichi-printing-case-interview_08-259x300.png 259w" sizes="auto, (max-width: 518px) 100vw, 518px" /><figcaption class="wp-element-caption">2025年にもっともインプレッションがあったXの投稿。ドラマ『大追跡』（テレビ朝日）のロケ地として本社施設を提供。出演者のオフショットと同じ場所で社員が撮影し、放送にあわせて投稿するという取り組みを行い、ドラマのファンから多くの反響があった</figcaption></figure>



<p>「ハナマルキの担当者さんが出張で近くにいらっしゃる機会があって、他社のSNS担当者たちと一緒に当社の喫茶店でオフ会を開催しました。そこでお会いした方がロケ地登録してくださることになったりと、オンラインからリアルへ関係は広がっています」</p>



<p>親しみの湧くSNSだからこそ、きくらげの投稿にもよい反応が集まったのだろう。森尻さんの広報PRは情報を一方的に伝えるのではなく、人との関係のなかで広がっている。</p>



<p>昨年12月に、目標としていたフォロワー1万人を達成したという。</p>



<p>「1万人を達成してちょっと肩の荷がおりた気がしました。最初は日常のやりとりを通じて当社を知っていただこうとしていましたが、今では本業に関する発信についても目を留めていただけているように思います。とはいえ、<mark>ただサービスのことだけを伝えていくつもりはなく、これからも多くの方との交流が生まれるようなアカウントにしていきたいと思っています</mark>」</p>



<h2 class="wp-block-heading">移り変わる世の中で自分たちを見失わない</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="800" height="534" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/59b8e33e-tonichi-printing-case-interview_09.jpg" alt="東日印刷株式会社さま08" class="wp-image-59261" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/59b8e33e-tonichi-printing-case-interview_09.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/59b8e33e-tonichi-printing-case-interview_09-300x200.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/59b8e33e-tonichi-printing-case-interview_09-768x513.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>



<p>森尻さんが広報PRを担って3年が経つ。現在地をどのように見ているのだろうか。</p>



<p>「会社もWEB制作や動画編集の研修を行うなど発信力強化に力を入れ、いい方向に進んでいると思っています。ただ、もの作りについてはすごく真剣な会社なのですが、発信することには奥ゆかしさがあるというか、少し苦手な面があるんです。<mark>成功事例を重ねて、『広報PRをするとこんなふうに社会に届けられる』ということをもっと社内に浸透させていきたい</mark>ですね。兼務者のみんなが『これはこういうニュース性があるので、こう届けたい』と発案するようになれば、きっと最強だと思います。そこに向かって、今は山を登っている最中ですね」</p>



<p>事業が世の中に伝わることで、人や社会との関係が生まれ、発展していく。</p>



<p>「<mark>新聞印刷を実直にやってきて、それがこれからも大切であることは変わりありません。一方で新しい事業も次々と展開しているので、もの作りのすばらしさに加えて、そういった果敢に挑戦するスピリットも伝えていきたい</mark>なと思っています。それから、個人的な思いとして、<mark>人をオープンに受け入れ、おもてなしをする心が備わっている温かい会社だと感じているので、会社のそういう魅力も届けていきたい</mark>ですね」</p>



<p>自分たちの仕事にどう誇りを持ち、どう価値を届けていくのか。取り組みからうかがえるのは、移り変わる世の中で自分たちの輪郭を見失わず、前に進む姿勢だった。工場の一角で育つきくらげはそのひとつの形なのだ。</p>



<p>（取材・文／塚原沙耶）</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>BtoB企業が「初めての対外イベント」に踏み出すとき広報PR・経営は何を考え、何を決めてきたのか｜平田貴子</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/contribution-2607/</link>
					<comments>https://prtimes.com/magazine/contribution-2607/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[平田貴子]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
		<category><![CDATA[BtoB企業]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prtimes.jp/magazine/?p=59178</guid>

					<description><![CDATA[本稿は、平田貴子氏による寄稿です。 BtoB企業が対外イベントを実施する際のポイントについて、実例を踏まえて執筆いただいています。 はじめに：なぜ今、BtoB企業のイベントが検討され始めるのか プレスリリースやメディアリ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-red-color has-text-color has-link-color wp-elements-6ca2653e36f8ca11cc4b6c2647115296">本稿は、平田貴子氏による寄稿です。</p>



<p>BtoB企業が対外イベントを実施する際のポイントについて、実例を踏まえて執筆いただいています。</p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="平田 貴子のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/32f98fee-hirata-takako.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">株式会社PRorder　代表取締役</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">平田 貴子</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Hirata Takako</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">医療広報を経て、フランチャイズ本部にて経営支援から広報立ち上げ・新規事業まで幅広く担当。その後、総合PR会社にて上場企業を中心に多様な業界のPRを担当し、2022年に株式会社PRorderを設立。現在は、人的資本経営を支援する組織開発・エンゲージメント向上領域をはじめ、大学・教育機関、製造業、観光業、美容・ライフスタイル領域などに対し、ブランディングおよび発信戦略の設計を軸に、調査・白書設計などのファクト構築・コンテンツ開発・動画ディレクション・イベント企画設計、メディア戦略の設計・実装まで一貫して支援している。また、企業や教育機関に対する広報人材の育成・研修にも携わり、東京商工会議所をはじめ各種講座への登壇のほか、執筆活動も行っている。支援先である香川県の取っ手メーカーのプレスリリースにて「プレスリリースアワード2021」パブリック賞を受賞。株式会社PR TIMES公認プレスリリースエバンジェリスト。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">はじめに：なぜ今、BtoB企業のイベントが検討され始めるのか</h2>



<p>プレスリリースやメディアリレーションを一定期間続けてきた企業が、ある段階で共通の問いを抱き始めます。</p>



<p>「情報は出している。露出も少しずつ増えている。しかし、事業の本質や思想までは、十分に伝わっていないのではないか」。</p>



<p>プレスリリースや取材は重要な広報PR施策です。ただし、それらは基本的に「編集された情報」として届けられます。受け手にとっては理解しやすい一方で、企業が伝えたい背景や温度感まで共有しきれないこともあります。</p>



<p>そうした状況のなかで、「対外向けに&#8221;場&#8221;をつくる」という選択肢が浮上してきます。</p>



<p>イベントの担当は必ずしも広報とは限りません。マーケティング部門、事業責任者、経営企画、あるいはプロジェクトオーナーが担うこともあります。</p>



<p>一見すると、露出機会を増やす施策のひとつに見えるかもしれません。しかし実際には、社内合意、予算判断、登壇者調整、文脈設計、そして「自社はどう見られているのか」という現実との対峙など、多くの論点を同時に抱える取り組みです。</p>



<p>本稿では、「その企業にとっての初回イベント」に焦点を当てます。イベント自体が初めてという意味だけでなく、そのフェーズにおいて新しい意味を持つ&#8221;初回&#8221;も含みます。3社の事例を通じて、文脈に即した設計と社内巻き込みの重要性を整理します。</p>



<p>私自身、複数のBtoB企業のイベント設計に外部から関与してきました。その経験から共通して感じるのは、<strong>「イベントをどう設計するか」以上に、「やると決める前に何を整理したか」が成果を左右する</strong>のではないか、という点です。以降では、そうした視点を軸に読み解いていきます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">イベント検討段階で必ず浮上する3つの論点</h2>



<p>イベントを検討し始めると、多くの企業で共通する論点が見えてきます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">1．誰のための「場」なのか</h3>



<p>最初に曖昧になりやすいのが、「誰を主な対象とするのか」という点です。</p>



<p>メディア向けなのか、既存顧客向けなのか、行政やパートナー企業なのか、あるいは将来の採用候補者なのか。<strong>対象を広げるほどメッセージは抽象的になり、絞るほど設計は明確になります</strong>。</p>



<p>あるBtoB企業では、初の対外イベントを企画する際に「呼びたい人を明確に定義すること」から着手しました。すべての関係者を満足させる設計は現実的ではありません。優先順位を明確にすることが、イベント全体の一貫性につながったのです。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2．既存の広報PR施策との役割分担</h3>



<p>次に整理すべきは、「イベントは何を補完する施策なのか」という点です。</p>



<p>プレスリリースや取材対応が担ってきた役割は何か。そのうえで、イベントでしか実現できない価値は何か。<strong>「露出を増やすためのイベント」なのか、「関係性を深めるためのイベント」なのか</strong>。</p>



<p>この位置づけが曖昧なまま進めると、成果指標も不明確になりがちです。イベントを単体で評価しようとすると、費用対効果の議論に陥りやすくなります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3．リスクと社内合意形成</h3>



<p>BtoB企業においてイベントは、単なるプロモーション施策ではありません。技術情報や契約情報の扱い、登壇内容の確認、来場者管理など、複数部門にまたがる調整が必要になります。</p>



<p>特に初回は、社内にさまざまな不安が生じます。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>どこまで公開してよいのか</li>



<li>想定外の質問にどう対応するのか</li>



<li>現場の負担は増えないか</li>
</ul>



<p>これらを事前に言語化し、合意形成を図ることが、実施可否の判断に直結します。イベントを検討するプロセスは、組織としてのリスク認識を可視化する機会でもあります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「やる」と決めるまでに整理すべき4つの観点</h2>



<p>「なんとなくやったほうがよい」という空気感では、設計は前に進みません。ここでは「やる」と決めるまでに整理すべき4つの観点を紹介します。</p>



<h3 class="wp-block-heading">1．目的の明文化</h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>何を伝えたいのか</li>



<li>どの関係性を強化したいのか</li>



<li>イベント後に何が起きていれば成功といえるのか</li>
</ul>



<p>これらを言語化することが出発点です。</p>



<p>ある企業では、初の対外イベントに際して「事業の背景や社会的意義を、編集されない形で直接伝える機会を持つ」ことを目的に設定しました。露出数ではなく、理解の深まりを重視する設計です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2．優先ターゲットの設定</h3>



<p>来場者の範囲を広げすぎないことも重要です。メディア、行政、既存顧客、パートナー企業など多様なステークホルダーが存在するBtoB企業では、対象を明確にしないとメッセージが散漫になります。<strong>「今回は誰にもっとも来てほしいのか」という問いへの明確な答えが、設計の軸</strong>になります。</p>



<p><strong>【メディア開拓という現実】</strong></p>



<p>広報PRが主催するイベントでは、メディアがターゲットになることが多いと思います。一定期間広報PR活動を継続していれば、関係性の深い業界紙との接点はできているはずです。しかし、自社のプロダクトやサービス、企業理念を社会テーマとして広く届けるには、媒体の幅を広げる必要があります。</p>



<p>新規媒体へのアプローチは、事業の前提理解から説明する必要があるなど、既存リレーションとは異なる難しさがあります。場を設けることでタッチポイントを広げるチャンスでもある一方、思うようにいかないことも多い。<strong>イベントは、自社の&#8221;見られ方&#8221;を突きつけられる場でもある</strong>と感じます。それは同時に、自社を客観的にとらえ直し、どう世の中に情報を届けていくかを考える機会にもなります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3．語らないことの決定</h3>



<p>初回イベントでは「すべてを伝えたい」という心理が働きやすいものですが、情報を詰め込みすぎると焦点がぼやけます。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>今回あえて触れないテーマ</li>



<li>別の機会に回す情報</li>



<li>質疑応答の範囲</li>
</ul>



<p>これらを事前に整理することで、メッセージの一貫性が保たれます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4．成果指標の誤解を避ける</h3>



<p>イベントの評価を、集客数や露出件数だけで測ることには限界があります。「メディア露出よりも既存顧客との関係性強化が想定以上の成果だった」と振り返る企業もあります。<strong>何をもって成果とするのかを、事前に合意しておくことが重要</strong>です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">初回設計で起こりやすい「想定とのズレ」</h2>



<p>イベントは計画通りに進む施策ではありません。特に初回は、「想定」と「実際」のあいだにズレが生じやすくなります。</p>



<p>よくあるのは、<strong>成果の種類に関するズレ</strong>です。メディア露出を主要成果と見込んでいた場合でも、実際には既存顧客やパートナー企業からの反応のほうが大きかった、というケースは珍しくありません。</p>



<p>一方、<strong>準備工数は想定以上だった</strong>という声も多く聞かれます。複数部門にまたがる確認、情報公開範囲の精査、登壇内容のすり合わせなど、<strong>イベントは外向きの施策であると同時に、社内調整力が問われる施策</strong>でもあります。</p>



<p>こうした<strong>「想定とのズレ」は、失敗ではありません</strong>。むしろ次回設計のための重要な学習材料です。重要なのは、ズレを可視化し、何が誤算で、何が想定通りだったのかを整理することです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">イベントを単発で終わらせないための設計</h2>



<p>初回イベントの終了後に問われるのは「継続するかどうか」です。定期開催するのか、テーマを変えて展開するのか、あるいは一度きりの機会とするのか。この判断は、イベント単体ではなく、広報PR施策全体の設計のなかで行う必要があります。</p>



<p>ある企業ではリブランディングの文脈と連動したイベント設計を行いました。単なる発表の場ではなく、ブランド再定義のプロセスを可視化する場として位置づけたのです。</p>



<p>また、カルチャーマッチした人材をいかに採用するかは今や経営課題のひとつです。多数が集まる就活会場ではなく、採用活動の一環として単独イベントを設計し、説明会とは異なる立ち位置を明確にしながら企業思想を体験的に伝える場とする事例も出てきています。</p>



<p>これらに共通しているのは、イベントが単体施策ではなく、リブランディング、採用、顧客関係強化といった中長期テーマと連動している点です。</p>



<p><strong>イベントは「やること」自体が目的ではない</strong>と私は考えています。広報PR戦略全体のなかでどの役割を担うのかを設計して初めて、意味を持ちます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">イベントは「判断力」を可視化する施策</h2>



<p>イベントは、やれば必ず成果が出る施策ではありません。ただ、検討プロセスのなかで浮上する論点は、その企業の広報PR戦略や組織の意思決定構造を映し出すことが多いと感じています。</p>



<p>これらの整理なくして、イベント設計は前に進みづらいのではないでしょうか。</p>



<p>初回イベントは、派手な演出よりも、<strong>判断プロセスの明確さが成否を左右する</strong>ように感じています。</p>



<p>これからイベントを検討する立場にある方にとって、本稿が<strong>「やるかどうか」を決める前の整理材料</strong>となれば幸いです。</p>



<p>とはいえ、ここまでの話はどこか抽象的に感じられたかもしれません。ここからは、イベントに踏み出した3社の事例をもとに、実際の判断や設計のプロセスを見ていきます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/2fa8045f-04_pickup_pt01-1024x576.png" alt="ピックアップ" class="wp-image-46740" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/2fa8045f-04_pickup_pt01-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/2fa8045f-04_pickup_pt01-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/2fa8045f-04_pickup_pt01-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/2fa8045f-04_pickup_pt01.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">事例編：BtoB企業3社のイベント実施事例</h2>



<p>本稿では、水ing株式会社の取り組みをメイン事例として詳しく取り上げるとともに、Unipos株式会社および株式会社アルテジェネシス（Ash）の事例を補助的に紹介します。業種や目的はそれぞれ異なりますが、いずれも「初回イベントに踏み出すまでに、何を整理し、どのように意思決定を行ったのか」という共通の観点から読み解いていきます。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><a href="#case-study01" title="事例1．水ing株式会社｜初の対外イベントにおける意思決定と設計プロセス">事例1．水ing株式会社｜初の対外イベントにおける意思決定と設計プロセス</a><br><a href="#case-study02" title="事例2．Unipos株式会社｜リブランディングと連動した複層的なイベント設計">事例2．Unipos株式会社｜リブランディングと連動した複層的なイベント設計</a><br><a href="#case-study03" title="事例3．株式会社アルテジェネシス（美容室Ash）｜採用イベントにおける言語設計">事例3．株式会社アルテジェネシス（美容室Ash）｜採用イベントにおける言語設計</a></p>



<h3 class="wp-block-heading" id="case-study01">事例1．水ing株式会社｜初の対外イベントにおける意思決定と設計プロセス</h3>



<p>初めて対外イベントを実施する場合、多くの企業では「やるか、やらないか」という二択から議論が始まりますが、実際には、「やるかどうか」より先に整理すべき論点がいくつも存在します。</p>



<p>水ing株式会社は、水インフラの運営・維持管理を担う総合水事業会社です。同社は災害関連施策の体制強化を背景に、メディア向けセッションを初開催しました。<strong>本格的な対外イベントとしては、初の挑戦</strong>でした。</p>



<p>テーマは「激甚化する災害と&#8221;水&#8221;支援」。産官学の登壇者を招き、セッションと実機展示を組み合わせた構成です。</p>



<p>このイベントは、約2年にわたる災害支援体制強化の取り組みを社会にどう提示するかという「可視化フェーズ」として設計されたものでした。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000134915.html" target="_blank" rel="noopener" title="">【激甚化する災害】国・自治体・企業の &#8220;水” 支援はどうあるべきか&nbsp; 能登半島地震後の教訓─“水BCP”と生活を守る仕組みの再設計</a></p>



<h4 class="wp-block-heading">1．なぜ&#8221;今&#8221;やるのかを、経営文脈で整理できているか</h4>



<p>BtoB企業において、イベントは必ずしも優先順位が高い施策ではありません。広告や営業活動と比較すると、直接的な成果が見えづらいためです。</p>



<p>対外イベントを実施するかどうかは、広報PR判断だけでは決まりません。経営として「今、社会に提示すべきことがあるか」。この問いへの答えが揃って初めて、イベントは選択肢になります。</p>



<p>水ingの場合、体制強化や取り組みの積み重ねが一定のフェーズに達し、&#8221;発信できる状態&#8221;が整っていました。だからこそ「体制強化の流れのなかで、社会に対してどのようなスタンスを示すのか」という経営文脈と紐づけて整理することができました。</p>



<p><strong>イベントを「広報PR施策」として説明するのではなく、「スタンスを明確に打ち出すための手段」として再定義する</strong>。この整理があったことで、社内の合意形成が進みました。</p>



<p><strong>【予算が先か、意義が先か】</strong></p>



<p>初回イベントで必ず立ちはだかるのが、予算と稟議の壁です。コストが可視化されやすい施策だからこそ、慎重になる。一方で、「会社にとって意義がある」と腹落ちしたとき、組織は動きます。</p>



<p>今回も、担当者の強い問題意識と覚悟が社内合意を前に進めました。外部から伴走する立場でも、この熱量は変わりません。専門性や事例知は持ち込めますが、<strong>最後に組織を動かすのは「意義の共有」</strong>です。</p>



<h4 class="wp-block-heading">2．何を見せるか、何を見せないかを決めているか</h4>



<p>水ingのイベントは、セッションと展示の二層構造でした。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>ホールでの講演（思想・政策・社会構造）</li>



<li>屋外での実機展示（給水車・可搬式浄水装置・産官連携ブースなど）</li>
</ul>



<p>思想だけでは抽象的になる。装置だけでは機能紹介に終わる。両方を設計することで、「面で支える企業」という輪郭が立ち、メッセージが成立しました。</p>



<p>また、産官学それぞれ立場の異なる登壇者が並ぶなかで、&#8221;役割・視点・課題感の違い&#8221;として整理するトーン設計も重要でした。それぞれの視点をひとつの文脈に収めるセッション設計のすり合わせは、担当者が慎重に積み上げてきた部分です。</p>



<h4 class="wp-block-heading">3．準備の大半は「見えない調整」である</h4>



<p>実際の運営は、当日よりもその前段階の調整が圧倒的に多くを占めます。</p>



<p>社内稟議・契約調整、部署横断での展示準備、登壇者との細かなすり合わせ、車両展示に伴う会場規定や天候リスク対応、社内運営メンバーへの説明と役割調整——。今回は屋外展示が伴うため、調整事項は想像以上に多岐にわたりました。</p>



<p>年末開催という日程上、自治体側の重要会議と日程が重なる事態も発生しました。そこで登壇予定者のビデオレターを制作し、写真や資料を組み込んだ形でメッセージを届けました。イベントは当日の進行だけでなく、伝達手段そのものを設計対象とする必要があります。</p>



<p>メディア招聘の面でも、追加対応や資料作成が都度求められます。メディアの事業認知が想定より低い、メインテーマだけでは媒体の幅が広がらないといった状況は、初回に限らずどのイベントでも直面することです。<strong>コストも期待値も高い分、メディアの反応が思うように返ってこないとき、じわじわと焦りが募っていく感覚は、担当者にしかわからない</strong>ものがあります。</p>



<p>社名や事業への理解が十分でない媒体には会社概要資料を補完的に整備し、媒体特性に合わせてサブの切り口を再検討しながら、アプローチの幅を広げていきます。メインの「災害」というテーマだけでは切り口が限定されるため、経済視点からもアプローチできるよう、発信設計を後半で強化していきました。</p>



<p>イベント設計は、固定しきれない部分も残ります。特に社会性の高いテーマやタイミングを重視したコンセプトの場合、他社・他団体と文脈が重なることもあります。社内外にアンテナを張り、状況に応じて調整し続ける柔軟さが求められます。</p>



<h4 class="wp-block-heading">4．役割分担をどう設計するか</h4>



<p>イベントは、社内リソースだけでは対応しきれないことが多く、外部との連携が必要になるケースも少なくありません。外部パートナーがイベント演出やPR・メディアアプローチを担い、社内は各部署調整や登壇者対応に注力する——そうした役割分担で進める企業も多いと思います。</p>



<p>初回だからこそ、経験と専門性のあるサポート体制を整え、イベントの価値を高めることもひとつの選択肢です。</p>



<p>ロゴパネルや視認性の高いクリエイティブは、今後も活用可能な資産として残す設計を意識しました。広告など他施策とも連動させることで、文脈の一貫性と発信量も担保しました。</p>



<p><strong>初回だからこそ、「当日成功」ではなく「次に活きる設計」に視点を置くことが重要</strong>です<strong>。</strong></p>



<h4 class="wp-block-heading">5．実施後に何が残ったか</h4>



<p>12月、天候にも恵まれ無事に開催された水ing初のプレスイベント。外部からは大がかりな屋外展示と産官学連携の本気度が伝わり、「ここまでやる企業は少ない」という評価もありました。業界内での立ち位置や今後の取り組みへの意思が伝わったという反応も多く寄せられました。</p>



<p>一方で、社内の反応も印象的でした。イベントは同時配信とアーカイブ化を行い、当日参加できない社員や多拠点でシフト勤務する社員も事後視聴できる環境を整えていました。その結果、社員から「自社の事業に誇りを感じた」「継続すべき取り組みだ」という声がアンケートに多く寄せられました。</p>



<p>対外イベントでありながら、<strong>インナーブランディングとしての効果も大きかった</strong>のです。</p>



<p>イベントは露出施策と捉えられがちですが、実際には「企業としての輪郭を社内外で再確認する場」でもあります。</p>



<p>水ingのケースから見えるのは、イベントは思いつきや勢いではなく、<strong>整理の積み重ねで成立する</strong>という点です。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>経営文脈での再定義</li>



<li>見えない準備の徹底</li>



<li>役割分担の明確化</li>



<li>実施後の資産化視点</li>
</ul>



<p>これらを経て初めて、初回イベントは「意味を持つ施策」になるのではないでしょうか。</p>



<p>「イベントをやるべきか」を問う前に、まず「自社は何を整理できているか」を問い直す。それが最初の一歩だと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/efad8332-contribution-2607_02.jpg" alt="水ing株式会社　屋外展示プレスツアーの様子" class="wp-image-59180" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/efad8332-contribution-2607_02.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/efad8332-contribution-2607_02-300x225.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/efad8332-contribution-2607_02-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">水ing株式会社　屋外展示プレスツアーの様子</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="case-study02">事例2．Unipos株式会社｜社内外を横断するイベントの役割</h3>



<p>コーポレートロゴやミッションの刷新は、企業にとって大きな転換点です。それを「プレスリリース配信」で終わらせるのか、「場を設けて提示する」のかで、意味合いは大きく変わります。</p>



<p>Unipos株式会社は、ピアボーナス®「Unipos」をはじめとするHRテクノロジーと、経営・人事・管理職向けのコンサルティングサービスを両輪に、人と組織の力を引き出す事業を展開しています。これまでも大小のセミナーやイベントを継続的に実施してきた同社にとって、<strong>コーポレートロゴおよびミッションの刷新と統合した対外イベントは、初の取り組み</strong>でした。</p>



<p>事業成長に伴い提供サービスの範囲が広がり、社会環境や企業を取り巻く文脈も変化するなかで、「自社が果たすべき価値創造の方向性を改めて明確にする」ことが背景にありました。リブランディングは、表面のビジュアルを変えることではありません。方向性を示し、その意図をどう共有するかまでが設計の範囲です。その文脈のなかで実施されたのが、「Unipos Bridge」と名付けられたイベントでした。</p>



<p>このイベントの特徴は、<strong>発表の場であると同時に、接点をつなぎ直す場であった</strong>ことです。メディアに対しては企業の未来像を示し、クライアントに対しては事業理解と関係性を深め、社員にとっては自らが担う意味を再確認する場でもありました。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000036775.html" target="_blank" rel="noopener" title="">Unipos、新コーポレートロゴおよび新ミッションを発表</a></p>



<h4 class="wp-block-heading">1．「方向性の提示」と「関係者への再定義」を同時に行う設計</h4>



<p>プログラムには、新ロゴ・新ミッションの発表に加え、経営陣や有識者による登壇、オウンドメディア記事アワード、サービス導入企業アワード、企業同士がカルチャーを紹介し合う「Culture Port」企画、交流会が組み込まれていました。</p>



<p>リブランディングで示した「未来の方向性」と、「いま共にいる方々」との関係性を可視化し、横断的につなぐ構成です。</p>



<p>「Culture Port」では顧客企業が自社の組織文化を可視化する場を同時に設けることで、イベントは&#8221;発表の場&#8221;から&#8221;接続の場&#8221;へと拡張されました。</p>



<p><strong>リブランディングは企業単体の宣言ではなく、&#8221;関係性の再定義&#8221;でもある</strong>。その思想が設計に反映されていました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">2．イベントを&#8221;単発の演出&#8221;にしないための仕掛け</h4>



<p>イベントはオンライン配信とアーカイブ公開も行われ、セミナーパートは後日視聴可能な形で整理されています。また、新ロゴ発表前後での会場装飾の転換や招待状の仕掛けなど、クリエイティブ面でも一貫したストーリーが設計されていました。</p>



<p>これは「当日盛り上がればよい」という発想ではなく、リブランディングを時間軸で浸透させる設計です。<strong>イベントは点ではなく、線で設計する</strong>。その姿勢が印象的でした。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000036775.html" target="_blank" rel="noopener" title="">【1/20配信】エンゲージメントと人的資本のこれからを問う 「Unipos Bridge 2025」</a></p>



<h4 class="wp-block-heading">3．もっとも重要だったのは、準備プロセス</h4>



<p>長時間かつ多岐にわたるプログラムを成立させるには、関与するメンバーの足並みを揃える必要があります。</p>



<p>イベントのオーナーはマーケティングや広報PRの一部ではなく、経営・事業を横断した社員一人ひとりが当事者として関わるものです。<strong>「なぜ今これをやるのか」を丁寧に共有し、説明の場を設け、巻き込みながら準備を進める</strong>。このインナー設計があって初めて、外向きのメッセージが成立します。</p>



<p>リブランディングは社外への宣言であると同時に、組織の内側を再接続する機会でもあります。その意味で、このイベントは&#8221;発表&#8221;ではなく、&#8221;再確認の場&#8221;でもあったと感じます。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000036775.html" target="_blank" rel="noopener" title="">「カルチャー変革」を推進し、新たな組織文化を育む企業を表彰</a></p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000036775.html" target="_blank" rel="noopener" title="">組織変革の最前線を照らす「UNITE Award 2025 powered by Unipos」受賞記事を発表</a></p>



<h4 class="wp-block-heading">4．経験値があるからこその細部設計</h4>



<p>Uniposはこれまでもセミナーや交流会を継続的に実施してきました。その経験値が、登壇構成の組み立て、アジェンダの緩急、懇親会の設計、空間演出といった細部に表れていました。</p>



<p>特に印象的だったのは、リブランディングという内向きにもなりがちなテーマを、<strong>&#8220;顧客とともに未来を描く場&#8221;へと転換していた</strong>点です。企業の方向性を示しながら、同時に関係者の成功事例や取り組みを前面に出す。このバランスが、単なる発表会との違いを生んでいました。</p>



<p>この事例が示しているのは、イベントを&#8221;ニュース化の場&#8221;としてではなく、<strong>戦略テーマを横断的に接続する場として設計することの重要性</strong>です。リブランディングという転換点において、イベントをどのように位置づけるか。その判断が、メッセージの浸透度を大きく左右するのではないでしょうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="563" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/e5b4f3c7-contribution-2607_03.jpg" alt="Unipos株式会社　リブランディングイベントの様子" class="wp-image-59181" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/e5b4f3c7-contribution-2607_03.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/e5b4f3c7-contribution-2607_03-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/e5b4f3c7-contribution-2607_03-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">Unipos株式会社　リブランディングイベントの様子</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading" id="case-study03">事例3．株式会社アルテジェネシス（美容室Ash）｜採用イベントにおける言語設計</h3>



<p>イベント設計においては、会場構成やコンテンツと同じくらい、「どう言語化するか」が重要になります。</p>



<p>アルテジェネシスグループは、首都圏と関西に約370店舗の多様な美容サロンを展開する企業です。フランチャイズも手がけており、消費者向けブランドでありながら本部としてBtoB的な役割も担います。メインブランドである美容室「Ash」は首都圏を中心に126店舗を展開しており、同社にとって<strong>単独の採用イベントは初の試み</strong>でした。</p>



<p>その初挑戦となったリクルートイベント「AshRUSH」のコンセプトは、「就活イベント未満の場づくり」です。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000343.000049680.html" target="_blank" rel="noopener" title="">【説明会以上、就活未満｜履歴書なし・スーツなし】3/24＠青山｜美容学生向け体験型リクルートイベント「AshRUSH」</a></p>



<h4 class="wp-block-heading">背景にある、業界特有の離職課題</h4>



<p>ホットペッパービューティーアカデミーの調査によれば、美容師の初職就業期間が3年未満の割合は50.4%。さらにそのうち約半数は1年未満で離職しているというデータもあります。離職理由の上位には「自分が何をすべきかわからなかった」「指導や評価の基準が不明確だった」といった回答が挙げられています。</p>



<p>つまり採用よりも、ミスマッチの問題といえます。</p>



<p>Ashは近年新卒入社数が増加し、2025年は過去最高の238名を記録しています。次年度は採用数をあえて減らす方針ですが、それは「採用できなかった」からではなく、離職率が下がり過剰採用をする必要がなくなったためです。</p>



<p>今回のイベントは、単なる採用数拡大施策ではありません。「就職活動前にリアルを知ってもらう」ことでミスマッチを減らすことを意図した取り組みであり、<strong>イベントは集客の場であると同時に、ミスマッチを減らす&#8221;事前接点&#8221;として機能</strong>しています。</p>



<p>当日はヘアショーやステージ演出、実践的な情報共有コンテンツも用意され、企業の価値観や空気感を&#8221;体験&#8221;として伝える設計です。これはBtoB企業にも応用できる視点です。<strong>企業の思想は、文章よりも場で伝わることがあります</strong>。</p>



<h4 class="wp-block-heading">広報PRとしての言語設計</h4>



<p>本イベントをリリースする際の主目的は、美容学生の集客でした。</p>



<p>採用説明会の色を強めすぎると安心感は出るものの、参加の心理的ハードルが上がります。一方、単なるショーイベントに見えると企業の意図が伝わらない。このバランスをどう取るかが、人事担当者がイベント設計でもっとも重視した点であり、広報PRとしては「どこまで説明するか」がリリース設計上のポイントでした。</p>



<p>最終的に選んだのは、<strong>「まず来てもらうこと」を優先する設計</strong>です。</p>



<p>タイトルは条件列挙型で、「履歴書なし」「スーツなし」「説明会以上、就活未満」といった表現を採用しました。募集要項のようでありながら、就活色を抑えたトーンです。本文も、語りたくなる背景や企業の想いはあえて削ぎ落とし、「面白そう」「参加しやすそう」という印象を優先。改行を多用し、一文を短く区切る構成としました。美容学生×SNS文脈を前提に、ターゲットの情報接触スタイルに合わせた可読性を重視した設計です。</p>



<p>この事例が示すのは、イベント設計と広報PR施策設計は別物だという点です。</p>



<p><strong>「イベントの中身」と「それをどう伝えるか」は、同時に設計する必要があります</strong>。企業が語りたいことと、ターゲットが受け取りやすい形式は必ずしも一致しません。</p>



<p>イベントというと、ついコンテンツの充実度に目が向きがちですが、実際には「どう見せるか」が参加率を左右します。この事例は、<strong>目的から逆算した言語設計の重要性</strong>を示しています。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="563" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/48571ce1-contribution-2607_04.jpg" alt="株式会社アルテジェネシス　クリエイティブステージの様子" class="wp-image-59182" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/48571ce1-contribution-2607_04.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/48571ce1-contribution-2607_04-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/48571ce1-contribution-2607_04-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">株式会社アルテジェネシス　クリエイティブステージの様子</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">おわりに：BtoB企業のイベント開催について</h2>



<p>3つの事例に共通しているのは、イベントの成否が「当日の完成度」より前の段階で決まっていた、という点です。</p>



<p>水ingは「やるかどうか」の判断から、Uniposは「どう設計するか」の問いから、Ashは「どう伝えるか」の言語化から——それぞれ異なる入り口でしたが、いずれも<strong>場をつくることの意味を丁寧に言語化するプロセス</strong>を経ていました。</p>



<p>外部から伴走していると、その過程で担当者が何度も迷い、問い直す瞬間に立ち会います。その積み重ねが、当日の場の空気をつくるのだと、毎回感じます。</p>



<p>イベントは、本当に大変です。それでも担当者たちが踏み出すのは、<strong>「場でしか伝わらないことがある」</strong>という確信があるからだと思います。</p>



<p>初回だからこそ、完璧を目指す必要はありません。判断の軸を持って臨むこと、そしてその経験を次に活かすことが大切ではないかと思います。この記事が、これから一歩を踏み出そうとしている誰かの、小さな後押しになればうれしいです。</p>



<p>【関連記事】</p>



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<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="yQMReOe6pR"><a href="https://prtimes.jp/magazine/way-of-writing/">プレスリリースのテンプレート20選｜無料で使えるフォーマット・Wordのひな形【例文付き】</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;プレスリリースのテンプレート20選｜無料で使えるフォーマット・Wordのひな形【例文付き】&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/way-of-writing/embed/#?secret=h5jkGS1Zy0#?secret=yQMReOe6pR" data-secret="yQMReOe6pR" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>大学広報は、どこから整えるべきか。情報が分散した組織で広報を「機能」させる最初の一手｜平田貴子</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/contribution-2606/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[平田貴子]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 13 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
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					<description><![CDATA[本稿は、平田貴子氏による寄稿です。 広報PRを強化したい。そう思っている大学は少なくありません。担当者の熱量もある。ツールも増えた。それでも、なかなか動かない──。 その理由を「担当者のスキルが足りない」「人手が足りない [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-red-color has-text-color has-link-color wp-elements-6ca2653e36f8ca11cc4b6c2647115296">本稿は、平田貴子氏による寄稿です。</p>



<p>広報PRを強化したい。そう思っている大学は少なくありません。担当者の熱量もある。ツールも増えた。それでも、なかなか動かない──。</p>



<p>その理由を「担当者のスキルが足りない」「人手が足りない」と捉えているうちは、問題の本質には近づけません。大学広報が動かない理由の多くは、担当者の問題ではなく、組織の構造にあると考えています。</p>



<p>大学は今、大きな転換点を迎えています。18歳人口の減少、大学間競争の激化、社会人学習者の増加──「選ばれる大学」であり続けるために、広報PRの役割はかつてないほど重要になっています。</p>



<p>大学広報には、大きく分けて2つの種類があります。</p>



<p><strong>「学生募集広報」</strong>は、受験生・保護者・高校教員に向けて入学を促すための、短期的・成果直結型の活動。オープンキャンパスの集客、入試情報の発信、受験生向けのコンテンツ制作など、数字として成果が見えやすい領域です。</p>



<p>一方、<strong>「広報PR」</strong>はより広い概念。大学のブランドイメージを社会に伝え、研究・教育・産学連携・地域貢献といった活動を中長期的に発信し続けることで、大学全体の価値を積み上げていく営みです。</p>



<p>18歳人口の減少が続くなか、多くの大学が学生募集の発信に注力せざるを得ない状況に置かれています。その結果、中長期のビジョン実現に向けた広報PRに十分なリソースを確保することが後回しになりがちです。これは特定の大学に限った問題ではなく、多くの大学が直面している現実ではないでしょうか。</p>



<p>本稿では、「大学としてのビジョンを社会に伝える広報PR」へと歩みを進めるために、「どこから手をつければいいかわからない」と感じている方の、最初の一歩を考えるきっかけになれば幸いです。</p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="平田 貴子のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/32f98fee-hirata-takako.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">株式会社PRorder　代表取締役</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">平田 貴子</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Hirata Takako</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">医療広報を経て、フランチャイズ本部にて経営支援から広報立ち上げ・新規事業まで幅広く担当。その後、総合PR会社にて上場企業を中心に多様な業界のPRを担当し、2022年に株式会社PRorderを設立。現在は、人的資本経営を支援する組織開発・エンゲージメント向上領域をはじめ、大学・教育機関、製造業、観光業、美容・ライフスタイル領域などに対し、ブランディングおよび発信戦略の設計を軸に、調査・白書設計などのファクト構築・コンテンツ開発・動画ディレクション・イベント企画設計、メディア戦略の設計・実装まで一貫して支援している。また、企業や教育機関に対する広報人材の育成・研修にも携わり、東京商工会議所をはじめ各種講座への登壇のほか、執筆活動も行っている。支援先である香川県の取っ手メーカーのプレスリリースにて「プレスリリースアワード2021」パブリック賞を受賞。株式会社PR TIMES公認プレスリリースエバンジェリスト。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">大学広報が「動かない」構造を整理する</h2>



<p>広報PRを「機能させる」ためには、発信そのもの以前に、いくつか整理しておくべき前提があります。</p>



<p>大学広報の難しさは、ほかの企業や組織の広報PRとは異なる構造的な特性に起因していると考えられます。私自身、大学広報の現場に伴走するなかで、個々の担当者の努力やスキルだけでは解決しきれない複雑さが存在することを実感してきました。実際、大学職員向けのPR研修でも、同様の課題があることが少なくありません。</p>



<p>まず、<strong>情報が組織全体に分散しています</strong>。学部・学科・研究室・附属施設・事務部門それぞれ独自の活動を持つ大学においては、「広報PR部門に情報が自然に集まる」という前提自体が成立しにくい構造になっています。発信できる素材が非常に豊富なはずなのに、手元に情報が集まらない、という状況は珍しくありません。</p>



<p>次に、<strong>情報を把握するための「機会」や「導線」が設計されていない</strong>場合も多いです。教員が学外で専門家として発言している、産学連携のプロジェクトが進んでいる、学生が賞を受賞した──こういった情報が、届かないまま埋もれてしまうことがあります。</p>



<p>さらに、<strong>発信の軸となるべき中長期の経営方針が十分に共有されていない</strong>ケースも見られます。学長が交代するたびに方針が変わる、そもそも明文化された戦略がない、という状況では「何を優先的に発信すべきか」という判断基準が曖昧になり、広報PR活動が断片的になってしまう可能性があります。</p>



<p>そして何より、<strong>意思決定プロセスの複雑さも</strong>無視できません。多くの大学では合議制が採用されており、一定の合理性を持つ一方で、迅速な意思決定が難しい場面もあります。広報PRにおいても、複数部門の確認や承認を経る必要があり、結果としてタイミングを逸する、あるいは発信自体が見送られるといった事態が起こりやすい構造です。</p>



<p>こうした条件が重なることで、<strong>広報PR活動は「依頼されたものを処理する」受動的な運用に寄りやすくなります</strong>。担当者の意識や能力の問題ではなく、組織構造がそうした状態をつくり出している。 その視点に立つほうが自然ではないでしょうか。</p>



<p>いくつかの大学や海外事例を見ると、共通して<strong>「仕組みで補完する」という発想が重要に</strong>なっているように見えます。たとえば下記です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<p><strong>■情報を「集める」仕組みの設計</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>各部門に広報PRと連携の役割を担う担当を設け、情報の一次集約を分散させる</li>



<li>各部門との定期的な情報共有の場を制度化する</li>
</ul>



<p><strong>■情報に「アクセスできる」状態の設計</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>学部長会議や経営会議などの議事録を、広報PRマネジメント層が定常的に把握できる状態を設計する</li>



<li>全学的な情報基盤に広報PRが横断的にアクセスできる状態を整える</li>
</ul>



<p><strong>■意思決定と発信方針の設計</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>発信判断の基準や承認フローを簡素化・明文化する</li>



<li>経営方針と広報PRテーマを接続した年間計画を設計する</li>
</ul>
</div>



<p>こうした取り組みは、「情報を取りに行く」負荷を下げるだけでなく、広報PRの関与タイミングを前倒しし、結果として発信の質やタイミングの最適化につながる可能性があります。</p>



<p>また、広報PRを「情報発信の機能」としてだけでなく、<strong>「組織内の情報流通を設計する機能」として再定義する視点も重要</strong>なのではないでしょうか。実際、近年の大学ガバナンス改革の議論においても、情報の可視化や意思決定の透明性向上が重要なテーマとして挙げられています。</p>



<p>「誰かが頑張れば解決する」という前提から一歩離れ、「構造をどう設計するか」という視点に立つこと。その転換こそが、大学広報を機能させるための出発点になるのではないかと感じています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">発信の前に「広報PRの目的」を定める</h2>



<p>広報PR活動を行おうとするとき、多くの組織が最初に「何を発信するか」を考え始めます。しかし、その前に問うべきことがあります。「何のために発信するのか」です。</p>



<p>大学広報の目的は、大きく分けると次のように整理できます。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>学生募集（通学・通信、学部・大学院）</li>



<li>大学ブランドの形成（社会的認知・イメージの確立）</li>



<li>研究・教育成果の社会発信</li>



<li>教職員採用</li>



<li>地域・社会との連携強化（自治体・企業・団体など）</li>



<li>ステークホルダーとの関係維持（在校生・保護者・卒業生など）</li>
</ul>



<p>これらは絡み合っており、どれかひとつだけを目的とすることはほとんどありません。しかし、<strong>「今この発信は、何のためか」を都度すり合わせる習慣がないと、発信の内容や粒度がバラバラになります</strong>。</p>



<p>よく起きるのは、各学部学科や教員がそれぞれの思いで「出したい」と持ち込んでくる状況です。発信基準がないまま対応していると、プレスリリースの量産だけが進み、何が重要なのか伝わらなくなります。</p>



<p>まず整理すべきは、「今年度の広報PRにおいて、もっとも優先する目的は何か」という問いへの答えです。この答えが揃っていれば、「出す／出さない」の判断基準が自然と生まれます。</p>



<p>完璧な基準をつくる必要はありません。「これは学生募集に寄与するか」「大学として社会に伝えるべき意義があるか」といった最低限の問いを共有するだけで、発信の一貫性は大きく変わります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">発信ツールの役割を整理し、「受信」の設計まで視野に入れる</h2>



<p>発信の目的が整理できたら、次は「どのツールで、誰に届けるか」を整理します。大学が持つ発信チャネルは多岐にわたります。プレスリリース、SNS、大学公式サイト、学内報・メールマガジンなど。それぞれがすでに存在していても、「誰に何を伝えるためのツールか」が曖昧なまま運用されているケースも見られます。</p>



<p>整理の軸はシンプルです。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>誰に届けたいか</strong>（受験生・保護者・メディア・在校生・社会人など）</li>



<li><strong>何を届けたいか</strong>（速報性のある情報か、ストック型の情報か）</li>



<li><strong>どの段階で届けたいか</strong>（認知形成か、検討促進か、関係維持か）</li>
</ul>



<p>この3軸で整理すると、「プレスリリースはメディアと社会一般向けの公式発信」「SNSは日常的な空気感の発信」「公式サイトは中長期的な情報資産の蓄積」といった役割分担が見えてきます。いきなり全体を再設計しようとすると動けなくなります。スモールステップで、まず一つのツールの役割を明確にするところから始めるのが現実的です。</p>



<p><strong>【発信だけでなく、「受信」の設計も必要】</strong></p>



<p>発信ツールの整理と同時に、見落とされがちなのが「自分たちがどう見られているかを把握する仕組み」です。教員が専門家としてメディアで発言している、SNSで大学の話題が広がっている──こういったことが、広報PRの把握していないところで起きているケースは珍しくありません。</p>



<p>さらに近年は、受験生や保護者がSNSや口コミサイトだけでなく、AIを使って大学を比較・検討するケースも増えています。「〇〇大学ってどんな大学？」という問いに対して、AIがどのように答えるかに影響するのは、大学自身が発信してきた情報の蓄積です。学生募集広報の文脈だけでなく、大学の活動を丁寧に発信し続けること。その積み重ねが、AI時代の「受信環境」をつくっていきます。</p>



<p>また、学生や保護者がどのSNSや媒体を見ているかを把握し、広報PR担当者自身が日常的にチェックする習慣を持つことも重要です。メディアモニタリングツールの導入も、「自分たちが社会にどう見られているか」を日常的に把握するための広報インフラとして検討する価値があります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="682" src="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2021/03/image-325-1024x682.jpeg" alt="プレスリリース" class="wp-image-10014" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2021/03/image-325-1024x682.jpeg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2021/03/image-325-300x200.jpeg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2021/03/image-325-768x511.jpeg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2021/03/image-325.jpeg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">完成形を待たずに動き、小さな成功体験を積み重ねる</h2>



<p>ここまで整理してきた内容を一度に実現しようとすると、必ず止まります。大学広報の体制づくりにおいて、もっとも陥りやすい罠が「完璧な体制ができてから動く」という発想です。</p>



<p>現実には、広報PR単体で仕組み化や体制構築を完結させることはできません。他部署の協力、経営層の理解、予算の確保など、さまざまな条件が絡んでいます。だからこそ、「完成形を目指す」のではなく、「まず回る形をつくる」という発想が重要です。</p>



<p><strong>基本的な方針と最低限の基準を持ったうえで動き始め、実際に運用しながら改善していく</strong>。体制は一度つくって完成するものではなく、常に更新されていくものという前提で捉えることが、結果として最短距離につながるのではないでしょうか。</p>



<p>そして、ここまで仕組みや体制について述べてきましたが、実務の現場において、それらと同じ、あるいはそれ以上に重要なことが別にあります。それは、<strong>広報PRを担う担当者自身が「大学のあらゆる情報に対して誠実な好奇心を持つこと」「学内の多様な教職員と関係性を築いていくこと」</strong>です。</p>



<p>最終的には、「広報PRと一緒に動くといいことがある（自分たちの取り組みをサポートしてくれる）」という実感を、学内の教職員に持ってもらえるかどうか、それが広報PR機能の浸透を左右するのではないかと感じています。そのための有効なアプローチが、学内の出来事に興味を持って自ら情報収集し、小さくてもよいので成功体験を積み重ねていくことです。</p>



<p>ひとつの取り組みを取材につなげることができた、アクセス数が伸びた、関連者がとても喜んでくれた──そうした小さな「結果」が、次の協力を引き出す。はじめから全体を巻き込もうとするのではなく、まずは<strong>前向きに動いてくれる個人や組織と動き、成果を可視化しながら徐々に広げていく</strong>。その積み重ねが、組織全体の広報力を底上げしていくのではないかと思います。</p>



<p>こうした発信における再設計を実際に進めている大学の一例として、京都芸術大学の取り組みを紹介します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">京都芸術大学の「大学広報の再設計」</h2>



<p>京都芸術大学の事例とともに、学生募集の成果を土台に次のステージへ進む発信戦略について紹介します<strong>。</strong></p>



<p>京都芸術大学は、通学・通信の両課程を持つ国内最大規模の総合芸術大学です。在籍学生数は通学・通信合わせて23,000名を超え、産学連携プロジェクトも年間100件以上にのぼるなど、発信可能な素材が豊富な大学です。一方で、多彩な取り組みや教育の魅力が社会に十分に伝わっていない側面もありました。大学が持つ豊かな活動の全体像が、外に向けてうまく伝わっていない状態だったのです。</p>



<p>新入試制度の導入や時代にマッチした学びの提供など、さまざまな取り組みと発信の連動によって学生数は増加し、学生募集としては好調に成果が出ていました。しかし、大学のビジョンや社会的価値を伝える発信には、長らくリソースを割き切れていなかったのです。現在、同大学は広報PRのあり方そのものを見直す取り組みを進めています。</p>



<h3 class="wp-block-heading">伴走支援で見えてきた3つの「混線」</h3>



<p>広報PRの伴走を始めて最初に見えてきたのは、「3つの混線」でした。</p>



<p><strong>①情報収集の混線</strong>──誰からどのような経路で情報を集めるかが曖昧で、情報が「たまたま拾われる」状態になっていました。会議体はあるものの、広報PRの実務との接続が不十分で、学内の活動を担当者が一覧で把握できていない状況でした。</p>



<p><strong>②発信内容の混線</strong>──発信の基準が不明確で、依頼ベースの受け身型になっていました。「学生のためになるから」「昨年も出してもらった」といった理由で発信依頼が来るため、内容の粒度がバラバラになりがちでした。</p>



<p><strong>③発信メディアの混線</strong>──発信ツールが追加されたり、デジタル化などの変遷があり、複数のオウンドメディアの目的や役割が曖昧になり、発信手段の選択・整理が属人的になりやすい状態でした。</p>



<p>この状況で発信量を増やすことを優先すると、メッセージの一貫性が崩れるリスクがあるため、まずは<strong>「情報が回る構造」を整えることを優先</strong>しました。具体的には、</p>



<ol class="wp-block-list">
<li>情報収集の体制整備</li>



<li>発信基準の策定</li>



<li>各メディアの役割再定義</li>
</ol>



<p>の順で整備を進めています。</p>



<p>なお、同大学はDXへの取り組みにも積極的で、Notionを活用した情報の一元管理や、Slackによるコミュニケーションが学内に浸透していました。こうした環境を早い段階から広報PRの情報収集や学内連携に活用できたことも、仕組みづくりや体制整備をスムーズに進められた一因だと考えています。</p>



<p>大学広報は担当部署だけで完結するものではなく、学内の情報共有のあり方や組織文化の影響を大きく受けます。<strong>DXの推進やオープンな情報共有を支える組織風土そのものが、大学広報を機能させる重要な土壌</strong>になるのではないかと感じます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">中長期ビジョンを「面」で伝える広報へ</h3>



<p>体制を整えた先で、京都芸術大学が取り組んでいるのが「大学を面で伝える広報PR」への転換です。点（学生募集広報）から面（大学全体の価値）へ──その変化は、最近のプレスリリースにも表れ始めています。</p>



<p>以下の4件は、大学の中長期ビジョンである「藝術立国」と「社会と芸術の関わり」を社会に伝える発信事例です。いずれも個別の情報発信でありながら、「京都芸術大学とはどういう大学か」というビジョンを補強しています。</p>



<p><strong>事例1．通信教育課程 10代入学者が5年で2.3倍（2025年11月）</strong></p>



<p><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000614.000026069.html" target="_blank" rel="noopener" title="">“完全オンラインで学位を取る”大学進学が新たな潮流に 通信制高校10％時代、京都芸術大学通信教育課程の10代の入学者数が5年で2倍増</a></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>通信制高校増加という社会トレンドと大学の変化を接続して発信</li>



<li>学生募集（個別施策）の域を超え、新しい学びの潮流として位置づけた</li>
</ul>



<p><strong>事例2．アストラゼネカ社との治験理解領域での産学連携（2025年12月）</strong></p>



<p><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000622.000026069.html" target="_blank" rel="noopener" title="">【京都芸術大学 × アストラゼネカ】産学共同コンテンツ マンガとアニメで「治験」の正しい理解を支援</a></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>芸術×医療の異分野連携プロジェクトを発信</li>



<li>「社会課題をアートで解決する」という理念を具体化</li>
</ul>



<p><strong>事例3．「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」新部門創設支援（2026年3月）</strong></p>



<p><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000650.000026069.html" target="_blank" rel="noopener" title="">【学生クリエイターにスポットライトを】京都芸術大学、「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」新部門創設を支援</a></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>国内最大規模の国際音楽賞における新部門創設に関与</li>



<li>学生の才能を社会と接続する大学の役割を可視化</li>
</ul>



<p><strong>事例4．学習特化AI「Neighbuddy」で教育の個別最適化に挑戦（2025年7月）</strong></p>



<p><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000572.000026069.html" target="_blank" rel="noopener" title="">利用継続希望85.9% ― 京都芸術大学、学習特化AI『Neighbuddy』で教育の個別最適化に挑戦</a></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>独自開発AIと利用実績データを発信</li>



<li>教育×テクノロジー領域での大学の先進性を提示</li>
</ul>



<p>学生募集広報が入口を広げるとすれば、こうした発信は大学全体の「深さ」や「広さ」を社会に伝え、ブランドの土台を築いていきます。<strong>点の発信を面に変えていく──それが、中長期の広報PRが果たすべき役割</strong>ではないかと考えています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/0a17b782-13_sanko_ja-1024x576.png" alt="参考" class="wp-image-46749" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/0a17b782-13_sanko_ja-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/0a17b782-13_sanko_ja-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/0a17b782-13_sanko_ja-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/0a17b782-13_sanko_ja.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">おわりに：機能する大学広報の進め方について</h2>



<p>少し前まで、広報PRの強化やDX、採用・組織文化の見直しといったテーマは、変化を迫られた企業が先に取り組んできました。最近では、教育機関やインフラ組織でも、同じテーマが真剣に議論されるようになっています。<strong>時代の変化は、組織の種類を選びません</strong>。</p>



<p>外からの変化に対応するだけでなく、それを内側の構造を見直す契機と捉えられるか。その違いが、じわじわと差になっていくのではないかと感じています。</p>



<p>大学広報の整備は、広報PR部門単体の課題ではありません。情報共有のあり方、発信への当事者意識、経営と現場の接続──それらが絡まり合い、組織全体の変化を生みます。</p>



<p>「わかってはいるけれど、どこから手をつけるべきか」と感じている方も多いかもしれません。各大学の事情は個別具体であり、一般論だけでは解けない部分も多くあります。それでも、<strong>考えることをやめず、変化を恐れず、小さくても動き続けること</strong>。まずはひとつ、情報が集まる仕組みを整える。あるいは一つの発信の目的を明確にする。その積み重ねが、大きな組織をも少しずつ動かしていくと私は思っています。</p>



<p>本稿が、その最初の一歩を考えるきっかけになればうれしいです。</p>



<p>【関連記事】</p>



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<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="LWscowsOHj"><a href="https://prtimes.jp/magazine/university-public-relations/">大学広報とは？戦略の立て方から、今求められる広報PR・ブランディングのポイントを解説【事例あり】</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;大学広報とは？戦略の立て方から、今求められる広報PR・ブランディングのポイントを解説【事例あり】&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/university-public-relations/embed/#?secret=g2w2u79DWD#?secret=LWscowsOHj" data-secret="LWscowsOHj" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ゴールデンウィークのプレスリリース配信の効果は？最適なタイミングと注意点、メディア動向・サポート体制を解説</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/prtimes-golden-week/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[丸花 由加里]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 10 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[プレスリリース]]></category>
		<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
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					<description><![CDATA[ゴールデンウィーク（GW）は、「プレスリリースを配信しても意味がないのでは？」と考える方も少なくないでしょう。しかし結論から言うと、GWは一律に「配信を避けるべき期間」ではありません。重要なのはGWという「文脈に合ったテ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ゴールデンウィーク（GW）は、「プレスリリースを配信しても意味がないのでは？」と考える方も少なくないでしょう。しかし結論から言うと、GWは一律に「配信を避けるべき期間」ではありません。重要なのはGWという「文脈に合ったテーマ」と「タイミング」であるかどうかです。</p>



<p>本記事では、GWにおけるメディア動向やユーザー行動を踏まえながら、おすすめの配信テーマや効果的な配信タイミング、注意点について解説します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ゴールデンウィークにプレスリリース配信は意味があるのか</h2>



<p>ゴールデンウィークは、多くの企業が休業や縮小体制に入る一方で、生活者の行動やメディアの閲覧は活発になります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ゴールデンウィークは「配信NG期間」ではない</h3>



<p>まず前提として押さえておきたいのが、GWは年末年始と性質が異なるという点です。年末年始は、企業やメディアともに稼働が大きく落ち、情報流通そのものが停滞します。</p>



<p>一方、GWは以下のような特徴があります。</p>



<ul class="wp-block-list has-light-gray-background-color has-background">
<li>Webメディアやニュースサイトは通常通り更新されるケースが多い</li>



<li>生活者の可処分時間が増え、情報接触量が増加する</li>
</ul>



<p>つまりGWは、情報が「止まる」のではなく、「求められる情報の種類が変わる期間」です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ゴールデンウィークのメディア動向とユーザー行動</h3>



<p>メディアの動向としては、人数を限定したり、休暇体制に入ったりする編集部は少なくありません。一方で、Webメディアはコンテンツ更新を継続するケースも多く、テレビについても体制を変えずに対応するケースが見られます。</p>



<p><mark>GWは、即時性や季節性の高い情報の価値が高まるタイミング</mark>といえます。</p>



<p>ユーザー側（生活者）の動きとしては、旅行やレジャーに関する情報ニーズが高まります。移動中や外出先でのスマートフォンの閲覧時間が長くなり、SNS経由で情報に触れる機会が増えるタイミングです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ゴールデンウィークにおすすめの配信テーマ・事例25選</h2>



<p>GW期間中のプレスリリースは、メディア動向とユーザー行動を踏まえたテーマ設計や配信タイミングがカギとなります。ここでは、GWと特に相性のよい配信テーマを事例と合わせて紹介します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/09/8320e2ac-20211105prtmg_0234-1024x576.jpg" alt="事例紹介" class="wp-image-48476" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/09/8320e2ac-20211105prtmg_0234-1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/09/8320e2ac-20211105prtmg_0234-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/09/8320e2ac-20211105prtmg_0234-768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/09/8320e2ac-20211105prtmg_0234.jpg 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">おすすめテーマ1．旅行・観光、おでかけ</h3>



<p>GW期間中は、旅行・観光やお出かけ情報への関心が高まります。一方で、多くの企業が展開するテーマでもあるため、「その土地ならではの体験」「限定性」「アクセスの良さ」など、具体的な魅力を明確に伝えることがポイントです。</p>



<p>【参考事例】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000020619.html" target="_blank" rel="noopener" title="日本人旅行者向け特別プログラム実施とスペシャルギフト（ACCORD株式会社）">日本人旅行者向け特別プログラム実施とスペシャルギフト（ACCORD株式会社）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000690.000052784.html" target="_blank" rel="noopener" title="温泉グランピング施設より新緑を感じる特別企画（株式会社ブッキングリゾート）">温泉グランピング施設より新緑を感じる特別企画（株式会社ブッキングリゾート）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000580.000006166.html" target="_blank" rel="noopener" title="">名所も景色も食事も町ごとたのしむ限定プラン（株式会社アミナコレクション）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000063228.html" target="_blank" rel="noopener" title="">約150匹の鯉のぼりが春の空を彩るビルの谷間の鯉のぼり放流（梅田スカイビル）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000383.000084116.html" target="_blank" rel="noopener" title="">飼育の裏側をウォッチできる水族館バックヤードツアー（株式会社アクアメント）</a></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">おすすめテーマ2．イベント、キャンペーン</h3>



<p>期間限定のイベントやキャンペーンは、GWとの親和性が高く、メディアにも取り上げられやすいテーマです。開催期間・参加条件・特典内容を簡潔に伝え、「この期間に足を運ぶ」「参加する理由」を明確にしましょう。</p>



<p>【参考事例】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000481.000024845.html" target="_blank" rel="noopener" title="">ナイトピクニックをたのしむ屋外映画鑑賞（株式会社キープ・ウィルダイニング）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003613.000013972.html" target="_blank" rel="noopener" title="">0歳から入場OKの本格クラシック「はじめての音楽会」（株式会社RintoDesign）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001341.000034897.html" target="_blank" rel="noopener" title="家族の思い出づくりができるイベント（株式会社ONDOホールディングス）">家族の思い出づくりができるイベント（株式会社ONDOホールディングス）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000175789.html" target="_blank" rel="noopener" title="">マイクラを題材にした元素実験・ブロック制作イベント（株式会社Pendemy）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000097396.html" target="_blank" rel="noopener" title="">おでかけに便利なペットボトルカバープレゼントキャンペーン（株式会社不二家）</a></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">おすすめテーマ3．体験型企画</h3>



<p>ワークショップやアクティビティなど、「体験できる価値」を訴求する企画は、家族連れや若年層に響きやすいテーマです。体験内容をイメージできるように写真などを用いた表現、過去に開催している場合は参加者の声を盛り込むと効果的です。</p>



<p>【参考事例】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000170768.html" target="_blank" rel="noopener" title="">新緑の中でたのしむ「忍者修行体験」（NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000060382.html" target="_blank" rel="noopener" title="GW・母の日向け「京菓子手づくり」体験教室（亀屋良長株式会社）">GW・母の日向け「京菓子手づくり」体験教室（亀屋良長株式会社）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000180583.html" target="_blank" rel="noopener" title="1日5組限定の収穫とデザート作りを楽しむ特別プラン（株式会社八街未来都市）">1日5組限定の収穫とデザート作りを楽しむ特別プラン（株式会社八街未来都市）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000643.000083761.html" target="_blank" rel="noopener" title="料理長が講師の子ども向け寿司づくりワークショップ（琵琶湖ホテル）">料理長が講師の子ども向け寿司づくりワークショップ（琵琶湖ホテル）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000706.000036445.html" target="_blank" rel="noopener" title="">体験がテーマの日替イベントを開催するミュージアム（GLIONグループ）</a></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">おすすめテーマ4．外食・食事</h3>



<p>外出機会が増えるGWは、飲食店や期間限定メニューの情報も注目されます。「限定性」「地域性」「話題性（SNS映えなど）」を意識すると、拡散につながりやすくなります。</p>



<p>【参考事例】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000068529.html" target="_blank" rel="noopener" title="">みどりの日・GWに合わせたピスタチオウィーク企画（サンエイト貿易株式会社）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003602.000014571.html" target="_blank" rel="noopener" title="豪華メニューが勢揃いのGWスペシャルビュッフェ（株式会社ニュー・オータニ）">豪華メニューが勢揃いのGWスペシャルビュッフェ（株式会社ニュー・オータニ）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004048.000005113.html" target="_blank" rel="noopener" title="">3000円でたのしめるサーロインステーキ付きランチブッフェ（東急ホテルズ）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000148854.html" target="_blank" rel="noopener" title="">五感で味わう養生食を含む体験性も充実したリトリート（湯治ぐらし株式会社）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000019589.html" target="_blank" rel="noopener" title="">幅広くたのしんでもらうワインカクテルフェア（株式会社オーイズミフーズ）</a></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">おすすめテーマ5．GWニーズが高まる商品・サービス</h3>



<p>旅行用品やレジャーグッズ、便利グッズなど、GW期間中の利用シーンが想起できる商品も相性がよいテーマです。「どのようなシーンで役立つか」を具体的に示すことが効果的です。</p>



<p>【参考事例】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000119592.html" target="_blank" rel="noopener" title="SNS映えもばっちりの外あそびグッズ販売（フライングタイガー）">SNS映えもばっちりの外あそびグッズ販売（フライングタイガー）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000396.000058622.html" target="_blank" rel="noopener" title="">移動を快適にするパッキングの革命的プロダクト（株式会社ワールドパーティー）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000589.000004775.html" target="_blank" rel="noopener" title="">トラベルグッズをシリーズ展開（株式会社スタイリングライフ・ホールディングス）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000017584.html" target="_blank" rel="noopener" title="">帰省時のお土産にもなる話題性あるお菓子（株式会社青柳総本家）</a></li>



<li><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000040685.html" target="_blank" rel="noopener" title="">長期休暇にゆっくり検討できる豪華特典付きブライダルフェア（明治記念館）</a></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">Pick Up．相性のよくないテーマ</h3>



<p>一方で、GW期間中の配信に適さないテーマは、ビジネス向けの情報です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<p>（避けたいテーマ）</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>法人向けの新製品・新サービス発表</li>



<li>経営・IR、人事関連の発表</li>



<li>季節性と関係の薄いプロダクト情報</li>
</ul>
</div>



<p>これらの情報を取り扱うメディアは、GW期間中に編集体制を縮小するケースもあります。そのため、4月中旬まで、もしくは5月のGW明けの配信を目安に検討しましょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">プレスリリースの効果的な配信タイミング</h2>



<p>重要なのは、メディアの先にいる生活者を想像することです。ここでは、GW期間におけるプレスリリースの配信タイミングについて紹介します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/70375103-02_point_pt02-1024x576.png" alt="ポイント" class="wp-image-46738" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/70375103-02_point_pt02-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/70375103-02_point_pt02-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/70375103-02_point_pt02-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/70375103-02_point_pt02.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">1．GW前（1～3週間前）：もっとも重要な仕込み期</h3>



<p>GW特集を考えているメディアにとって、情報収集が進む期間です。旅行やイベント、キャンペーン情報などは、このタイミングで発信します。<mark>特集を検討時期はメディアごとに異なるため、企画スケジュールに合わせたアプローチも重要</mark>です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2．GW中：即時性と拡散を重視</h3>



<p>記者をはじめとするメディア関係者への直接アプローチの難度は上がりますが、GW期間中の旬なテーマを求めているメディアもあります。特に、<mark>即時性が求められるWebメディアや、地域密着型で情報発信を行うメディアに対しては有効</mark>です。</p>



<p>メディア関係者の稼働は落ち着く傾向であるため、SNSや自社メディアでの拡散を含めての設計が重要。当日参加可能なイベントや限定企画などと相性がよいでしょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3．GW後：実績／延長施策・休暇明け施策</h3>



<p><mark>GW明けは、メディアにとって情報収集の時間が限られやすいタイミング</mark>です。そのため、GW期間中に実施したイベントやキャンペーンの来場者数や反響など、実績をもとにしたテーマ設計も有効です。あわせて、次回施策への導線も意識しましょう。</p>



<p>また、近年増えているのが時期をずらした企画。「まだ間に合う」という切り口で、GWにお休みできなかった方や、休みを名残惜しく感じている生活者向けのテーマ設計です。さらに、長期休暇明け特有の「社会復帰がつらい」という感情に訴える切り口もよく見られます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ゴールデンウィークのプレスリリース配信の注意点</h2>



<p>配信テーマと配信タイミングの検討を終えたら、いよいよプレスリリースの準備です。ここでは、配信時の注意点や、事前に準備しておきたい事項を解説します。</p>



<p>プレスリリース配信までの流れは、<a href="https://prtimes.jp/magazine/upload-a-manuscript/" target="_blank" rel="noopener" title="">こちら</a>をご覧ください。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/de6d85ac-08_kaisetsu_ja_pt01-1024x576.png" alt="解説" class="wp-image-46744" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/de6d85ac-08_kaisetsu_ja_pt01-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/de6d85ac-08_kaisetsu_ja_pt01-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/de6d85ac-08_kaisetsu_ja_pt01-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/de6d85ac-08_kaisetsu_ja_pt01.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">1．メディアの稼働スケジュールを確認する</h3>



<p>速報性を重視するニュースメディアのように、交代制で休まず運営するメディアもあります。ただし、GW期間中は「ゴールデンウィーク」にちなんだ情報を優先して取り上げることがほとんどです。「なぜもう少し早く情報をもらえなかったのだろう」と受け取られないよう、早めに準備を進めましょう。関係性の深いメディアであれば、事前に休暇スケジュールを確認することも検討したいところです。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2．問い合わせ対応など社内体制を整える</h3>



<p>メディアが特に困るのは、問い合わせをしたいのに「担当者不在」という状況です。GW前にやり取りしているメディアがある場合はもちろん、プレスリリースを配信する際は、稼働スケジュールや連絡先がわかる状態にしておくことが必須。</p>



<p>担当案件を持ったまま休暇に入る際は、以下のような点を徹底し、何かあったときにすぐに問い合わせに対応できる体制を整えましょう。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<ul class="wp-block-list">
<li>同じ部署内で共有しほかのメンバーで対応できる状態にする</li>



<li>携帯など緊急対応ができる連絡先を伝えておく</li>



<li>いつも以上に、事前にFAQを用意しておく</li>
</ul>
</div>



<p>また、窓口となる広報PR担当者だけでなく、社内で担当部署への確認や承認フローが発生する際にも、注意が必要です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3．在庫や発注期間を十分に確保する</h3>



<p>想定以上の反響があったときに対応できないと、大きな機会損失につながります。特にECやイベント関連のリリースでは、事前の準備が不可欠です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<p>【確認事項】</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>想定販売数・来場者数に対して十分な在庫やキャパシティがあるか</li>



<li>追加発注や増産が可能な場合、そのリードタイムはどの程度か</li>



<li>在庫切れや満員時の代替導線（予約受付、再入荷案内など）が設計されているか</li>
</ul>
</div>



<p>GW期間中は、仕入れ先や物流も休業・縮小体制となる場合があります。通常時よりもリードタイムが長くなることを前提に、余裕を持って計画を立てましょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「PR TIMES」ゴールデンウィーク期間中のサポート体制</h2>



<p>PR TIMESのサポートデスクは、GW期間中も安心してプレスリリースを配信できるよう、4月29日、5月2日〜6日の期間も変わらず営業することを発表。初めての方でも安心して配信できるよう、サポート体制を整えています。</p>



<p>【ゴールデンウィーク期間中の営業時間】</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="142" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/58548690-2026gw.jpg" alt="2026年ゴールデンウィークのスケジュール" class="wp-image-59155" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/58548690-2026gw.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/58548690-2026gw-300x43.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/58548690-2026gw-768x109.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>※4月29日、5月2日～6日は土日祝日と同様の営業時間となります</p>



<p><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/25b6.png" alt="▶" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/25b6.png" alt="▶" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><a href="https://tayori.com/f/prtimes-inquiries-from-companies/" target="_blank" rel="noopener" title="">PR TIMES サポート＆サクセスデスクへのお問い合わせはこちら</a></p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="j2lDMvAgDD"><a href="https://prtimes.jp/magazine/plan/">【PR TIMESノウハウ】PR TIMESのプラン内容と料金体系、無料プログラムを紹介</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;【PR TIMESノウハウ】PR TIMESのプラン内容と料金体系、無料プログラムを紹介&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/plan/embed/#?secret=Pio1bsuR5T#?secret=j2lDMvAgDD" data-secret="j2lDMvAgDD" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ：ゴールデンウィーク期間に求められる情報を発信しよう</h2>



<p>GWは、プレスリリース配信を一律に避けるべき期間ではありません。</p>



<p>重要なのは、以下の3点です。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>生活者の行動に合わせたテーマ設計ができているか</li>



<li>GW前・GW中・GW後で適切なタイミングを選べているか</li>



<li>配信後の問い合わせや反響に対応できる体制が整っているか</li>
</ul>



<p>これらを押さえることで、通常期とは異なるアプローチが可能となり、成果につながることもあります。「出すかどうか」ではなく、「誰に」「どの文脈で」届けるか。この視点で設計することが、GWの広報PR活動では重要です。</p>



<p>自社の目的やターゲットに合わせて、最適な配信戦略を検討してみてください。</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「冷凍餃子フライパンチャレンジ」はなぜ広がったのか。生活者の声と時代の空気を捉え、食卓の課題を解決する広報PR｜味の素冷凍食品株式会社</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/ajinomoto-case-interview-2/</link>
					<comments>https://prtimes.com/magazine/ajinomoto-case-interview-2/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[PR TIMES MAGAZINE執筆担当]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Apr 2026 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報PRインタビュー]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prtimes.jp/magazine/?p=59103</guid>

					<description><![CDATA[本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。 味の素冷凍食品には、SNSから広がったユニークな広報PRがある。記憶に新しいのが「冷凍餃子フライパンチャレンジ」だ。 2023年、「味の素の冷凍ギョーザがフライパンに張りついた」と [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-red-color has-text-color has-link-color wp-elements-cd82c7244651a478227914160db62994">本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。</p>



<p>味の素冷凍食品には、SNSから広がったユニークな広報PRがある。記憶に新しいのが「冷凍餃子フライパンチャレンジ」だ。</p>



<p>2023年、「味の素の冷凍ギョーザがフライパンに張りついた」というSNS投稿に反応し、全国から「張りつく」フライパンを送ってもらうことに。すると、なんと3520ものフライパンが到着。それらをもとに研究を重ね、張りつきを改善した「ギョーザ」を世に送り出した。さらに集まったフライパンをリサイクルし、餃子をお皿にひっくり返しやすいフライパンを開発したのだ。</p>



<p>社内外を巻き込む大プロジェクトをリードしたのは、広報PRを担う勝村敬太さん。どう進めていったのか。「冷凍餃子フライパンチャレンジ」を皮切りにお話を伺ううち、話題は餃子から食生活、そして災害対策まで広がっていった。</p>



<p>食卓は社会のありようを反映する。冷凍食品の半世紀を聞くと、ライフスタイルの変化が浮かび上がった。移ろう世の中で、広報PRとして生活者の声をどのように聞き、関係を構築しているのだろうか。</p>



<p>味の素冷凍食品株式会社（東京都）：<a href="https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/27220" target="_blank" rel="noopener" title="最新のプレスリリースはこちら">最新のプレスリリースはこちら</a></p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="勝村 敬太のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/993f2e4e-prof.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">味の素冷凍食品株式会社　戦略コミュニケーション部　PRグループ長</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">勝村 敬太</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Katsumura Keita</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">2003年、味の素冷凍食品に転籍。開発営業、業務用商品開発、メディカルフーズ事業推進部などを経て、17年にインバウンド向け期間限定レストラン「GYOZA IT.」の立ち上げ運営。19年から現職。20年「冷凍ギョーザ手抜き手“間”抜き論争」、21年「世界一おいしいギョーザは選手村にある」、23年１件のSNS投稿に応えた張りつき改善のプロジェクト「冷凍餃子フライパンチャレンジ」を推進、24年集まったフライパンを再資源化し新潟燕三条の「４w１h」ブランドの協力を経て新たな“フライパン”に甦らせた。「冷凍餃子フライパンチャレンジ」の取り組みは国内外多くのPRアワード等で評価をいただく。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">ひとつの投稿が会社を動かす</h2>



<p>「まさかフライパンがあれほど届くとは思っていなかったんですよ」</p>



<p>そう言って笑うのは、味の素冷凍食品コーポレート本部、戦略コミュニケーション部でPRグループ長を担う勝村敬太さんだ。PRグループは2〜3人の少数部隊で、プレスリリースの配信やメディア対応など、国内に向けた情報発信をしている。「冷凍餃子フライパンチャレンジ」もこの少人数からスタートしているのだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/ffb4d1b3-ajinomoto-case-interview-2_01.jpg" alt="集まったフライパン" class="wp-image-59113" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/ffb4d1b3-ajinomoto-case-interview-2_01.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/ffb4d1b3-ajinomoto-case-interview-2_01-300x225.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/ffb4d1b3-ajinomoto-case-interview-2_01-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">集まったフライパン</figcaption></figure>



<p>事の始まりは、2023年5月。X（当時はTwitter）で、冷凍餃子がフライパンに張りついた写真とともに、「油いらないって！！書いてたじゃん！！嘘つき！！」という投稿があった。ツイートにさまざまなリプライもついていた。味の素冷凍食品の「ギョーザ」は、「油・水なしできれいな羽根つき餃子が焼ける」という触れ込みで販売する人気商品だ。SNS担当者と勝村さんが投稿を見て、何かしらきちんと答えるべきだと考えた。</p>



<p>「ギョーザは私たちの旗艦商品です。50年以上販売し続けてきて、技術の蓄積もあります。それに対する課題提起は見過ごしてはいけないし、返せることがあるのではないかと。ギョーザ開発の担当者とも話して、どんなフライパンを使われているのか見てみたいという話になりました。それで、『張りついてしまったフライパンを送ってください』とご連絡したのです」</p>



<p>「送ってください」という最初の一手はなかなか取れない行動にも思える。炎上リスクや社内承認が気になりそうなものだが、躊躇しなかったのだろうか。</p>



<p>「SNSでのアクションは慎重なほうがよいとは思いますが、慎重ゆえにタイミングを逸してしまうこともあります。情報はどんどん流れていくので、私とSNS担当者の裁量で投稿しました」</p>



<p>味の素冷凍食品の公式アカウントから、「調理にご使用いただきましたフライパンを、着払いにてご提供いただけないでしょうか？　焦げ付いてしまうフライパンの状態を確認させていただき、研究・開発に活用させていただきたく考えております」と連絡した。すると、ほかの人からもフライパンを送りたいという声が寄せられる。そこであらためて、広くフライパン提供のお願いを投稿。「フライパンを送ってくださった方にはギョーザをお送りします」と一言記していたこともあり、全国から大量のフライパンが集まった。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/de02dd5c-ajinomoto-case-interview-2_02.jpg" alt="荷解き前の段ボール" class="wp-image-59114" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/de02dd5c-ajinomoto-case-interview-2_02.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/de02dd5c-ajinomoto-case-interview-2_02-300x225.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/de02dd5c-ajinomoto-case-interview-2_02-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">荷解き前の段ボール</figcaption></figure>



<p>「初日にものすごい量が届いたので、正直なところ、『やってしまった！』と思いました（笑）。戦略コミュニケーション部の部員総出で荷解きをして。1日目は大きな会議室が空いていたのでそこに搬入したのですが、次の日は場所を空けなくてはなりません。物流の部署に相談し、工場や受注センターがある群馬の事業所に置かせてもらうことになりました。事業所のメンバーに荷受けを頼みましたが、それでも人手が足りないので、工場の製造部門や管理部門のメンバーにも手伝ってもらって。工場ではギョーザを生産していますから、みんな自分事と捉えて『手伝うよ』と協力してくれたのです。次第に興味を持ってくれる人が増えて、技術部のメンバーが3Dスキャナーでフライパンを見てくれたり、品質管理のメンバーが顕微鏡で表面を見てくれたり。どんどん仲間が増えていきました」</p>



<p>段ボールを開封するなかで、驚いたことがあった。</p>



<p>「お手紙や付箋にメッセージをつけてくださっている人がたくさんいました。フライパンへの思いやわれわれに対する期待などが書かれていて、読むと涙が出てくるようなものもあったのです。<mark>社内に共有すると、これだけ期待してくださっている人がいるということが伝わり、会社一丸となってがんばろうという動きになりました</mark>」</p>



<h2 class="wp-block-heading">プロジェクトが社外にも伝播した</h2>



<p>それからというもの、研究・開発担当者が急ピッチで検証。張りつきやすいフライパンをピックアップしてギョーザを焼き、改善策を探っていった。そして2024年2月、フライパンへの張りつきを26％改善したギョーザにリニューアル。研究は続き、2025年2月には54％改善したギョーザに進化を遂げた。</p>



<p>その間、「冷凍餃子フライパンチャレンジ」の特設サイトも制作した。</p>



<p>「SNSで情報発信してたくさんの方にお送りいただいたのだから、どうなったかはちゃんと見せたほうがいいと思いました。商品開発は基本的にクローズドで行われるもので、具体的な作り方などはお伝えすることはできません。ただ、われわれが今どういうことをしているかは可視化していきたいなと。サイトを立ち上げた際にはnoteも開設し、<mark>活動を記録することで、お客様とのコミュニケーションを図りました</mark>」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="562" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/8b6dc1a2-ajinomoto-case-interview-2_03.jpg" alt="一つひとつのフライパンを分析し、データをまとめた" class="wp-image-59115" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/8b6dc1a2-ajinomoto-case-interview-2_03.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/8b6dc1a2-ajinomoto-case-interview-2_03-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/8b6dc1a2-ajinomoto-case-interview-2_03-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">一つひとつのフライパンを分析し、データをまとめた</figcaption></figure>



<p>協働は社外へも広がっていく。台所用洗剤を販売するライオンとともにフライパンの洗浄方法を検証した。フライパンの表面に残る汚れも、張りつく原因のひとつではないかと考えたからだ。ライオンの検証の結果、たんぱく質汚れが残っていることで、張りつきやすくなると判明。酵素を配合した洗剤を使えば、蓄積したたんぱく質汚れを軽い力で落とせることがわかった。</p>



<p>また、集まったフライパンをリサイクルし、新たなフライパンを作ることに。今度は新潟県燕市で70年以上フライパンを製造している杉山金属が協働。餃子用フライパンに生まれ変わり、キッチンツールブランド「4w1h」で販売されている。</p>



<p>「『味の素さん、いいことやっているね』と言ってもらえたり、これを機に買ってくださるお客様がいたり、社内外に伝播していったりしたことは、すごくよかったと思っています。一方、商品の売り上げが大幅に上がったのかといえば、そうではありません。悩ましさも感じますが、売り上げを上げることを目標にすると、売るためのプロモーションになってしまう。それは違うのではないかと。<mark>食品業界を代表する企業として、こういった取り組みはやっていくべき</mark>だと考えています」</p>



<p>「冷凍餃子フライパンチャレンジ」で、企業と生活者は「ギョーザが張りつく」という課題に一緒に取り組んだのだと思う。「張りついたフライパン、送ってみて」は友人とのやりとりのようだ。こうした親近感のある関係を生むのは、ギョーザという商品の持つ力でもあるのだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「冷凍食品は手抜きではなく手間抜き」</h2>



<p>味の素冷凍食品では、ほかにもSNSで話題を呼んだ事例がある。2020年、「手間抜き論争」だ。ひとりの女性が、Twitterである日の夕食についてつぶやいた。冷凍餃子を出したところ、子どもは喜んだが、夫に「手抜き」と言われたというエピソードだった。それに対して、味の素冷凍食品の公式アカウントが「冷凍餃子を使うことは『手抜き』ではなく『手“間”抜き』ですよ！」と投稿。大きな反響が寄せられた。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="524" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/480628b0-ajinomoto-case-interview-2_04.jpg" alt="" class="wp-image-59116" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/480628b0-ajinomoto-case-interview-2_04.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/480628b0-ajinomoto-case-interview-2_04-300x157.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/480628b0-ajinomoto-case-interview-2_04-768x402.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>「2020年は私がこの部署に来て、何か新しいPRをやろうと思い、SNSのアカウントを開設した年だったんです。まだフォロワーも全然いなかったですし、どうやっていったらいいかSNS担当者と模索している頃でした。なので、そんなに深く考えていなかったというのが正直なところです。私たちの業界では、従来から『冷凍食品は手抜きではなく手間抜き』と言っていました。投稿は冷凍餃子に関するものでしたし、冷凍餃子の第一人者を自負するわれわれとしては何かお伝えしたい。SNS担当者も子育て中の母親で、実感の伴った素直な言葉を発信したと思います」</p>



<p>調理時間を短くして、空いた時間でほかの家事をしたり、子どもと接したりしてもらえたら――。担当者の思いが多くの人の心に届いた。</p>



<p>「『手抜きではなく手間抜き』ということをやっぱり大事に伝えていきたいと思いましたね。結果として、われわれに対するエンゲージメントも上がりましたし、メディアの露出も増え、商品の売り上げも上がりました。こういう事例があったからこそ、SNSでアクションすることに対して会社として前向きな面があり、フライパンチャレンジにもつながったと思います」</p>



<p>「冷凍餃子フライパンチャレンジ」も「手間抜き論争」も日常のつぶやきから始まっている。どのように生活者の声を聞いているのだろうか。</p>



<p>「SNSはものすごい情報量ですから、あらゆるものに目を通すことはできません。見逃していることがたくさんあると思います。<mark>大事なのは、気づけたものにどう向き合うか</mark>なのかなと。生活者の思いやニーズ、日々の暮らしを見つめるのが味の素グループの文化ですし、仕事の仕方です。<mark>われわれ広報PRは、生活の中の課題を探し、それに対してどうアプローチするか、各商品の事業部にどう伝達するかが重要な役割</mark>だと思います」</p>



<h2 class="wp-block-heading">食卓の変化と冷凍食品の50年</h2>



<p>「手間抜き論争」が耳目を集めた背景には、価値観の変化がうかがえる。「手料理」に対する捉え方が変わってきていると勝村さんは言う。</p>



<p>「味の素社には『クックドゥ』という商品があります。20〜30年前までは『手料理ではない』と捉えられがちでしたが、今の時代、『手料理』だと思う方が多いのではないでしょうか。冷凍餃子を焼くことも、今では『手料理』といわれています。時代とともに考え方は変わるので、われわれとしては<mark>日本の食文化のいいところを残しつつ、今の生活実態に合わせて発信する</mark>ことが大切だと思っています」</p>



<p>では「冷凍食品」の捉え方、使われ方はどのように変わってきたのか。勝村さんに聞くと、冷凍食品の歩みから食卓の変化が見えてきた。時代の流れを少し辿ってみたい。</p>



<p>1965年、家庭用冷蔵庫の普及率が50％を超え、この頃に冷凍室などの機能もつき始める。1966年に家庭用電子レンジが発売されるが、当時はとても高価だった。味の素社は1972年に家庭用冷凍食品の販売をスタート。「シューマイ」「ポテトコロッケ」「ギョーザ」「ハンバーグ」など12種がデビューした。家庭用電子レンジの普及率はまだ5％未満で、チャレンジングな試みだったといえるだろう。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="800" height="566" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/7ecf29e2-ajinomoto-case-interview-2_05.jpg" alt="1972年11月、第２弾として登場した3品。当時の開発コンセプトは「作るのは面倒だけど、食卓にのぼる頻度が高い料理」" class="wp-image-59117" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7ecf29e2-ajinomoto-case-interview-2_05.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7ecf29e2-ajinomoto-case-interview-2_05-300x212.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/7ecf29e2-ajinomoto-case-interview-2_05-768x543.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /><figcaption class="wp-element-caption">1972年11月、第２弾として登場した3品。当時の開発コンセプトは「作るのは面倒だけど、食卓にのぼる頻度が高い料理」</figcaption></figure>



<p>「冷凍食品市場は電子レンジの普及とともに成長しました。『温めればすぐ食べられますよ』というところから広まって、お弁当の一品として活用されることが多かったのです」</p>



<p>80年代、多くの企業が冷凍食品市場に参入する。やがて男女雇用機会均等法の施行などを経て、共働き家庭が増加した。</p>



<p>「夫婦ともに働きに出て、調理にかけられる時間は限られている。それに伴い、<mark>2000年頃、冷凍食品のニーズがお弁当から食卓へ広がった</mark>と感じています。長い間、われわれの商品のなかで、お弁当で活躍するエビシューマイが一番の売り上げでした。ところが2003年にギョーザが逆転。それからずっと1位なんです。私たちのギョーザはフライパンで焼くものがメイン。簡単に焼けて食卓においしく提供できることが浸透し、食卓で冷凍食品を使っていただく割合が増えていったと思います」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="515" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/636830a8-ajinomoto-case-interview-2_06.jpg" alt="" class="wp-image-59118" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/636830a8-ajinomoto-case-interview-2_06.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/636830a8-ajinomoto-case-interview-2_06-300x155.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/636830a8-ajinomoto-case-interview-2_06-768x396.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">80年代、90年代は焼売が大人気。2002年までエビシューマイが売り上げNo.1だった</figcaption></figure>



<p>ライフスタイルの変化と並行して、冷凍食品自体のイメージも移り変わってきた。</p>



<p>「日本は生ものを食べる文化があるので、かつては冷凍することに対してネガティブな面がありました。『冷凍しているから新鮮じゃない』と。でも、冷凍食品はできたて、作りたてを急速冷凍するもの。われわれには、本当は一番新鮮なのだという思いがあり、『FRESH FROZEN』というスローガンを掲げています。冷凍することによって栄養価が下がると思われていましたが、実は維持されるという研究結果も出ているのです」</p>



<p>コロナ禍を経て、需要に変化の様子が見られるという。</p>



<p>「お弁当みたいになったワンプレートの冷凍食品が増えてきています。パスタとハンバーグのセットだったり、ごはんと揚げ物がのっていたり。弊社はまだ店頭商品としては取り組んでいませんが、各社参入しています。コロナのときに外食ができず、毎食の支度が大変なので試しに買ってみたら、『意外とおいしいな』と気づいた人たちがいた。コロナ以降も習慣は残り、物価上昇などを背景に市場が伸びているのです」</p>



<p>ワンプレートの冷凍食品は、目新しいものではないそうだ。</p>



<p>「20〜30年前からありますね。たとえばアメリカでは、パンケーキとポテトのワンプレートをチンして、テレビを見ながら食べたり。日本でも販売されていましたが、『手抜きはいけない』という考えが根強く、あまり定着していませんでした。それが30年近く経った今、重宝されている。<mark>冷凍食品のニーズは、お弁当から食卓のメニュー、そして完成したワンプレートへと変化しつつあります</mark>」</p>



<h2 class="wp-block-heading">高齢社会で活躍する冷凍食品</h2>



<p>高まってきた需要はほかにもある。高齢者のニーズだ。</p>



<p>「冷凍食品の多くは電子レンジで済みますから、火を使いません。高齢者の方にとって安心だという声があります。視聴者の年齢層が高いBSテレビにCMを流すと、売り上げが顕著に上がるのです」</p>



<p>味の素冷凍食品のホームページには、「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に食べよう！　冷凍食品アレンジレシピ」というコーナーがあり、おなじみの冷凍食品を高齢者が食べやすいようにひと手間加えるアイディアが掲載されている。食材を食べやすいサイズにカットする、水や出汁でやわらかくする、とろみのあるあんをかける、ミキサーなどで口当たりをなめらかにするなど、活用法はさまざまだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="543" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/067fc4be-ajinomoto-case-interview-2_07.jpg" alt="" class="wp-image-59119" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/067fc4be-ajinomoto-case-interview-2_07.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/067fc4be-ajinomoto-case-interview-2_07-300x163.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/067fc4be-ajinomoto-case-interview-2_07-768x417.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>「われわれは家庭用と業務用に分けて商品を展開していますが、もともと業務用の世界では、高齢者施設などに『ユニバーサルデザインフーズ』という商品を販売しています。たとえば、通常よりもやわらかいシューマイやギョーザなどです。だんだん介護施設や病院だけではなく、日常生活においても『噛みづらくなってきた』『やわらかいものが食べたい』といった声が増えてきました。介護施設の栄養士さんなどとコミュニケーションをとるなかで、在宅でできることを伝えられたらと。それで、『いつも使っている冷凍食品もひと工夫すれば、高齢者の人も食べやすいですよ』ということを発信しているのです」</p>



<p>最近ではもうひとつ、ユニークな動きもある。</p>



<p>「通販サイトで『たんぱく豚肉餃子』『たんぱく豚肉焼売』といったたんぱく質の配合量を増やした商品を出していて、非常に高い評価をいただいています。高齢者の方もそうですし、そのほかの方もたんぱく質をしっかり摂りたいというニーズが高まっている。われわれもそういった健康栄養機能を高めた冷凍食品を提供することが大事だと考えています。きちんと声を聞きながらもの作りをして、展開していきたいと思っていますね」</p>



<h2 class="wp-block-heading">災害時の食卓をどう守るか</h2>



<p>社会が変化するなか、生活者の声に耳を傾け、冷凍食品の新しい価値を模索してきた。冷凍食品を通じて、そのときどきの社会課題にアプローチしている。</p>



<p>近年、誰もが直面する課題が自然災害の増加だ。気候変動により集中豪雨が増え、停電も起こりやすくなっている。停電といえば、気になるのは冷凍冷蔵庫の中身。そのとき、冷凍食品はどうなるだろうか。溶けたら捨てるしかないと思っている人は多いかもしれない。勝村さんは広報PRとして、そこに冷凍食品の新たな可能性を見出した。</p>



<p>2022年、味の素冷凍食品とパナソニックが共同検証を実施。停電の後、冷凍庫にある「ギョーザ」が1日程度、安全においしく食べられることを確認した。検証結果はホームページの「冷食って実はエコ」にまとめ、もしものときの備えとして冷凍食品の活用を提案している。</p>



<p>「冷凍食品は衛生管理基準が厳しく、とてもきれいな状態のものを冷凍しています。停電になって溶け出しても、すぐに腐敗したりはしないのです。『冷凍食品は-18℃以下「要冷凍」を順守してください』と通常はお伝えしていますが、<mark>災害が増える昨今、非常時に有効なエネルギー源になることを知ってもらいたい</mark>と思いました。お使いの冷凍冷蔵庫のサイズによっても、温度の上がり方は変わります。パナソニックさんと大型と小型の両方を想定して検証し、『1日程度は大丈夫』と発表しました」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="564" height="450" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/29c3f2e2-ajinomoto-case-interview-2_08.jpg" alt="パナソニック（株）実施の調査" class="wp-image-59120" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/29c3f2e2-ajinomoto-case-interview-2_08.jpg 564w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/29c3f2e2-ajinomoto-case-interview-2_08-300x239.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 564px) 100vw, 564px" /><figcaption class="wp-element-caption">パナソニック（株）実施の調査</figcaption></figure>



<p>※参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000027220.html" target="_blank" rel="noopener" title="">味の素冷凍食品（株）売上日本一※の「ギョーザ」の新価値提案！停電の時でも いつもの「ギョーザ」をおいしく活用できる</a></p>



<p>企業、業界を越えた取り組みはどのように始まったのだろうか。</p>



<p>「パナソニックさんの広報PRの方を知っていたので、冷凍冷蔵庫について質問をしたり情報交換をしたりしているうちに、もしかしてご一緒できるのではという話になりました。パナソニックさんの冷凍冷蔵庫からは『停電そなえモード』を実装している機種が販売されていて、同じ課題意識を持っていたのです。フライパンチャレンジでもそうでしたが、やはり餅は餅屋。<mark>それぞれの会社さんがノウハウや知見を持っています。そのお力を借りて、生活者の皆さんにどう還元できるかを大事にしていきたい</mark>と思いますね」</p>



<p>勝村さんは、災害時に冷凍食品が役立つことをもっと伝えていきたいと思っている。</p>



<p>「専門家の先生などから、被災して不安なとき、いつも食べているものを食べたりおいしい匂いを嗅いだりすると、元気が出ると伺いました。餃子はカセットコンロとフライパンがあれば焼けますし、おいしいだけではなく、情緒的価値があると思っています。匂いが立って、パチパチと焼ける音がする。焼きたての餃子は、心のケアにもなると思うのです。また、冷凍食品は電子レンジがないと食べられないと思われがちですが、ビニール袋に入れてお湯のなかでも温められます。焼売は崩してミンチにしてもいい。災害時に備え、ローリングストックとして活用していただけるといいなと思いますね」</p>



<h2 class="wp-block-heading">生活者に情緒的価値を伝える</h2>



<p>企業が社会に貢献するうえで、広報PRが担う役割は大きい。今回、勝村さんに伺ったいくつもの事例はそれを物語る。</p>



<p>味の素冷凍食品は、「4つの独自価値」のもと、社会と向き合っている。「おいしさNo.1」「健康・栄養」「環境への配慮」「楽しさ」だ。</p>



<p>「まず、味に妥協しないこと。一方でおいしければいいといって、カロリーや塩分が高すぎてはいけません。環境への配慮は、社会の一員として責任を担っています。そしてもうひとつ、重要なのが楽しさです。<mark>われわれの冷凍食品を通じて、生活者の皆さんに情緒的価値を伝えたい</mark>。おいしくて顔がほころぶとか、調理時間を短縮したら家族と接する時間が増えて、みんなが笑顔になるとか。気持ちへアプローチしていきたいのです。最近は、ギョーザの『焼き体験』イベントも開催したりしています。きれいに焼けると、わっと歓声が上がったり拍手が起こったりするんですよ」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="667" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/75aa66db-ajinomoto-case-interview-2_09.jpg" alt="「焼き体験」イベントの様子" class="wp-image-59121" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/75aa66db-ajinomoto-case-interview-2_09.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/75aa66db-ajinomoto-case-interview-2_09-300x200.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/75aa66db-ajinomoto-case-interview-2_09-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">「焼き体験」イベントの様子</figcaption></figure>



<p>味の素冷凍食品のカンパニースローガンは「FRESH FROZEN AJINOMOTO 〜感動で笑顔を〜」。広報PRの取り組みの一つひとつにこの言葉が根を張っている。</p>



<p>「<mark>『感動で笑顔を』に基づいたマネジメントポリシーや企業ステートメントをいかに生活者の皆さんに届けるか、常に頭の隅に置いて動いています</mark>」</p>



<p>ギョーザは12個入りで税込300円前後。油をひく必要はなく、にんにくの匂いも残りづらい。時間がないときも、食費を節約したいときも、災害時にも頼りになる。長きにわたり、あらゆる場面でお腹と心を満たしてきたことだろう。勝村さんの語りからは、食卓を支えてきた商品への確かな自信が伝わってくる。それが原動力となり、雪だるまが転がるように社内外の人たちを巻き込んでいくのだと思った。</p>



<p>（取材・文／塚原沙耶）</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>【弁護士監修】AI画像はプレスリリースに使ってもいい？使用するリスク・注意点と効果的な活用方法を解説</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/ai-image-press-release/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[長野英樹]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 08 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[プレスリリース]]></category>
		<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
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					<description><![CDATA[生成AIの普及により、企業がAI画像を活用するケースが増えています。プレスリリースに掲載する画像も例外ではありません。一方で、使用可否やリスク判断に不安を感じており、活用するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>生成AIの普及により、企業がAI画像を活用するケースが増えています。プレスリリースに掲載する画像も例外ではありません。一方で、使用可否やリスク判断に不安を感じており、活用するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。</p>



<p>AI画像を商用利用する際には、法的リスクに加え、倫理面での懸念や信頼性を損なう可能性も考慮する必要があります。</p>



<p>本記事では、弁護士監修のもと、プレスリリースにおけるAI画像の取り扱いと具体的なメリット・リスクを解説。あわせて、実務に役立つチェックリストや注記文例、広報PR担当者として押さえておきたいポイントもご紹介します。</p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="長野英樹のプロフィール画像" src="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2023/03/profile_nagano_edited.-jpg.jpg"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">株式会社PR TIMES 社内弁護士</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">長野英樹</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Nagano Hideki</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">2022年PR TIMES入社。社内弁護士として、法務相談や契約書の作成等の法務案件や取締役会事務局・株主総会事務局のコーポレートガバナンスなどを担当。サイバーセキュリティ及びインターネットを専門とする法律事務所での勤務を経て現職。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">AI画像はプレスリリースに使用しても問題ないのか</h2>



<p>結論として、プレスリリースにおけるAI画像は使用可能ですが、「法的リスク」と「信頼性リスク」の両面から慎重な判断が必要です。違法性があるかどうかだけでなく、企業として発信することによる懸念点を考慮しなければなりません。</p>



<p>プレスリリースをはじめ、広報PR活動でAI画像を使う際の基本的な考え方を、3つの項目に分けて解説します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/11/c47482a1-20240625prtimes_0038-1024x576.jpg" alt="調べる　イメージ" class="wp-image-50255" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/11/c47482a1-20240625prtimes_0038-1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/11/c47482a1-20240625prtimes_0038-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/11/c47482a1-20240625prtimes_0038-768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/11/c47482a1-20240625prtimes_0038.jpg 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">AI画像の利用自体は違法ではない</h3>



<p><mark>AI画像を商用利用すること自体は禁止されておらず、プレスリリースへの掲載も可能</mark>です。法律の観点では、一定の条件下で許容されてています。実際に、生成AIを活用して商品パッケージを検討したり、Webサイトに掲載したりするケースも見られます。</p>



<p>ただし、「違法ではないから使用できる」と判断するのは適切とはいえません。トラブルに発展する可能性もあるため、用途や条件によっては使用を避ける判断も必要です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">違法性の判断基準は用途や生成方法などで変わる</h3>



<p>違法性の判断において押さえておきたいのが、用途・生成ツール・公開範囲の3軸です。例えば同じAI画像でも、社内資料に掲載するのか、メディア向けのプレスリリースに掲載する場合にでは、求められる配慮やリスクの大きさが異なります。</p>



<p><mark>生成ツールにはそれぞれ利用規約があり、これに定められていたり保証されていたりする利用方法に従って利用しないと、法律に抵触する可能性があります。</mark></p>



<p>利用規約については、「<a href="#risk">著作権等の法律・利用規約に違反するリスク</a>」で後述します。</p>



<h3 class="wp-block-heading">法的問題以外に「信頼性」を損なうリスクが生じる</h3>



<p>法律上問題のないAI画像であっても、ステークホルダーからの信頼を損なう可能性があります。例えば「ビジュアルコンテンツに力を入れていない」という印象を与えたり、「本物だと思っていたがAI画像だった」と誤解を招いたりするケースも考えられます。</p>



<p>したがって、<mark>プレスリリースでAI画像を使用するかどうかは、法的観点だけでなく、受け手にどう受け取られるかという視点も含めて判断することが重要</mark>です。企業としては手軽さやコスト削減といった魅力もありますが、企業・ブランドイメージを損なわない視点も持っておきましょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">AI画像を使う注意点と検討リスク</h2>



<p>ここからは、AI画像を使う注意点と検討リスクについて具体的に見ていきましょう。プレスリリースにおけるAI画像の使用では、法的・倫理的・広報PR的と3つのリスクが存在します。実際に使用する際にどのようなリスクを想定するべきなのか把握し、実務上の判断精度を上げていきましょう。</p>



<p>AI画像を使う場合の注意点と、3つのリスクについて解説します。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="risk">著作権等の法律・利用規約に違反するリスク</h3>



<p>法的なリスクとして、まず理解しておきたいのが著作権侵害です。</p>



<p>生成AIで作成した画像が、既存の画像と同一類似性しており、かつ、既存の画像に基づいて作成されたものである場合には、著作権侵害になります。</p>



<p>例えば、以下のように生成した画像は著作権侵害に該当すると考えられています。</p>



<ul class="wp-block-list has-light-gray-background-color has-background">
<li>既存の画像を自ら生成AIに学習させ、既存の画像と類似した画像を生成</li>



<li>既存の画像のタイトルや特定の固有名詞を生成AIに入力して、既存の画像と類似した画像を生成</li>



<li>生成AIが開発、学習段階で既存の画像を学習しており、既存の画像と類似した画像が生成</li>
</ul>



<p>また、有名人の顔写真を生成AIに学習させ、その人に似た画像を生成AIで作成し、その画像を本人に無断で自社のプレスリリースや広告などに使用した場合は、<strong>パブリシティ権侵害</strong>となる可能性があります。有名人の顔写真を使用する場合のみならず、生成した人物画像が実在する人物に類似していた場合でも、<strong>肖像権</strong>の問題が生じる可能性があります。さらに、他社のロゴに酷似した画像が生成された場合、<strong>商標権</strong>の侵害になる可能性があります。</p>



<p>これらの行為は意図的でなくともトラブルに発展するリスクがあるため注意が必要です。</p>



<p>生成ツールの使用ルールは各サービスにより異なります。利用規約で商用利用の禁止や特定のクレジット表記を義務付けるなどさまざまな制限が課せられていることがあります。<mark>サービスの利用規約を必ず確認し、勝手な解釈で進めないことが大切</mark>です。サービスの利用規約に違反して画像を利用すると、その利用により発生したトラブルの責任は自ら取るしかないことも認識しておきましょう。</p>



<p>写真の著作権や肖像権については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="d8jWRqFuQN"><a href="https://prtimes.jp/magazine/copyright-portrait-right/">写真の著作権とは？知っておきたい肖像権・クレジット表記（コピーライト）まで写真の権利を解説</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;写真の著作権とは？知っておきたい肖像権・クレジット表記（コピーライト）まで写真の権利を解説&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/copyright-portrait-right/embed/#?secret=0LzzzvAayB#?secret=d8jWRqFuQN" data-secret="d8jWRqFuQN" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h3 class="wp-block-heading">フェイクや事実誤認と受け取られる倫理リスク</h3>



<p><mark>AI画像の使用で問題になりやすいのが、「生活者などステークホルダーに誤解を与えた」という理由</mark>です。実在しない人物や存在しない場所をAI画像で表現し、事実のように見せることは倫理的な問題につながります。</p>



<p>法律に抵触しなくとも、事実誤認により信頼性を失いかねません。現実味のある世界観を表現すること自体は問題ではなく、「あたかも存在するように振る舞う」という点が倫理的なリスクです。誤認される可能性を避けるためには、あくまでもイメージであることを伝える工夫が必要になります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">広報PRの観点ではステークホルダーの信頼低下につながるリスクも</h3>



<p>法的・倫理的に問題がなくとも、<mark>AI画像であることを明示せずプレスリリースを配信した場合、不誠実な印象を与えてしまう可能性があります</mark>。特にメディア関係者や投資家など、企業に対して正確性を重視するステークホルダーへの影響は軽視できません。</p>



<p>事実誤認に加え、生成AIの利用そのものによい印象を持たない可能性も考慮し、AI画像のメリットを発揮できていることをステークホルダーにも伝えたほうがよいでしょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">AI画像をプレスリリースに使うメリットと活用シーン</h2>



<p>一方で、AI画像のメリットは、一般的な撮影や画像制作よりも時間・金銭的コストを削減しやすい点にあります。人の手で表現しづらい部分にも手が届きやすいため、実写化が困難な製品・サービスを伝えたいときにも役立つでしょう。AI画像をプレスリリースに使うメリットと、具体的な活用シーンをご紹介します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-1024x576.png" alt="メリット" class="wp-image-51966" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">メリット：コスト削減やイメージ訴求がしやすい</h3>



<p>AI画像を使う大きなメリットは、<mark>撮影にかかる時間的・金銭的コストを削減できる点</mark>です。カメラマンやモデルの手配、スタジオ費用などが不要なだけでなく、関係者のスケジュールを調整する手間も省けます。</p>



<p>さらに、実写では表現しづらい抽象的な世界観やコンセプトをビジュアル化できるのもAI画像の強み。リソースが限られる中小企業やスタートアップ企業にとっては、特に現実的な選択肢になるでしょう。人員不足や天候といった条件に左右されず、イメージ通りの画像が生成できるまで繰り返せる点もメリットといえます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">活用シーン：実写が困難な製品・サービスや新規事業の想起</h3>



<p>一般的な画像制作では表現が困難なときに、AIを用いた画像生成は有用です。無形サービスやSaaSのように、実態のない製品・サービスをビジュアル化したいときに活用できます。<mark>形になっていない新規事業を発表したり、未来のビジョンを伝えたりといったシーンでもAI画像の強みを発揮できる</mark>でしょう。</p>



<p>一方で、実物の製品や店舗を紹介する場合は、実写のほうが信頼性や具体性を伝えやすいケースもあります。用途に応じて、AI画像と実写を使い分ける視点が重要です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">AI画像を使うか判断するチェックリスト</h2>



<p>プレスリリースへのAI画像掲載を検討している方は、使用に問題がないかチェックしておくと安心です。ここまで解説した活用シーンや注意点・検討リスクなどをふまえて、5つのチェック項目とそれぞれの詳細をご紹介します。</p>



<p>
<label>
  <input type="checkbox" name="point" value="check8">
   実写や既存の素材で代替できないか
</label><br>
<label>
  <input type="checkbox" name="point" value="check9">
   実在の人物や製品と誤認されるリスクがないか
</label><br>
<label>
  <input type="checkbox" name="point" value="check10">
   利用規約上、商用利用や掲載が許可されているか
</label><br>
<label>
  <input type="checkbox" name="point" value="check11">
   自社製品やブランドの信頼性・トーンとAI画像が一致しているか
</label><br>
<label>
  <input type="checkbox" name="point" value="check1">
   メディア掲載や切り抜き・転載時に問題視される要素がないか
</label><br>
</p>



<h3 class="wp-block-heading">1．実写や既存素材で代替できないか検討</h3>



<p>AI画像の使用は、あくまでも実際の代替手段がない場合の選択肢です。<mark>撮影可能な素材や既存の写真・イラストなどで対応できるのであれば、そちらをプレスリリースに掲載できないか検討</mark>してみましょう。</p>



<p>「製品の状態的に撮影しづらい」「掲載できる素材がない」といった場合は、部分的に生成AIに頼るのも一案です。例えば「期間限定メニューの背景に季節感がない」という場合、背景のみをAIで生成し、実際の商品写真と組み合わせることで事実誤認を防げるでしょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2．誤認を与えるリスクがないか確認</h3>



<p>制作側に意図がなくとも、誤認を与えるような画像は避けるべきです。<mark>AI画像を掲載することで「実在する人物を起用した広告画像だ」「実際の出来事を再現している」といった印象を与えるリスクがないか確認</mark>しておきましょう。</p>



<p>事実誤認は企業やブランドへの信頼性に直結するため、生成AIを活用する場合でも、掲載前の入念な目視チェックが重要です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3．法的リスクのチェック</h3>



<p>既存の画像を基に画像を生成すると、著作権侵害となる可能性があります。そこで、画像を生成するにあたり、既存の著作物・作家名・作品の名称を入力しないようにしてください。</p>



<p>また、特定の作者・作家の作品のみを学習させた特化型AIは利用しないようにしましょう。後にトラブルが発生したときのために、画像を生成した際に入力した情報や利用した生成AIを保存しておくと安心です。</p>



<p>次に、生成された画像が既存の著作物に類似していないか調査しましょう。調査にあたってはGoogleの画像検索を使用することもひとつの手段です。</p>



<p><mark>生成AIで作成した画像の使用にあたっては、生成AIツールの利用規約に違反していないかを確認</mark>しましょう。</p>



<p>プレスリリースでの掲載可否を判断できない場合は、運営会社に直接問い合わせたり、生成AIツールに詳しい専門家に相談したりといった確認作業があると安心です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4．企業・ブランドイメージとの整合性は適切か</h3>



<p>表現の幅が広いのはAI画像の魅力ですが、自由度が高いゆえに本来のイメージからかけ離れたビジュアルになってしまうリスクがあります。<mark>企業やブランド、商品・サービスのトーンから外れたAI画像を掲載しないよう、整合性にも注意</mark>しましょう。</p>



<p>革新性を伝えたいときには有効に生きるケースもありますが、基本的には信頼性や安心感を与える表現が大切です。業界や配信先のメディア特性などもふまえたうえで、イメージと乖離するAI画像は避ける必要があるといえます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">5．掲載時のリスクを第三者視点で考える</h3>



<p>プレスリリースは、メディア関係者を通じて広く拡散されます。業界に詳しい層だけでなく、あらゆる生活者が目にすることを考慮しておきましょう。</p>



<p>自社のチェックでは問題のない表現でも、生活者に誤解を与えたり、意図とは異なる受け取られ方をしたりするかもしれません。広報PR担当者以外に確認できるフローがあると、メディア掲載時のリスクを客観的に捉えられるでしょう。</p>



<p><mark>社内外の第三者に確認するフローを設けることで、客観的な視点からリスクを把握しやすくなります。</mark></p>



<h2 class="wp-block-heading">企業はどう使っている？AI画像の活用事例と受け止められ方</h2>



<p>AI画像を広報PR活動に役立てたいと考える方も、実際にどのようなシーンに生かせるのか悩むのではないでしょうか。ここからは4つの事例をピックアップして、AI画像を有効活用した表現、メリットの活かし方などをご紹介します。デメリットや懸念点にも触れているので、類似の画像を生成する際は参考にしてください。</p>



<h3 class="wp-block-heading">事例1．新規店舗の利用イメージを再現</h3>



<p>新規店舗のオープンを知らせるプレスリリースでは、店舗外観・内観を伝えるために複数の画像を掲載します。生活者が利用イメージを想起しやすいような工夫として、生成AIを活用するのも一案です。</p>



<p>例えば「内観写真はあるがイメージ画像として簡素すぎる」という場合、人物を生成して店内での過ごし方を表現します。活気が伝わるだけでなく、空間そのものや設備のサイズ感が伝わりやすいメリットもあります。</p>



<p>また、建物が完成していない段階で発表する際、完成イメージとしてAI画像を使うケースもあるでしょう。読み手に誤解を与えないよう、ひと目で仮想であることがわかる画像を使うこともあります。</p>



<p>利用シーンの補足や空間のイメージ強化において、AI画像は有効に機能します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="434" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/78d61568-ai-image-press-release_gemini_01-1024x434.jpg" alt="AI生成　アパレルショップイメージ" class="wp-image-59083" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/78d61568-ai-image-press-release_gemini_01-1024x434.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/78d61568-ai-image-press-release_gemini_01-300x127.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/78d61568-ai-image-press-release_gemini_01-768x326.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/78d61568-ai-image-press-release_gemini_01.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">AIにより生成されたアパレル新規店舗の利用イメージ</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">事例2．製品やメニュー写真の背景を演出</h3>



<p>商品そのものは実物を撮影し、背景など商品以外の要素を生成AIで差し替えるケースです。季節感のある背景を演出したり、複数パターンの画像を作ったりといった作業がしやすく、時間・金銭のコストカットにつながります。</p>



<p>現実味のない背景では商品もフェイクであると誤認されるリスクがあるため、あくまでも実写撮影が困難な部分をAIで補う方法として有用です。バリエーションが増えるほど撮影も困難になるため、豊富な候補を生成できる点はAI画像ならではの魅力といえます。</p>



<p>「実物＋AI」の組み合わせは、コストと表現力のバランスを取りやすい手法といえます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/0274b898-ai-image-press-release_gemini_02-1024x572.jpg" alt="AI生成による画像　新商品イメージ" class="wp-image-59084" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/0274b898-ai-image-press-release_gemini_02-1024x572.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/0274b898-ai-image-press-release_gemini_02-300x168.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/0274b898-ai-image-press-release_gemini_02-768x429.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/0274b898-ai-image-press-release_gemini_02.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">AIにより生成された新商品「ドーナツ」の背景を追加</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">事例3．医療や研究・開発機関の現場を再現</h3>



<p>病院内・研究室・製造ラインなど、プライバシーや安全上の理由から撮影が困難な現場を、AI画像で補完するケースもあります。現場をそのまま撮影することが難しい業種において、イメージを伝えるためのAI画像は有用です。</p>



<p>ただし、医療・研究分野のように信頼性が特に重視される領域ではリスクも大きく、掲載前の確認が重要となります。イメージを伝えるためのAI画像がかえってトラブルを引き起こす可能性もあるため、AI画像であることの意味が同時に伝わるビジュアルに配慮しなければなりません。</p>



<p>制約のある領域では有効な一方で、信頼性とのバランスが特に重要になります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/d2895280-ai-image-press-release_gemini_03-1024x572.jpg" alt="AI生成による画像　新薬開発イメージ" class="wp-image-59085" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d2895280-ai-image-press-release_gemini_03-1024x572.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d2895280-ai-image-press-release_gemini_03-300x168.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d2895280-ai-image-press-release_gemini_03-768x429.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/d2895280-ai-image-press-release_gemini_03.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">AIにより生成された新薬開発イメージ</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">事例4．人物を生成して職場環境を伝える</h3>



<p>採用広報のように自社の環境を伝える際、オフィス写真とAI画像を組み合わせることで「働く環境のイメージ」を伝えられます。デスクで作業する架空の人物を配置したり、会議の様子をAI画像で表現したりすることで雰囲気を再現できるでしょう。</p>



<p>特定の人物を撮影する必要がないため、プライバシー上の心理的ハードルを下げる利点があります。ただし、現実とのギャップが生まれやすくなる点には注意が必要です。「画像で見た内観・雰囲気と異なる」と感じられた場合、企業やブランドイメージを下げる要因になります。</p>



<p>採用広報では有効な手法ですが、実態との乖離が生まれないよう慎重な設計が求められます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/04/1c0bebe9-ai-image-press-release_gemini04-1-1024x572.jpg" alt="AIによる画像生成　採用イメージ" class="wp-image-59089" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/1c0bebe9-ai-image-press-release_gemini04-1-1024x572.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/1c0bebe9-ai-image-press-release_gemini04-1-300x168.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/1c0bebe9-ai-image-press-release_gemini04-1-768x429.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/04/1c0bebe9-ai-image-press-release_gemini04-1.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">AIにより生成された人物を追加</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">プレスリリースでAI画像を使う際の実務ポイント</h2>



<p>AI画像をプレスリリースに掲載する際は、「AI画像であることの明記」と、「適切な挿入場所」を意識することが大切です。</p>



<p>いずれもメディア関係者に対する配慮につながるポイントであり、広報PR担当者として意識しておきたい実務事項です。ここでは、プレスリリースに記載できる注記文例とあわせて、AI画像を使用する際の実務ポイントを解説します。</p>



<h3 class="wp-block-heading">生成AI画像であることを明記する</h3>



<p>掲載した画像が現実のものと誤認される可能性がある場合は、AI画像であることを明記しておくことが重要です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<p><strong>注記の例</strong></p>



<p>※本画像はAIにより生成されたイメージです。実際の製品・施設・人物・状況とは異なる場合があります。</p>



<p>※画像はイメージです（AI生成）</p>



<p>※この画像はAI技術を用いて生成されたもので、実在の人物・場所を表すものではありません。</p>
</div>



<p>プレスリリース内に実写とAI画像が混在する場合は、特に明記しておくことで混同を防げます。読み手が判断しやすくなることで、情報の正確性が伝わりやすくなり、結果として企業への信頼性向上にもつながります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">AI画像の適切な挿入場所を検討する</h3>



<p>プレスリリース内でAI画像を使用する場合、挿入場所によって受け取られ方が変わります。メインビジュアル（アイキャッチ）はプレスリリース全体の第一印象を左右するため、可能であれば実写を優先するのがおすすめ。</p>



<p>本文のイメージを補完する要素があれば、文章とAI画像の関連性がわかる位置に挿入するとよいでしょう。メディア関係者向けに提供できる別の画像がある場合は、補足としてその旨も明記したほうが親切です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<p><strong>案内文の例</strong></p>



<p>掲載画像について、別途実写素材のご提供が可能です。ご要望の場合はお問い合わせください。</p>
</div>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ：AI画像は「使ってよいか」だけでなく捉えられ方も認識しておこう</h2>



<p>AI画像は、適切に活用すれば実務負荷を下げながら表現の幅を広げられる有効な手段です。一方、使い方を誤ると信頼性を失うリスクもあります。合法性・信頼性・整合性の3点を意識しながら、ステークホルダーに誤認させないビジュアルを設計しなければなりません。</p>



<p>あくまでもイメージを補完するのが生成AI。AIツールの利用規約を確認したうえで、自社ブランドや製品のイメージに適合した画像を選定していきましょう。ご紹介したリスクや実務ポイント、チェックリストを、ぜひ製品・目的に合ったAI画像の活用に役立ててください。</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://prtimes.com/magazine/ai-image-press-release/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「北欧、暮らしの道具店」とともに。広報PRの“自己紹介”が築くステークホルダーとの心地よい関係｜クラシコム株式会社</title>
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					<comments>https://prtimes.com/magazine/https-kurashi-com-media-kit/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[PR TIMES MAGAZINE執筆担当]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Apr 2026 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報PRインタビュー]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prtimes.jp/magazine/?p=58977</guid>

					<description><![CDATA[本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。 企業と社会の間に立ち、情報を整理して伝えるという編集者にも通じるような役割を持つ広報PR。「広報PRの編集力」カテゴリーでは、塚原沙耶さん取材・執筆による、ステークホルダーとよい関 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="has-red-color has-text-color has-link-color wp-elements-cd82c7244651a478227914160db62994">本稿は、塚原沙耶氏による連載企画です。</p>



<p>企業と社会の間に立ち、情報を整理して伝えるという編集者にも通じるような役割を持つ広報PR。「広報PRの編集力」カテゴリーでは、塚原沙耶さん取材・執筆による、ステークホルダーとよい関係を構築している企業の広報PR担当インタビューを紹介していきます。</p>



<p>初回にご登場いただくのは、株式会社クラシコムの馬居優子さんです。クラシコムは「北欧、暮らしの道具店」を運営し、商品やコンテンツの持つ「心地よさ」が多くのファンに愛され続けています。馬居さんはクラシコムの「ひとり広報」としてスタートし、「広報PRとは何か」「本当に必要なのか」を考えながら自分で仕事を作り上げてきました。その思考と実践の道のりは、学びにあふれています。馬居さんのお話を通して、まずは「広報PRとは何か」を考えるところからスタートしたいと思います。</p>



<p>株式会社クラシコム（東京都）：<a href="https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/24748" target="_blank" rel="noopener" title="">最新のプレスリリースはこちら</a></p>



<div class="custom-block-profile"><div class="custom-block-profile__inner"><figure class="custom-block-profile__img"><img decoding="async" alt="馬居 優子のプロフィール画像" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/053b1253-kurashi-case-interview_umai-yuko.png"/></figure><div class="custom-block-profile__text-wrap"><p class="custom-block-profile__belong">クラシコム株式会社　広報・プロデューサー</p><ruby><span class="custom-block-profile__name">馬居 優子</span><rp>(</rp><rt class="custom-block-profile__ruby">Umai Yuko</rt><rp>)</rp></ruby></div><p class="custom-block-profile__text">学生時代に韓国へ語学留学したことをきっかけに、韓国のオンラインゲーム会社にてWebマーケティングに従事。その後、2007年より、国内のIT企業にて、ブログやコミュニティ、電子書籍など多様なサービスを担当。のちにフリーランスとして、ライターやアーティストのWeb支援に携わる。2016年からはクラシコムのコーポレートメディアの編集に従事し、2021年に同社へ入社。同年末より広報を担当し、ステークホルダーとのリレーション構築に取り組んでいる。</p></div></div>



<h2 class="wp-block-heading">はじめに：連載企画「広報PRの編集力」について</h2>



<p>「広報PR」とはなんだろう。昨年、PR TIMESカレッジで講演を行うことになり、まずその問いが浮かんだ。</p>



<p>言葉の意味としては、「PR」とは「パブリック・リレーションズ」で、企業と社会との間で望ましい関係を築くこと。「広報」はその一部で、情報発信を通じてステークホルダーと信頼関係を構築する役割だ。</p>



<p>思えばこれまで、編集者やライターとして広報PRの方々と接するとき、その役割をなんとなく「プロモーション」のように捉えていた。「関係構築」として見つめ直してみると、その仕事は、日頃、自分が取材者として向き合っていることと似ている。</p>



<p>誰かにインタビューするとき、その人と届けたい先の人たちの間に入ってみる。取材対象者、媒体、読者、社会、それぞれのことを考えながら、ふさわしい内容や表現を探っていく。翻訳のようでもあり、慎重に均衡を保つような作業になることもある。正解はないため、これでよかったのだろうかといつも悩む。</p>



<p>企業を背負い、自分が“中の人”として世間と向き合うとしたら、どう関係を築いていくだろう。網の目の中で身動きが取れず、どう泳いでいいかわからなくなるかもしれない。</p>



<p>そこで、気持ちのよい関係を築いている広報PRの方々にお会いしてみたいと思った。いざ数名の方にお話を伺ってみると、各所との関係をしなやかにつなぎながら、創意工夫を重ねてアウトプットする、すばらしい“編集者”ばかり。企業、メディア、生活者の間を行き来し、文脈を生み出している。その仕事を丁寧に伺ううち、生活文化や社会の様相も浮かび上がると思った。一人ひとりのお仕事をこれからご紹介していきたい。</p>



<p>日々、働くなかで思うようにならないことがたくさんある。迷いながらも歩みを進めたこと、誰かが手を差し伸べてくれたこと、そうした一つひとつのエピソードは、きっと助けや励みになると思う。連載を通して、人や社会とどう関係を築いていけばいいのか模索したい。それは、自分自身の生き方を考えることにもつながる気がしている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「本当に必要？」 探りながら進めた「ひとり広報」</h2>



<p>「北欧、暮らしの道具店」で広く知られるクラシコムは、商品やコンテンツの魅力だけでなく、ビジネス面でも注目される企業だ。2006年の創業以来、連続成長を遂げ、残業を当たり前にしない働き方も実現している。創業当初から広報PRも行ってきたのかと思いきや、本格的に始めたのは2021年のことだという。</p>



<p>馬居さんは2016年からクラシコムに関わり始め、2021年に入社した。もともと広報PRの職歴はない。広報PR担当がいなかったクラシコムで未経験の馬居さんが「ひとり広報」になったのは、どんないきさつだったのだろうか。</p>



<p>「私は10年ほど、Webサービスの企画やディレクター、マーケティングに携わっていて、2016年にフリーになりました。これからどうしようかなと思っていたところに、つながりのあったメディアの方に『ライターをやってみる？』とお声がけいただいて。それで前職からの知り合いでもあったクラシコムの佐藤（友子／取締役副社長・『北欧、暮らしの道具店』店長）のインタビューをする機会もありました。その頃、クラシコムでは、企業の商品やサービスを『北欧暮らしの道具店』の中でPRするといったブランドソリューションを始めようとしていたのです。そんななかで、青木（耕平／代表取締役社長）と佐藤に『ビジネス視点でメディアを作れないか』と声をかけてもらい、フリーランスとして『クラシコムジャーナル』というメディアを立ち上げました」</p>



<p>さまざまな方の仕事や働き方を取材した発信は好評だった。クラシコムではさらに「自分たちのことをもっと伝えよう」という動きが生まれ、人事とともに社史を作ることに。当時50人ほどだった社員やこれから入ってくる人たちに向けて、経営陣の思いや会社の歴史をまとめた。</p>



<p>その後、馬居さんは子育てが少し落ち着いたタイミングで入社。ちょうど「北欧、暮らしの道具店」初の映画『青葉家のテーブル』が公開を迎える頃で、自然な成り行きでこのPRを担当する。それが一段落つくと、今度は会社が上場を控えていた。そこで、「じゃあ、次は広報をやってみようか」という話になり、2021年の終わり、担当になった。</p>



<p>「前職でWebサービスをやっていた頃にSNS運用でもなんでもやっていたので、今やっているような仕事の基礎はあったのかもしれません。でも、広報PRの勉強をしたことはまったくなく、本当にわかりませんでした。そこで、まずは経営陣が広報PRの先生を連れてきてくれて、マンツーマンで勉強していったのです」</p>



<p>クラシコムではしばしば、専門家を招いて社員が一対一で学ぶことで、社内に知見を増やしていくという。上場に向けて半年ほど、馬居さんは基礎から学んでいった。</p>



<p>「広報PRとはこういう考え方で、こういうことをするんですよ、というところからスタートしました。何を発信すればいいのかということや、プレスリリースの書き方、タイミングなども一緒に考えてもらい、文案も真っ赤に直してもらって。基本的に週1回、定例ミーティングをして、日々Slackでやりとりし、リリースなどが書き上がったらその都度見てもらうという感じでした」</p>



<p>学ぶなかで、クラシコムにおける広報PRを形作っていった。</p>



<p>「会社の発信をあらためて見直すと、『北欧、暮らしの道具店』に関する発信はすでに十分できていると思いました。だから、自分はお客様に向けての発信は考えず、コーポレートに集中しようと。青木と話して、<mark>広報PRとしてやるべき仕事を『経営陣とステークホルダーの間のコミュニケーション』と定義づけました</mark>。お客様、社員、株主の方々、メディアの方々。それから、クラシコムには協力してくださる人たちがたくさんいます。たとえば、オリジナル商品を作るときには、各種企業さんや工場の方々など。これから世の中でクラシコムとご一緒してくれそうな方たち、ステークホルダーになる可能性のある方たちに、経営陣の思いを伝える役割はすべて広報が担おうと思いました」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="562" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/e2bc2f41-kurashi-case-interview_01.jpg" alt="" class="wp-image-58994" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/e2bc2f41-kurashi-case-interview_01.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/e2bc2f41-kurashi-case-interview_01-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/e2bc2f41-kurashi-case-interview_01-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>未来のステークホルダーとのコミュニケーションは、どのようにとっていくのだろうか。</p>



<p>「<mark>われわれがなんなのか、あの手この手で自己紹介をしていくこと</mark>だと思いました。『私たちってこういう者です』『こういうふうに捉えていらっしゃると思いますが、実はこうなんです』『新しくこういうことができるようになっています』……。事業はECでもメディアでもありと多様で、変化もしていきます。そのなかで、今われわれがどういう状態なのかを等身大でお伝えし、仲間を増やしていこうと思ったのです」</p>



<p>ミッション、サービス説明、経営陣の紹介や沿革などをまとめたファクトブックを作成。数社の記者に展開し、対話を通して自分たちの輪郭を明確にしながら、メディアとの関係も築いていった。</p>



<p>「取材対応もそれまで青木や佐藤が対応していましたが、広報PRが窓口になるようにしました。そうやって、一般的に広報PRの方がやる仕事を一つひとつ身につけていったという感じですね」</p>



<p>最初の1年は、本当に広報PRが必要なのか、探りながら進めていったという。</p>



<p>「もともと担当を置いていなかったのは、『北欧、暮らしの道具店』でお客様とつながっていれば大丈夫だと思っていたからです。でも、いざ取り組んでいくなかで、私たちのまわりには大事な人たちがたくさんいて、伝えていかなければならないことがさまざまあることに気づきました。広報PRが大事な機能であることを実感していったのです」</p>



<p>そうして、2024年にふたり目の広報PRを募集することになった。</p>



<p>「業務量が増えたから人を増やしたわけではありません。広報PRが必要だという確信を得られたので、ちゃんとやるために次はチームにしてみようと。ひとり増やしてより充実させることで、新しい人たちとつながり、新しいビジネスや可能性が生まれていくと考えました」</p>



<p>クラシコムでは、こんなふうに「小さく始めてみる」ことが多いと馬居さんは言う。</p>



<p>「『北欧、暮らしの道具店』のYouTubeも今はチャンネル登録者数が100万人以上になっていますが、最初の頃はまったく動画をやったことのない社員がiPadひとつを渡され、『何か動画を作ってみよう』と言われて試行錯誤したりしていました。青木にいつも言われるのが、『上手にやらなくてもいいから、まずは出す』ということ。出してみて、いい兆しがあるかを見る。いい兆しがあれば、そこに力を費やします。2011年にアカウントを作ったYouTubeが跳ねたのは、2019年。その間、ちょこちょことトライをしているんです。もし反応がなかったら、『今じゃないね』と切り上げてほかのことをしたりする。社員もそういった環境には慣れています」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="612" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/069ad297-kurashi-case-interview_02.jpg" alt="" class="wp-image-59002" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/069ad297-kurashi-case-interview_02.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/069ad297-kurashi-case-interview_02-300x184.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/069ad297-kurashi-case-interview_02-768x470.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>Podcastの『チャポンと行こう！』も、「ラジオをやってみたいね」という声から気軽にスタートした。まだPodcastがそこまで広まっていない頃だった。</p>



<p>「お客様が楽しんで聞いてくださって、だんだん盛り上がってきて。そうなると、『このPodcastが今、われわれにとって大事なコンテンツなんです』ということを発信しよう、と。それで、プレスリリースを作成しました。そういうことがすべて自己紹介として積み重なって、今に至るという感じです」</p>



<h2 class="wp-block-heading">「自分たちは何者か」日々のヒアリングで考える</h2>



<p>クラシコムの広報PRは、<mark>「自分たちが何者か」を考え、自己紹介を続けていくこと</mark>。その仕事を進めるなかで、馬居さんはどんなことを実践しているのか。</p>



<p>まず、経営陣の考えをどうヒアリングしているのかを聞いてみた。</p>



<p>「週に一度、朝、青木と一対一で話をしています。クラシコムでは『ザッソウ』と呼んでいる雑談、相談の時間があるんです。何もトピックがなくてもとにかく話す。『経営陣のなかでこういう話が上がって、どこかのタイミングで発信したいんだよね』とか『昨日こういうことが世間で話題だったけれど、うちはどうなっているんだっけ？』とか、細かくすり合わせていますね。隔週で社員全員が集まるオンラインの全体会議もあります。経営陣が今考えていることを話したり、各部署の社員が状況や気づいたことを話したり。これもインプットの機会になっています」</p>



<p>経営陣とも社員とも、何かあればSlackでやりとりする。クラシコムでは基本的にSlackのDMを使わないという。</p>



<p>「『広報相談』というチャンネルがあって、私が社員のみんなに何か聞きたいとき、そのチャンネルに招待して聞かせてもらっています。経営陣は各チャンネルを巡回しているので、おそらくやりとりを見て、今こんなことをしようとしているんだな、ということは把握していると思いますね」</p>



<p>発信すべきトピックはどのように探しているのだろうか。</p>



<p>「まず、人事やブランドソリューションなど、広報PRとして役に立てることが多い部署とは定例ミーティングを設けています。何か手伝えることがないか、というスタンスですね。たとえば、人事が採用に向けて、該当部署の取り組みについて発信したいという場合には、『じゃあ一緒にインタビューしようか』とか、『イベントをやってみちゃう？』まで広げたりもします」</p>



<p>定例ミーティングの頻度は部署によって異なるが、情報共有の習慣を作っている。馬居さんが気をつけているのは、必要以上に時間をとらないことだ。</p>



<p>「みんな忙しいので、広報PRのためにあまり多くの時間を割いてもらうのは避けたいと思っています。話は面白いので聞こうと思えばいくらでも聞けてしまうのですが。ほかの部署のSlackを巡回したり検索したりして、ある程度自分で調べてから聞いています」</p>



<h2 class="wp-block-heading">取材や発信を通して知る「自分たちの輪郭」</h2>



<p>伝えるべき内容を理解したら、どう発信していくのか。クラシコムでは、プレスリリースのほかにYouTubeもあればPodcast、noteもあり、各メディアから発信することもある。発信先や手法をどのように使い分けているのだろうか。</p>



<p>「ステークホルダーのどなたに向けた発信なのかを具体的に考えて、その人たちに一番伝わる発信先、手法を選んでいますね。メディアの方々に伝えるのであれば、プレスリリースをPR TIMESさんで配信します。社会性や新規性が薄いとメディアの方々は取り上げにくいだろうけれど、『エンジニアさんには届けたいね』という情報もあって、その場合はnoteに書いてみたりします。手法はその都度考えますが、『北欧、暮らしの道具店』にとって今や動画やPodcastは欠かせないものです。常に新しい手法が出てくるので、その時点ではまだ最適ではなかったとしても、練習として試してみることもあります」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="563" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/0e23d887-kurashi-case-interview_03.jpg" alt="" class="wp-image-58996" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0e23d887-kurashi-case-interview_03.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0e23d887-kurashi-case-interview_03-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0e23d887-kurashi-case-interview_03-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">広報PRで動画を撮影する様子</figcaption></figure>



<p>新しい手法を学んで取り入れていくのは、クラシコムの特徴でもある。</p>



<p>「自分たちの組織のなかでできるようにすることを大事にしています。たとえば広報で動画を作ろうとなった際も、最初はプロの方にお願いして、一緒に取り組みながら覚えていく。調べるのか先生を見つけるのか、方法はそのときどきですが、会社のなかで新しくできることを増やしていきます」</p>



<p>「インプットを大事に」と青木さんから常々言われているという。</p>



<p>「<mark>自己紹介をするためには、自分たちがなんなのかを知らなければいけません。</mark>何か新しいこと、イベントなどに取り組んだときに、どんな反応が起こるか。こういう反応が起きたということはこう見られているんだな、とインプットができます。そうやって私たちの輪郭を常に広報PRが調べて、経営陣に伝える。経営陣でも社員でも、誰かにとってのインプットになるのだったら、広報PRが動くようにしています」</p>



<p>輪郭を知るうえで、メディアの取材を受けることも有効だ。</p>



<p>「いろいろなものを見ていらっしゃる外の方がわれわれに対してどういう興味を持って、どういうふうに解釈して質問してくださるのか。それによって、自分たちのことがわかります。社員も『自分の言葉で話すと気づきがある』と言ってくれるので、その取材が気づきのあるものになるかを考えて、受けるかどうかを判断していますね」</p>



<p>社員が取材を受けるとき、馬居さんはどのようにサポートしているのだろうか。</p>



<p>「私たちは会社のなかでとにかくよくしゃべるんです。『北欧、暮らしの道具店』自体が、『私たちってなんだろう？』とか『私たちは何がほしいんだろう？』とか、スタッフが自分の主観を大切に掘り下げていくメディアですし、ふだんからコミュニケーションを重視していて、みんな話し慣れています。ただ、メディアの方々など、お客様以外の人に話す機会はあまりないので、緊張することもある。『盛らないでいいよ』『いつも通りにしゃべれば大丈夫』『もし大丈夫じゃなかったら、ちゃんと私が言うから安心して』などと声をかけていますね。広報PRが取材に同席し、みんながいつも通りに話せるようにサポートして、あとは原稿を確認します」</p>



<p>あらゆる発信において大事にしているのは、正直であることだ。</p>



<p>「嘘だとわかった瞬間、飾り立てていると感じた瞬間につまらなくなると思います。だから<mark>嘘はつかず、本当のことを伝える</mark>。それで、取材の際にも『盛らないでいいよ』と社員に伝えているんです。社員が正直に発信できるようにサポートするのも広報PRの仕事だと思っていますね」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="562" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/5e9362f6-kurashi-case-interview_04.jpg" alt="" class="wp-image-58997" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/5e9362f6-kurashi-case-interview_04.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/5e9362f6-kurashi-case-interview_04-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/5e9362f6-kurashi-case-interview_04-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>自分たちを深く掘り下げ、世界観を作り上げると、いつの間にか「クローズド」「内輪」に見えてしまう恐れもある。この点についても、発信にあたって気をつけているという。</p>



<p>「<mark>近くで見ること、俯瞰して見ること、その両方を行き来しよう</mark>といつも話しています。発信を見たときに何か違和感があれば、『この言い方、ちょっと引っかかるね』みたいに、率直に言い合っていますね。『バランス』という言葉が社内でよく出ます」</p>



<p>何かを発信すれば見た人の反応が気になってしまいがちだが、一喜一憂はしていない。</p>



<p>「自分たちがいいなと思っても、実は反響がないことのほうが多いんです。私たちのお客様は、けっこう静かに買ってくださる印象があって、どういう発信を見て行動に至ったのかはわからなかったりもします。ですから、目に見える反応がすべてだとは思っていません」</p>



<h2 class="wp-block-heading">広報PRの「花が咲いた」新オフィス紹介</h2>



<p>広報PRを担当して5年。社員一人ひとりが関係を広げ、ステークホルダーが増えていることを実感しているという。しかし馬居さんは「まだまだできる」と思っている。</p>



<p>「コンテンツはどれもこれも、もっと広がるべきものだと思っています。もっと読まれてもいいのにな、もっとできるはず、と。『クラシコムは面白い』ともっと言えるはずなのに、自分が理解できていなかったり力不足だったりして伝え切れていないという気持ちが常にあります」</p>



<p>広報PRの仕事は、到達点を見いだしづらいものなのかもしれない。</p>



<p>「ずっと種を蒔いている感じです。種を蒔いて水をやり、芽が出て伸ばしていけるものであれば、ほかの部署にバトンを渡すことも多い。だから目の前はずっと土で、後ろを向いたら少し花が咲いていた、みたいな感覚なんです」</p>



<p>近年、「花が咲いた」を実感した事例を聞いてみると、新しいオフィスのことを挙げた。2024年3月、「nonowa 国立 SOUTH」内に新オフィスを開設。国立のなかで6度目の引っ越しだ。</p>



<p>「このオフィスがなんなのか、担当スタッフにヒアリングしながら研究して、何回も何回もプレスリリースを打ちました。そのたびに、いろいろな方に『オフィスに行きたいです』と声をかけていただいて。クラシコムはリアルなお店がないので、ステークホルダーのみなさんがオフィスというリアルな場所に行きたいと思ってくれるといいなと考えていたんです。その思いが実現した気がして、満足感がありましたね。こうして<mark>一つひとつ積み重ねて、価値を伝えていくことが、自分たちらしい広報PR</mark>という気がします」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="562" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/7f75e8f2-kurashi-case-interview_05.jpg" alt="" class="wp-image-58998" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/7f75e8f2-kurashi-case-interview_05.jpg 1000w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/7f75e8f2-kurashi-case-interview_05-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/7f75e8f2-kurashi-case-interview_05-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">新しいオフィスのワークスペース</figcaption></figure>



<p>オフィスを馬居さんに案内してもらった。会社のミッションである「フィットする暮らし、つくろう。」を体現する空間で、天井高4メートルの開放的な木造建築だ。</p>



<p>とくに印象に残ったのは、ところどころにアート作品が展示されていることだった。青木さんが今後の事業につながることはないかと個人的に集めている作品だそうで、それぞれが「心に留まった作品、好きな作品なのだろうな」と感じた。眺めていると、友人の家を訪ねているような感覚にもなる。機能的で働きやすそうなオフィスでありながら、「暮らし」の佇まいがあった。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="800" height="600" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/0bfcdf97-kurashi-case-interview_06.jpg" alt="" class="wp-image-58999" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0bfcdf97-kurashi-case-interview_06.jpg 800w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0bfcdf97-kurashi-case-interview_06-300x225.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/0bfcdf97-kurashi-case-interview_06-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /><figcaption class="wp-element-caption">鹿の立体作品が出迎える</figcaption></figure>



<p>オフィスに入ってすぐのところには、沓沢佐知子さんによる3体の鹿の立体作品が並ぶ。経営方針である「自由・平和・希望」をイメージして作られたという。</p>



<p>青木さんはホームページで、それぞれの意味についてこう書いている。</p>



<p>「自由」：契約関係、取引関係、資本関係によって他者から支配されず、自分たちがよかれと思うことができる自由を獲得する力。</p>



<p>「平和」：ユニークなポジションを作り出し、無用な競争に巻き込まれない平和を維持する力。</p>



<p>「希望」：今日より明日、今年より来年がきっとよくなっていると思いながら日々の仕事ができるようにするための希望の裏付けを生み出し続ける力。</p>



<p>オフィスを歩けば、クラシコムの世界観を体感でき、企業理解も深まる。ステークホルダーに訪問してもらうこと、ここで働く姿を発信することが、広報PR活動に直結しているのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">普通に暮らし、自分を観察する</h2>



<p>インタビューの終わりに、馬居さん自身が日々働くうえで大切にしていることを尋ねてみた。</p>



<p>「<mark>普通に暮らすことが大事だな</mark>と思っています。今、日本に住むひとりの女性として日々インプットする。流行っているものがあればチェックしますし、もし気が進まないなと思ったら、気が進まないという感情を意識する。去年は見たかったのに今は見たくないなと思っているとか、以前はこういう記事を見ても嫌な気持ちにならなかったのに、今はなるんだな、とか。そうやって自分を観察していますね。私が変わったということは、周りの人も変わっているかもしれない。そのときどきの感情を社員や青木に共有して、どういうことだろうと話したりもしていますね。狭い範囲だけれど、細かいことに敏感であり続けようと心がけています」</p>



<p>企業の自己紹介と自分を観察することは通底していると思う。「自分は何者か」を問うことだろう。</p>



<p>企業は社会にビジョンを示し、新しい価値を生み出す。馬居さんのお話を伺って、広報PRはその車輪を回す存在だと思った。壮大に思える未来図も、一日一日の積み重ねで実現に向かう。馬居さんは自転車を漕ぐように、自分の力で軽やかに前へ進んでいるように見えた。</p>



<p>個人の暮らしと企業の取り組み、社会のあり方は、当たり前に地続きなのだと感じる取材だった。</p>



<p>（取材・文／塚原沙耶）</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>プレスリリース配信サービスのおすすめは？初めてでも安心！最適なプランや選び方を現役広報PR担当者が徹底解説</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/press-release-recommendation/</link>
					<comments>https://prtimes.com/magazine/press-release-recommendation/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[酒井 美和子]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[プレスリリース]]></category>
		<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prtimes.jp/magazine/?p=58940</guid>

					<description><![CDATA[プレスリリースを出したいけれど、どこに送ればいいのかわからない。そんなときに頼りになるのがプレスリリース配信サービスです。具体的な仕組みやプランの違いまでは把握できていないという方も多いのではないでしょうか。 本記事では [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>プレスリリースを出したいけれど、どこに送ればいいのかわからない。そんなときに頼りになるのがプレスリリース配信サービスです。具体的な仕組みやプランの違いまでは把握できていないという方も多いのではないでしょうか。</p>



<p>本記事では、プレスリリース配信をこれから始める方に向けて、配信サービスの基本的な仕組みから、使うと効果的なケース・使わなくてもよいケース、プランの選び方と費用感まで、解説します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">プレスリリース配信サービスとは？&nbsp;</h2>



<p><mark>プレスリリース配信サービスとは、プレスリリースを多数のメディア・記者に対して一括で届けることができるプラットフォーム</mark>です。</p>



<p>広報PR活動を始めたばかりの担当者がまず直面するのが、メディアアプローチをしたくても「どのメディアに送ればいいのか」「記者との接点がない」という点ではないでしょうか。メディアリストをゼロから作成し、一件ずつ送付する方法もありますが、想像以上に時間がかかります。配信サービスは、「届け先の確保」と「配信作業の効率化」を実現できるのが特徴です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">プレスリリース配信サービスの基本的な仕組み</h3>



<p>配信サービスは、企業が作成したプレスリリースをサービスサイトに登録し、選定したメディアへ一斉に配信する仕組みです。配信は即時または予約で行われ、メールやFAXなどサービスに応じた方法で、かつ企業が選んだ方法で配信されます。</p>



<p>配信後、情報が届く経路は大きく3つあります。</p>



<ul class="wp-block-list has-light-gray-background-color has-background">
<li>指定した記者・編集者などメディア関係者への直接送信</li>



<li>サービスサイト上での公開</li>



<li>提携メディアへの自動転載</li>
</ul>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2026/03/80132d98-press-release-distribution--1024x576.jpg" alt="プレスリリース配信" class="wp-image-59010" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/80132d98-press-release-distribution--1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/80132d98-press-release-distribution--300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/80132d98-press-release-distribution--768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2026/03/80132d98-press-release-distribution-.jpg 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>配信されたプレスリリースの内容に関心を持った記者が独自記事として取り上げることで、さらなる情報の広がりも期待できます。一方で、「メディアの判断」に依存する点は理解しておきましょう。<br><br>プレスリリース配信は種まきのように、多くのメディアに情報を届けながら取材・掲載のきっかけを積み重ねていく活動です。すぐに結果が出なくても、継続することで広報PR活動の土台が育っていきます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">配信サービス以外の情報発信手段との違い</h3>



<p>配信サービスを使わない場合の選択肢として、個別メール・FAX送付、SNS発信、自社サイト掲載などがあります。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>手段</strong></td><td><strong>リーチ範囲</strong></td><td><strong>工数</strong></td></tr><tr><td>配信サービス利用</td><td>数百〜数万</td><td>低（一括送信可）</td></tr><tr><td>自社サイト掲載</td><td>知名度に依存（サイト訪問者のみ）</td><td>低</td></tr><tr><td>個別メール・FAX送付</td><td>自力リストのみ</td><td>高</td></tr><tr><td>SNS発信</td><td>フォロワーに依存</td><td>中</td></tr></tbody></table></figure>



<p>個別での配信は、すでに関係を築いている記者へのアプローチには有効です。一方で、新規のメディア開拓を個別対応だけで進めようとすると、相当な工数がかかります。広報PRにおける組織体制が整っていない段階ほど、配信サービスを活用することでメディアへのアプローチ範囲を一気に広げられます。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="ud0kG6KzKA"><a href="https://prtimes.jp/magazine/press-release-home-page/">プレスリリースは自社ホームページにも掲載すべき？掲載場所と事例・ポイントを紹介</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;プレスリリースは自社ホームページにも掲載すべき？掲載場所と事例・ポイントを紹介&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/press-release-home-page/embed/#?secret=5ZTHl8RGVj#?secret=ud0kG6KzKA" data-secret="ud0kG6KzKA" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h2 class="wp-block-heading">配信サービスを決める前の確認事項とよくある質問</h2>



<p>サービス選定と同時に社内の準備状況を確認しておくことが重要です。初配信にあたってよくある質問に関する回答と合わせて紹介します。</p>



<h3 class="wp-block-heading">配信サービス検討時に必ず確認しておきたい3つの確認事項</h3>



<p>サービスを契約してから社内調整を始めると、初配信までに数週間〜数ヵ月間かかるケースがあります。少なくとも以下の3点は、事前に確認・整理しておきましょう。</p>



<ul class="wp-block-list has-light-gray-background-color has-background">
<li>配信内容の承認フロー（誰が最終判断をするのか）</li>



<li>問い合わせ先（記載できる担当者・窓口）</li>



<li>配信に使える画像・ロゴ素材</li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">配信サービスを検討時によくある質問・回答</h3>



<p>「本当にメディアに届くのか」「すぐ掲載されるのか」。こうした不安は、配信サービスを初めて使う広報PR担当者が、必ずといっていいほど抱くものではないでしょうか。ここでは、代表的な3つの疑問に答えます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/7b4e2e47-12_qa_pt02-1024x576.png" alt="FAQ" class="wp-image-46748" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/7b4e2e47-12_qa_pt02-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/7b4e2e47-12_qa_pt02-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/7b4e2e47-12_qa_pt02-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/7b4e2e47-12_qa_pt02.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h4 class="wp-block-heading">プレスリリースを配信すればメディアに取り上げられるの？</h4>



<p>配信したプレスリリースは、各配信サービスが保有するメディアリストの中から選んだ記者・編集者などメディア関係者に届きます。提携メディアがある場合には、プレスリリースの内容に応じて適切なメディアに転載され、独自に取り上げるかどうかは、各メディアの判断により掲載されます。</p>



<p>また、メディア関係者は日々多くのプレスリリースを受け取っており、自社の担当領域や読者層に合うと判断したものだけを取り上げます。PR TIMESでは1万件超の登録メディアの中から最大300件まで配信先を設定可能ですが、掲載率を上げるためには、むやみに配信先設定を増やすよりも<mark>自社のニュースが対象メディアの読者層と合っているかどうかが重要</mark>です。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="KxqQVTL6Dj"><a href="https://prtimes.jp/magazine/medialist-configuration/">【PR TIMESノウハウ】メディアリストの作成・設定方法</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;【PR TIMESノウハウ】メディアリストの作成・設定方法&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/medialist-configuration/embed/#?secret=j99CXJB4h0#?secret=KxqQVTL6Dj" data-secret="KxqQVTL6Dj" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h4 class="wp-block-heading"><br>プレスリリース配信後、すぐ掲載・報道される？</h4>



<p>提携メディアへの転載は、配信してから一定時間で反映されるケースが多いですが、メディアが記事や報道として取り上げる際には、配信後すぐに問い合わせが来ることもあれば、数日後～数ヵ月後に連絡が来ることもあります。掲載や報道のタイミングはメディアの編集サイクルによって異なるため、配信後すぐに結果が出なくても心配はいりません。</p>



<p>しかし、掲載や報道の判断はあくまでもメディアの判断ですので、問い合わせ後も必ず掲載につながるわけではないことを理解しておきましょう。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="xgKtdaRymy"><a href="https://prtimes.jp/magazine/10-tips/">初めてのプレスリリースの書き方を徹底解説｜構成要素とメディア掲載率を高める12のポイント</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;初めてのプレスリリースの書き方を徹底解説｜構成要素とメディア掲載率を高める12のポイント&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/10-tips/embed/#?secret=oNvlddpNcg#?secret=xgKtdaRymy" data-secret="xgKtdaRymy" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h4 class="wp-block-heading">プレスリリースはどのくらい配信すれば効果が出る？</h4>



<p>1回のプレスリリース配信で大きな反響が出ることもありますが、継続的に配信することで累積的な効果が出やすくなります。配信を重ねることでメディアへ掲載が積み重なり、メディア関係者に企業や商品を認識してもらえる可能性もあります。まずは3〜5本を目安に継続的に配信し、掲載状況やアクセス数を見ながら改善していくとよいかもしれません。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="EeiZPLk7dG"><a href="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-delivery-opportunity/">【PR TIMESノウハウ】プレスリリースの配信機会とは？5つの配信機会の書き方＆事例を紹介</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;【PR TIMESノウハウ】プレスリリースの配信機会とは？5つの配信機会の書き方＆事例を紹介&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-delivery-opportunity/embed/#?secret=fkqiQjSDia#?secret=EeiZPLk7dG" data-secret="EeiZPLk7dG" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h2 class="wp-block-heading">プレスリリース配信サービスを使うメリット・効果</h2>



<p>プレスリリース配信サービスを使わないときと比べて、何に差がでるのでしょうか。ここでは、配信サービスを活用することで得られる3つのメリットを見ていきます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">メディア掲載・取材のきっかけが広がる</h3>



<p>配信サービスを使う最大のメリットは、<mark>自力では接点を持てなかった記者・編集者の目に触れる機会が生まれる</mark>点です。自社サイトやSNSでの情報発信と異なり、配信サービス経由のプレスリリースは信頼ある情報源として記者に認識されています。社内で一からメディアリストを構築しなくても、多くの記者・編集者にプレスリリースを届けられます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">Web上での掲載実績が積み重なる</h3>



<p><mark>配信サービス経由で転載されたプレスリリースは検索エンジンにインデックスされ、企業名や製品名での検索結果に表示される</mark>ようになります。メディアに取り上げられなかった場合でも、Web上に情報が残り続けるため、配信を重ねるほど企業情報が蓄積されていきます。この効果は広報PR部門にとどまらず、IR・採用・営業など他部門からも「検索で見つけてもらいやすくなる」と評価される声もあります。広報PR活動の成果を社内横断的に活用できる点も見逃せません。</p>



<p>プレスリリースを配信することで得られる効果や測定方法については、「採用や協業・支援」につながる点や「反響をマーケティング活動」に生かせる点など、以下の記事で詳しく解説しています。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="i6h9Lh3ee8"><a href="https://prtimes.jp/magazine/delivery-merit/">プレスリリースを配信する7つの効果とは？効果を高める6つのコツと効果測定方法を解説</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;プレスリリースを配信する7つの効果とは？効果を高める6つのコツと効果測定方法を解説&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/delivery-merit/embed/#?secret=lr8iv8CidZ#?secret=i6h9Lh3ee8" data-secret="i6h9Lh3ee8" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h2 class="wp-block-heading">プレスリリース配信サービスの種類と選び方のポイント</h2>



<p>ここでは、プレスリリース配信を進めようとなった際の配信サービスの種類と選び方のポイントを紹介します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/07/93c14da8-21_point_illust_pt02-1024x576.png" alt="ポイント" class="wp-image-46757" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/93c14da8-21_point_illust_pt02-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/93c14da8-21_point_illust_pt02-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/93c14da8-21_point_illust_pt02-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/07/93c14da8-21_point_illust_pt02.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">配信サービスのタイプ</h3>



<p>配信サービスは大きく以下のタイプに分類できます。自社の規模・目的・配信頻度に合ったタイプを選ぶことが、費用対効果を高めることにつながります。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>サービスタイプ</strong></td><td><strong>特徴</strong></td><td><strong>こんな企業におすすめ</strong></td></tr><tr><td>総合プラットフォーム型</td><td>配信先数が多く、サポートも充実。実績豊富</td><td>広報PR体制を本格化したい中堅〜大企業</td></tr><tr><td>従量課金型</td><td>1配信あたりの単価が安く、お試し利用に向く</td><td>配信頻度が低いスタートアップ企業</td></tr><tr><td>業界特化型</td><td>特定業界のメディアリレーションに強い</td><td>IT・美容など特定領域の企業</td></tr><tr><td>低コスト・セルフ型</td><td>最低限の機能で安価に始められる</td><td>予算が限られる小規模事業者</td></tr></tbody></table></figure>



<p>配信先の数だけを見て選ぶと、ターゲットに届かないケースがあります。業界特化型は総合型と比べて配信先数が少なく見えることがありますが、ターゲットメディアへの掲載率が高い場合があります。配信先の数より質で選ぶ視点も大切です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">選ぶときに見るべき比較ポイント</h3>



<p>プレスリリース配信サービスを選ぶ際に最低限確認しておきたい比較軸は以下の5点です。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>比較軸</strong></td><td><strong>なぜ重要か</strong></td><td><strong>確認事項</strong></td></tr><tr><td>配信先メディア数</td><td>リーチできる媒体の母数が成果に直結する</td><td>自社の業界・ターゲットに近い媒体が含まれているか</td></tr><tr><td>料金体系</td><td>配信頻度によって最適なプランが異なる</td><td>月額制か従量課金か、追加費用の有無</td></tr><tr><td>レポート機能</td><td>配信後の効果測定と改善に必要</td><td>閲覧数・掲載メディア数など基本指標が取得できるか</td></tr><tr><td>サポート体制</td><td>配信時のトラブルに対応してもらえる</td><td>電話・チャットなど問い合わせ手段が用意されているか</td></tr><tr><td>メディア提携実績</td><td>提携の質が配信の信頼性に影響する</td><td>主要メディアや業界メディアとの提携があるか</td></tr></tbody></table></figure>



<p>特に注意したいのはレポート機能です。効果測定ができないサービスを選んでしまうと、配信後に成果を確認できないだけでなく、次回のプレスリリースに向けた改善点も見えなくなります。料金体系と同様に、必ず押さえておきたい項目です。</p>



<p>より詳細な比較や具体的な選び方については、以下の記事で解説しています。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="4CjSRuTnHs"><a href="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-comparison/">プレスリリースを徹底比較！選ばれる配信サービスのメリット・特徴は？</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;プレスリリースを徹底比較！選ばれる配信サービスのメリット・特徴は？&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-comparison/embed/#?secret=Qqut6eALA1#?secret=4CjSRuTnHs" data-secret="4CjSRuTnHs" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h3 class="wp-block-heading">「テレビに出たい」「特定業界に届けたい」など目的別の選び方</h3>



<p>配信サービスを選ぶ前に、何を達成したいかを明確にしておくことが重要です。目的によって、優先すべき配信先やサービスタイプが異なるためです。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>目的</strong></td><td><strong>優先して確認するポイント</strong></td></tr><tr><td>認知拡大</td><td>配信先メディア数・総合型プラットフォームの実績</td></tr><tr><td>テレビ・新聞で取り上げられたい</td><td>放送局・全国紙との提携実績があるか</td></tr><tr><td>特定業界への訴求</td><td>業界専門メディアとの提携実績があるか</td></tr><tr><td>採用強化</td><td>求人・キャリア系メディアへの配信実績があるか</td></tr><tr><td>IR・投資家向け</td><td>経済・金融メディアとの提携実績があるか</td></tr></tbody></table></figure>



<p>記者には専門領域や担当範囲があります。目的を絞らずに広く届けたいという意識だけで配信すると、関心のない記者にプレスリリースが届くだけになりかねません。目的を明確にすることが、掲載率を上げる近道となります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">費用相場とおすすめのプラン形態（単発？月額？）</h2>



<p>プレスリリース配信の費用は無料から数万円/回まで幅があり、サービスやプランによって大きく異なります。配信頻度と目的に応じたプラン設計が、費用対効果を最大化する鍵です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">プレスリリース配信の費用相場（1配信あたり／月額制の目安感）</h3>



<p>プランごとの費用相場と、おすすめの活用場面は以下の通りです。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>プラン形態</strong></td><td><strong>費用相場</strong></td><td><strong>こんな時におすすめ</strong></td></tr><tr><td>無料プラン</td><td>0円</td><td>初めての配信・機能確認のお試し</td></tr><tr><td>単発（従量課金）</td><td>数万円〜／回</td><td>スポット利用・年数回の配信</td></tr><tr><td>月額定額（サブスク）</td><td>数万円〜数十万円／月</td><td>月2〜3本以上の定期配信</td></tr><tr><td>カスタムプラン</td><td>要問合せ</td><td>大量配信・専任サポート希望</td></tr></tbody></table></figure>



<p>プランを選ぶ際は、1本あたりの単価だけで判断せず、プレスリリースの作成や配信作業にかかる時間も含めてコストを検討しましょう。配信頻度が高い場合は月額制の方がトータルで安くなるケースがあります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">無料・少額で始められるプランの特徴（メリット・懸念点）</h3>



<p>無料プランの最大のメリットは、初期費用をかけずに配信の一連の流れを体験できる点です。サービスの操作感や公開後のページイメージをつかむには十分な機能が揃っています。</p>



<p>一方で、配信先メディア数やレポート機能など、有料プランと比べると利用できる範囲に制限がある場合が多いです。「配信したのに効果がなかった」と感じる場合は、プレスリリースの内容の問題なのか、プランの制限による問題なのかを切り分けて考える必要があります。</p>



<p>無料プランは「配信の練習」として割り切って使い、継続的に配信する体制が整ってきたタイミングで有料プランへの移行を検討するのが現実的な流れです。月2本以上配信したくなったときや、掲載実績の報告が社内で必要になったときが、プラン移行を検討する目安になります。</p>



<p>スタートアップ企業の場合は、最大10回まで無料で配信できるPR TIMESスタートアップチャレンジの活用も選択肢のひとつです。条件に合う場合は、ぜひ検討してみてください。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="udHOJwfwrt"><a href="https://prtimes.jp/magazine/startup-plan/">【PR TIMESノウハウ】複数回無料で配信が可能なスタートアップチャレンジの詳細</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;【PR TIMESノウハウ】複数回無料で配信が可能なスタートアップチャレンジの詳細&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/startup-plan/embed/#?secret=wns3MhmS8K#?secret=udHOJwfwrt" data-secret="udHOJwfwrt" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h3 class="wp-block-heading">運用フェーズに合わせたプラン設計がおすすめ</h3>



<p>プレスリリース配信を始める際は、いきなり月額プランに契約するのではなく、段階的にステップを踏む方法がリスクの少ない進め方です。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>お試し期：単発で配信し、仕組みを体験する <br></strong>まずは1〜2本を単発で配信し、サービスの操作感・公開後のページ表示・配信後の動きを把握します。</li>
</ul>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>検証期：効果を数字で確認する</strong><strong><br></strong>数本配信したら、以下の指標をもとに効果を検証します。
<ul class="wp-block-list">
<li>メディア掲載数</li>



<li>Webアクセス数</li>



<li>問い合わせ数</li>



<li>資料請求数</li>
</ul>
</li>
</ul>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="UJ3kdpuGTW"><a href="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-analysis-data-review/">【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信後に見るべきデータと効果改善のポイント</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信後に見るべきデータと効果改善のポイント&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-analysis-data-review/embed/#?secret=gc85xrMMd7#?secret=UJ3kdpuGTW" data-secret="UJ3kdpuGTW" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>定期運用期：月額プランで継続配信する</strong><br>月額プランへ移行する前に、配信できるネタを数ヵ月～1年分棚卸ししておきましょう。月2〜3本のペースでネタが出せない状況では、プランを持て余すことになります。<br>配信頻度の目安が見えてから契約することで、費用対効果が高まり、社内でも納得感を持って運用を続けられます。</li>
</ul>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ：迷ったらまず「実績」と「安心」で選ぼう</h2>



<p>配信サービスには複数の種類があり、料金体系や配信先、サポート内容はサービスによって異なります。まずは自社の目的・配信頻度・予算に合ったタイプを把握したうえで、選定を進めましょう。</p>



<p>機能・料金・配信先数が近いサービスが並んだとき、最後の決め手になるのは「多くの企業が選び続けている」という客観的な実績と、「何かあったときに頼れる」という安心感です。初めてサービスを選ぶ際には、この2点が社内での提案を後押しする判断材料にもなります。</p>



<p>PR TIMESの利用企業数は累計12万社を超え（2025年11月末時点）、上場企業の利用率は64.6%を上回ります。「利用企業数」「サイト閲覧数」「提携メディア数」はいずれも国内シェアNo.1を誇り、月間閲覧数は約9,000万PVに達しています。多くのメディア関係者・記者の目に触れるプラットフォームとして、業界・企業規模を問わず幅広い企業に導入されています。</p>



<p>実際に活用している企業の声は以下からご覧いただけます。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="LcpaHQdIr8"><a href="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-recommendation/">プレスリリース配信サービス「PR TIMES」活用のメリットは？事例・顧客の声も紹介【2026年更新】</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;プレスリリース配信サービス「PR TIMES」活用のメリットは？事例・顧客の声も紹介【2026年更新】&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-recommendation/embed/#?secret=NqmF18qQdf#?secret=LcpaHQdIr8" data-secret="LcpaHQdIr8" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<p>サービスの特徴と自社の状況を照らし合わせながら、自社に合った配信サービスを選びましょう。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>初心者が押さえておくべきプレスリリース配信のコツ<br></strong>＞＞<a href="https://prtimes.jp/magazine/time-to-pressrelease/" target="_blank" rel="noopener" title="">プレスリリースの最適な配信タイミングは？曜日・時間・時期を戦略的に決定して効果を最大化させよう<br></a>＞＞<a href="https://prtimes.jp/magazine/title-points/" target="_blank" rel="noopener" title="">目を引くプレスリリースのタイトルを作成する7つのポイントと注意点を解説<br></a>＞＞<a href="https://prtimes.jp/magazine/press-release-example/" target="_blank" rel="noopener" title="">プレスリリースの例文を紹介｜書き方例とポイントをタイトル・リード文・本文・企業情報別に解説 |</a><br>＞＞<a href="https://prtimes.jp/magazine/prtimes-analysis-data-review/" target="_blank" rel="noopener" title="">【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信後に見るべきデータと効果改善のポイント</a></p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://prtimes.com/magazine/press-release-recommendation/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>なでしこ銘柄とは？選定基準・メリット・広報PRに活かす方法【選定企業事例あり】</title>
		<link>https://prtimes.com/magazine/nadeshiko-brand-selection/</link>
					<comments>https://prtimes.com/magazine/nadeshiko-brand-selection/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[酒井 美和子]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 30 Mar 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[広報・PR]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prtimes.jp/magazine/?p=58797</guid>

					<description><![CDATA[企業価値の評価軸として「人的資本」やESGへの関心が高まる中、女性活躍の取り組みは単なる社内施策ではなく、資本市場からの評価にも直結する要素となっています。その象徴的な指標の一つが「なでしこ銘柄」です。一方で、「将来的に [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>企業価値の評価軸として「人的資本」やESGへの関心が高まる中、女性活躍の取り組みは単なる社内施策ではなく、資本市場からの評価にも直結する要素となっています。その象徴的な指標の一つが「なでしこ銘柄」です。一方で、「将来的に選定を目指したいが、何から手をつければいいかわからない」と悩む広報PRや人事の担当者も多いのではないでしょうか。</p>



<p>本記事では、なでしこ銘柄の基本概要や選定基準、他制度との違いを整理。単なる制度対応にとどまらず、取り組みをどのように言語化し、伝えることで採用力や企業価値向上につなげられるのか、広報PRの視点から解説します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄とは</h2>



<p><mark><strong>なでしこ銘柄</strong>とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で実施し、中長期的な企業価値向上の視点から、女性活躍推進に優れた上場企業を選定・発表する制度</mark>です。投資家にとっては企業の成長性を見極める指標となり、求職者やさまざまなステークホルダーにとっても、企業の信頼性や「働きやすく、将来的に成長し続ける優良企業」を判断する指標となっています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2024/08/8ff368f9-20211105prtmg_0445-1024x576.jpg" alt="なでしこ銘柄とは" class="wp-image-48108" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/08/8ff368f9-20211105prtmg_0445-1024x576.jpg 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/08/8ff368f9-20211105prtmg_0445-300x169.jpg 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/08/8ff368f9-20211105prtmg_0445-768x432.jpg 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2024/08/8ff368f9-20211105prtmg_0445.jpg 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄の概要</h3>



<p>経済産業省と東京証券取引所が共同で実施し、中長期の成長を重視する投資家に向けて、女性活躍に優れた上場企業を紹介する仕組みです。投資家だけでなく求職者やさまざまなステークホルダーにとっても、「働きやすく、将来的に成長し続ける優良企業」を見極めるための信頼できる指標となっています。</p>



<p>主な基本概要は以下のとおりです。</p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td>■制度の基本概要<br><strong>・管轄・運営： </strong>経済産業省と東京証券取引所による共同実施<br><strong>・制度の目的：</strong> 女性活躍推進に優れた上場企業を、国と市場が公式に選定・発表すること<br><strong>・対象企業：</strong> 国内の全上場企業（東証プライム、スタンダード、グロース）<br><strong>・評価の視点：</strong> ESG投資の観点から、中長期的に業績が伸びるポテンシャルがあるか<br><strong>・スケジュール：</strong> 例年秋頃（9～10月頃）に申請を受け付け、翌年3月頃に選定・発表</td></tr></tbody></table></figure>



<h3 class="wp-block-heading">制度が誕生した背景と目的</h3>



<p>制度の背景には、少子高齢化による労働力不足と、人的資本の重要性の高まりがあります。かつて女性活躍支援はCSRの一環として捉えられていましたが、現在では企業の持続的成長に欠かせない「成長戦略」へと位置づけが変化しました。</p>



<p>なでしこ銘柄は、女性活躍を推進する企業を「将来的に収益を生み出す力がある企業」と定義し、その価値を資本市場に対して客観的に示す指標となっています。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>【政府の成長戦略としての経済効果】</strong><br>制度の背景には、深刻な少子高齢化と労働力不足があります。かつて女性活躍支援は企業の「社会貢献（CSR）」の一環として捉えられていましたが、現在では企業の成長戦略（経営課題）へと位置づけが変化しました。<br><br>政府は2013年以降、女性活躍を国の成長戦略に位置づけており、内閣府の調査（2023年）でも女性役員比率が高い企業ほどROE（自己資本利益率）が高い傾向が示されています。ゴールドマン・サックスによる2019年のレポートでは、男女の雇用格差解消によるGDP押し上げ効果は最大15%に達する可能性があると試算しています。<br><br>こうしたデータが示すとおり、女性活躍推進はもはや社会貢献ではなく、企業の収益性と持続的成長を左右する経営課題です。なでしこ銘柄は、その取り組みの質を資本市場に対して客観的に示す指標といえます。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>【資本市場からの評価と資金調達の円滑化】</strong><br>多様な人材を活用する「ダイバーシティ経営」を実践する企業は、環境変化への適応力が高いと評価されます 。なでしこ銘柄は、資本市場（投資家）に対して、女性活躍を進める企業＝将来的に収益を生み出す力がある企業としてアピールし、その事実を客観的に示す仕組みです 。</p>



<h3 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄とえるぼし認定・健康経営優良法人の違い</h3>



<p>なでしこ銘柄は「投資家向けの上場企業価値評価」であるのに対し、えるぼし認定は「女性活躍推進法に基づく労働環境の整備状況の評価」、そして健康経営優良法人は「従業員の健康管理を経営的視点で捉えた評価」という、明確な目的の違いがあります。</p>


<table style="border-collapse: collapse; width: 100%; height: 99px;">
<tbody>
<tr style="height: 19px;">
<td style="width: 16.0714%; height: 19px; background-color: #d8d8d8;"><strong>項目</strong></td>
<td style="width: 33.9286%; height: 19px; background-color: #d8d8d8;"><strong>なでしこ銘柄</strong></td>
<td style="width: 25%; height: 19px; background-color: #d8d8d8;"><strong>えるぼし認定</strong></td>
<td style="width: 25%; height: 19px; background-color: #d8d8d8;"><strong>健康経営優良法人</strong></td>
</tr>
<tr style="height: 20px;">
<td style="width: 16.0714%; height: 20px;"><strong>管轄省庁</strong></td>
<td style="width: 33.9286%; height: 20px;">経済産業省・東京証券取引所</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">厚生労働省</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">経済産業省・日本健康会議</td>
</tr>
<tr style="height: 20px;">
<td style="width: 16.0714%; height: 20px;"><strong>主な目的</strong></td>
<td style="width: 33.9286%; height: 20px;"><strong>投資家向け</strong>の市場評価・企業価値向上</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;"><strong>求職者・従業員向け</strong>の労働環境認定</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;"><strong>経営戦略</strong>としての健康維持・生産性向上</td>
</tr>
<tr style="height: 20px;">
<td style="width: 16.0714%; height: 20px;"><strong>対象企業</strong></td>
<td style="width: 33.9286%; height: 20px;">国内の全上場企業</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">一般事業主（規模不問）</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">大企業・中小企業等の法人</td>
</tr>
<tr style="height: 20px;">
<td style="width: 16.0714%; height: 20px;"><strong>評価のポイント</strong></td>
<td style="width: 33.9286%; height: 20px;">経営戦略としての女性活躍（収益性）</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">採用、継続就業、労働時間等の実績</td>
<td style="width: 25%; height: 20px;">健康課題の把握、実践、評価の仕組み</td>
</tr>
</tbody>
</table>


<p>えるぼし認定、健康経営優良法人の詳細は下記の記事をご覧ください。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="pX64WL3Pwz"><a href="https://prtimes.jp/magazine/eruboshi-certification/">えるぼし認定とは？認定基準や取得メリット、取得後の広報PR事例などを解説</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;えるぼし認定とは？認定基準や取得メリット、取得後の広報PR事例などを解説&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/eruboshi-certification/embed/#?secret=EWieQ0WFXO#?secret=pX64WL3Pwz" data-secret="pX64WL3Pwz" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="7iigxe5eqH"><a href="https://prtimes.jp/magazine/health-management-certification/">健康経営優良法人とは？認定基準やメリット、広報PR活用ポイントなど基礎知識を解説【企業事例あり】</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;健康経営優良法人とは？認定基準やメリット、広報PR活用ポイントなど基礎知識を解説【企業事例あり】&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/health-management-certification/embed/#?secret=hHQHP58b59#?secret=7iigxe5eqH" data-secret="7iigxe5eqH" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<p>広報PRでは、以下のような視点を意識することが重要です。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<ul class="wp-block-list">
<li>なでしこ銘柄：投資家・資本市場への訴求（成長性・経営戦略）</li>



<li>えるぼし認定：採用市場への訴求（働きやすさ・制度）</li>



<li>健康経営優良法人：従業員・社内外への信頼醸成（健康・生産性）</li>
</ul>
</div>



<p>また、子育て支援に特化した「くるみん」認定も、えるぼし銘柄と同様に厚生労働省が管轄する、主に労働環境を評価するための指標です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」とは</h2>



<p><mark>「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」は、2023年度から新設された枠組み</mark>です。男女問わず、育児と仕事の両立を支援する体制が整っている企業を評価する制度として位置づけられています。</p>



<p>共働き・共育て支援の観点から企業を評価することで、女性活躍推進の取り組みの広がりを補完する役割を担っています。広報PRの観点では、両立支援制度の整備状況だけでなく、その活用実績や社員の具体的な働き方をあわせて発信することで、採用広報や企業ブランド向上にもつなげることができます。また選定実績のない段階でも、エントリーのプロセスや改善への姿勢を情報発信の起点として生かせます。</p>



<p>では、どのような観点で評価されるのでしょうか。次章では、なでしこ銘柄の具体的な選定基準と評価ポイントについて解説します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄の選定基準と評価ポイント</h2>



<p>なでしこ銘柄に選ばれるためには、企業としての具体的な実績と、経営層のコミットメントの両方が求められます。定量評価と定性評価の二段階で審査が行われ、どちらかが高ければ選ばれるという仕組みではありません。ここでは、経産省のガイドラインをもとに、選定対象企業の条件と審査内容を整理します。</p>



<h3 class="wp-block-heading">選定対象企業の条件と審査項目</h3>



<p>まず、選定に参加するための必須条件として、東京証券取引所の全上場企業であることが前提です。加えて、「女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画」の策定と届出が事前に必要となります。</p>



<p>選定は、定量評価によるスクリーニングを行ったのち、定性評価へ進みます。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background">【定量評価】<br>女性管理職比率や役員比率、男性育休取得率など、客観的な数値データによるスクリーニングが行われます。一定の水準を満たした企業が次の定性評価の対象となります。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background">【定性評価】<br>経済産業省が実施する「女性活躍度調査」への回答を通じ、経営層のコミットメントや独自の支援施策の実行状況が総合的に評価されます。制度があるだけでなく、実態として機能しているかが問われます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">評価に含まれる取り組み内容</h3>



<p>評価項目は多岐にわたりますが、主な内容は以下のとおりです。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<ul class="wp-block-list">
<li>経営層のコミットメント（女性活躍推進を経営戦略として位置づけているか）</li>



<li>女性管理職比率の目標設定と実績（単なる数値ではなく、達成に向けた具体的なプロセスが問われます）</li>



<li>キャリア形成支援（女性社員のキャリアパスの明確化、研修制度の整備など）</li>



<li>ワークライフバランスの推進（柔軟な働き方の制度整備と活用実績）</li>



<li>男性の育児休業取得率（共働き・共育ての文化が根付いているかを示す指標）</li>



<li>コーポレートガバナンスへの組み込み（情報開示や女性活躍推進の経営戦略との連動）</li>
</ul>
</div>



<p>肝要なのは、制度を整えているかどうかだけでなく、企業文化として定着しているかが問われる点です。数値目標の達成を追うだけでは評価につながりにくく、事業成長や企業価値向上にどのように結びついているか、経営との連動性までが求められます。</p>



<p>そのため広報PRの観点では、<mark>評価項目を単なる実績として羅列するのではなく、「なぜ取り組み、どのような変化が生まれたのか」というストーリーとして構成し、数値と施策の両面から発信することが重要</mark>です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">業種ごとに選出枠が設けられている理由</h3>



<p>なでしこ銘柄は、業種ごとに選出枠が設けられています。これは各業種の特有の課題を考慮し、業種内での公平な横比較を行うためです。建設業や製造業など歴史的に女性比率が低い業界と、すでに女性比率が高いサービス業や金融業では同じ基準で評価することが難しいという実情があります。</p>



<p>業種内での相対評価を行い、ロールモデルを示すことで、業界全体への波及効果を生む設計になっています。令和6年度は18業種から計23社が選定されました。</p>



<p>令和7年度からは、2025年7月末時点で上場企業数が300社以上の大規模業種（情報・通信業、サービス業など）については、選定枠が最大3社まで拡充されています。こうした選出枠の見直しにより、企業の数や多様な働き方に応じた、より実態に即した評価が進んでいます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄に選定されるメリット</h2>



<p>厳しい基準をクリアして選定されることで、企業はどのような実益を得られるのでしょうか。単なる名誉にとどまらない、経営上の3つのメリットを解説します。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://storage.googleapis.com/prtimes-magazine-wp-media/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-1024x576.png" alt="メリット" class="wp-image-51966" srcset="https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-1024x576.png 1024w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-300x169.png 300w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit-768x432.png 768w, https://ptmagasset.com/wp-content/uploads/2025/02/c30ba8c2-prmag_merit.png 1280w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">メリット1．投資家からのESG評価と資本市場での信頼の向上&nbsp;</h3>



<p>なでしこ銘柄の選定実績は、女性活躍推進を経営戦略としても機能させていることを示す指標となり、国内外の投資家からのESG評価向上につながります。<mark>中長期的な株価の安定や資金調達の優位性も期待でき、IRコミュニケーションにおいても強力なメッセージ</mark>になります。</p>



<p>2023年3月期以降、上場企業には有価証券報告書での人的資本情報の開示が義務化されており、なでしこ銘柄の選定実績は人的資本開示の文脈でも取り組みの質を示す根拠として機能します。統合報告書やサステナビリティレポートへの明記で、投資家への訴求力がさらに高まります。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="R2oZ8pD8rA"><a href="https://prtimes.jp/magazine/human-capital-disclosure/">人的資本開示とは？義務化された19項目・例・情報開示ポイントを解説</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;人的資本開示とは？義務化された19項目・例・情報開示ポイントを解説&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/human-capital-disclosure/embed/#?secret=7wqDetXGbm#?secret=R2oZ8pD8rA" data-secret="R2oZ8pD8rA" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h3 class="wp-block-heading">メリット2．採用力の強化と優秀な人材の確保</h3>



<p>なでしこ銘柄に選定されることは、<mark>求職者に対して「性別に関わらず多様な人材が活躍できる企業である」という客観的な証明</mark>になります。口コミではなく、国が選定した第三者評価として伝えられる点が説得力を高めます。</p>



<p>採用ブランディングにおいて競合他社との明確な差別化要因となり、選定実績を採用サイトや求人票への明記に加え、社員インタビューや制度の実態とあわせて発信することで、企業が求める採用が進み、コスト削減も期待できます。また、「働きやすい企業」という認知が広がることで、<a href="https://prtimes.jp/magazine/referral-recruitment/" target="_blank" rel="noopener" title="">リファラル採用</a>も促進されます。</p>



<h3 class="wp-block-heading">メリット3．企業ブランディングと従業員エンゲージメントの向上</h3>



<p>なでしこ銘柄の選定は、<mark>社会的な信頼度が高まり、顧客や取引先に対する企業ブランディングにも寄与</mark>します。特に、女性顧客を主要ターゲットとするBtoC企業では、ブランドイメージへの好影響も期待できます。</p>



<p>また従業員にとっても、自社が対外的に評価されたことは誇りにもなり、エンゲージメント向上や離職率の低下にも直結。経営コストの削減に寄与する可能性が高まります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄はすべての企業が目指すべきか</h2>



<p>すべての企業がなでしこ銘柄を目指すべきかといえば、必ずしもそうではありません。上場企業として、IRの観点で高いメリットがある一方で、実態が伴わないまま数値目標だけを追うと、組織の疲弊や広報PRの観点でもリスクを招く可能性があります。</p>



<p>ここでは、自社が目指すべきフェーズにあるのかを判断するための基準を整理します。判断の目安としては、経営戦略に組み込まれているか、定量指標が一定水準に達しているか、対外発信に耐えうる実態があるか、の3点が重要です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄が向いている企業</h3>



<p>以下のような状況にある企業は、なでしこ銘柄の選定を積極的に目指す価値があります。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>【経営トップの強いコミットメントがある企業】</strong><br>ダイバーシティ推進を人事部の仕事としてではなく、経営課題として捉え、トップ自ら推進・発信できている企業。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>【すでに定量データが一定水準にある企業】</strong><br>女性管理職比率などの数値目標が一定基準に達しており、投資家からの評価や資本市場での評価の向上を次のステップとして目指す企業。</p>



<p class="has-light-gray-background-color has-background"><strong>【採用市場での差別化が必要な企業】</strong><br>競合他社に競り勝ち、優秀な人材を確保するために、国が認めた第三者評価を採用ブランディングの武器として活用したい企業。</p>



<p>自社の状況と照らし合わせながら、目指すべきタイミングを見極めることが大切です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">選定を目指す際の課題と注意点（実態との乖離リスク）</h3>



<p>選定を目指すうえで見落としがちなのが、実態との乖離リスクです。数値目標の達成を優先するあまり、現場の女性社員に過度な負担が集中したり、制度が形骸化したりするケースがあります。</p>



<p>社外に向けて女性活躍を発信する一方で、社内では働きやすさが改善されていないという状況は、いわゆる「ピンクウォッシュ※」として批判を招くリスクがあります。広報PRの担当者としては、社内サーベイや1on1などを通じて実態を把握し、社内の声を拾い上げた上での社外発信の設計が欠かせません。</p>



<p class="has-gray-color has-text-color has-link-color wp-elements-46be1dc011504ed4ad0c2dfbf12d6b4d">※ピンクウォッシュとは、女性活躍や多様性への取り組みを実態以上に見せかけることを指します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄の申請方法</h2>



<p>申請は年に1回行われます。例年、夏から秋にかけて「女性活躍度調査」の募集・調査が実施され、期間内に回答することでエントリーとなります。選定結果は翌年3月頃に公表されるスケジュールです。</p>



<p>申請にあたっては、社内データの収集と各部署の連携が不可欠です。<mark>人事・IR・広報の3部門が早期から協力し、必要なデータを整理</mark>しておくことが求められます。</p>



<p>詳細は、<a href="https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html" target="_blank" rel="noopener" title="">経済産業省の「なでしこ銘柄」特設ページ</a>で案内される最新の情報を、必ず確認してください。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄に選ばれたときに向けた広報PR戦略</h2>



<p>なでしこ銘柄の選定は、企業のダイバーシティ推進の姿勢を社会にアピールする絶好の機会です。「選ばれました」という事実の報告にとどまらず、プレスリリース・オウンドメディア・インナーコミュニケーションを掛け合わせた多角的な広報PR戦略を展開することが、企業価値の最大化につながります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">プレスリリースで公式発信を強化する</h3>



<h4 class="wp-block-heading">プレスリリースを活用する意義と狙い</h4>



<p>プレスリリースは、投資家・顧客・求職者といったステークホルダーに対し、第三者評価を得た優良企業であることを公式に周知できる手段です。速報性と公式性の両立が、ほかの情報発信手段にはない強みです。また、「女性活躍」「ダイバーシティ経営」などメディアからの関心が高いテーマに対しての一次情報として活用されやすいでしょう。</p>



<p>配信後にはWeb上に情報が蓄積されることで、検索を通じた企業理解の促進にもつながります。加えて、公開情報として整理されたコンテンツは、生成AIが回答を生成する際の参照情報として扱われる可能性もあります。</p>



<h4 class="wp-block-heading">プレスリリースに盛り込むべき要素</h4>



<p>プレスリリースを作成する際には、以下の要素を盛り込むことで、情報の厚みと説得力が増します。</p>



<div class="wp-block-custom-gutenberg-block-box custom-block-box">
<ul class="wp-block-list">
<li>選定された事実と連続選定の回数</li>



<li>評価された具体的な理由・ポイント</li>



<li>女性管理職比率などの実績データ</li>



<li>経営トップやなでしこ銘柄の選定までを推進した担当者のコメント</li>



<li>関連ページへのリンク</li>
</ul>
</div>



<p>数値だけを切り取って打ち出すのではなく、取り組みの背景やプロセスとセットで伝えることで、実態との乖離を防ぐことができるでしょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">女性活躍推進コンテンツを作成する</h3>



<p>プレスリリースだけでなく、<mark>オウンドメディアや採用サイトでより深いストーリーを語ることも有効</mark>です。実際に制度を利用して活躍する女性社員のインタビュー記事や、男性社員の育休体験談など、現場のリアルな声を掲載することで、制度の温度感が伝わります。</p>



<p>動画やインフォグラフィックを活用した視覚的なコンテンツも、伝達力を高める手段です。制度ではなく「人」と「変化の過程」で語ることが、ダイバーシティ推進を自分ごととして受け取ってもらうための鍵となります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">インナーコミュニケーションによる社内浸透と「実態との乖離」の防止を図る</h2>



<p>社外へのアピールと並行して、社内向けの広報PR活動も欠かせません。イントラネットや社内報を通じて、選定の意義や評価された取り組みの背景を丁寧に伝えることで、従業員の理解と共感の促進に努めます。</p>



<p><mark>社内での理解と共感が土台にあることが、社外への説得力ある発信の前提条件</mark>です。</p>



<p>広報PRにおいて、社内外の温度差を把握しながらコミュニケーション設計を行うことは、なでしこ銘柄の取り組みに限らず、あらゆる活動に共通する基本姿勢です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">選定に至らなかった場合でも「プロセス」を広報PR資産に変える</h3>



<p>仮に選定に至らなかった場合でも、そのプロセスは広報PRの資産になります。</p>



<p>「女性管理職比率の目標未達を受け育成施策を見直した」「男性育休取得率向上に向け制度改善を行った」といった変化を発信することで、企業の誠実さや改善姿勢を示すことができます。<mark>完璧な結果だけを伝えようとするより、課題と向き合う過程を開示し続けることが、ステークホルダーからの長期的な信頼につながります。</mark></p>



<h2 class="wp-block-heading">なでしこ銘柄選定企業の事例と広報PR活用</h2>



<p>実際に選定された企業が、どのような取り組みを評価され、それをどう世の中に発信しているのか。広報PRの観点から参考になる3社のベンチマーク事例を紹介する。</p>



<h3 class="wp-block-heading">事例1．株式会社丸井グループ</h3>



<p>令和7年度なでしこ銘柄に9年連続選定された株式会社丸井グループは、男女間賃金格差の是正の注目企業にも同時に選定されています。</p>



<p>プレスリリースでは、独自指標「女性イキイキ指数」の設定と年度ごとの目標値が図表を用いてわかりやすく示されています。目標の上方修正を明記している点も、取り組みの着実な進展を伝えるうえで効果的です。</p>



<p>「男性の産休取得率、2021年度51％から2023年度97%へ」「男性育休取得率、2021年度2％から2023年度52%へ」など数値の推移を明記することで、継続的な改善のプロセスを示しています。</p>



<p>SDGsが定められる以前から「共創サステナビリティ経営」を掲げ、広報・IR・サステナビリティ部の3部門が連携して投資家対話と情報開示を一体で推進している点も参考になります。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004073.000003860.html" target="_blank" rel="noopener" title="">丸井グループが「なでしこ銘柄」で初の9年連続選定</a></p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-pr-times-magazine wp-block-embed-pr-times-magazine"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="XaVPjbbJiw"><a href="https://prtimes.jp/magazine/marui-case-interview/">SDGs先進企業・丸井グループが全社一丸で実践する、共創経営のあり方</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;SDGs先進企業・丸井グループが全社一丸で実践する、共創経営のあり方&#8221; &#8212; PR TIMES MAGAZINE" src="https://prtimes.jp/magazine/marui-case-interview/embed/#?secret=IuTZRVkfJf#?secret=XaVPjbbJiw" data-secret="XaVPjbbJiw" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<h3 class="wp-block-heading">事例2．味の素株式会社</h3>



<p>令和6年度に食品業界から4年連続の選定となった味の素は、独自の経営方針「ASV（Ajinomoto Group Creating Shared Value）」＝「事業を通じた社会価値と経済価値の共創」を軸に女性活躍を推進しています。DE&amp;Iを2020年から経営戦略のひとつに位置づけており、選定は単発の実績ではなく継続的な成果として発信されています。</p>



<p>プレスリリースでは「AjiPanna Academy」による延べ539名へのキャリア支援など具体的な施策と、従来男性のみだったポジションへの女性登用という成果を合わせて記載。</p>



<p>IR面では中期ASV経営2030ロードマップにて「2030年にグループ全体の女性管理職比率40%」という目標を開示し、選定実績を長期の経営目標と接続させている点が参考になります。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000239.000059753.html" target="_blank" rel="noopener" title="">味の素(株)、女性活躍推進企業として令和6年度「なでしこ」銘柄に選定</a></p>



<h3 class="wp-block-heading">事例3．株式会社LIXIL</h3>



<p>令和6年度なでしこ銘柄に3年連続・通算9回目の選定となったLIXILは、「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」の3分野からなる独自の「インパクト戦略」を経営方針として掲げており、女性活躍推進はそのうちの「多様性の尊重」として事業戦略に組み込まれています。</p>



<p>男女間賃金格差や女性管理職比率の低さといった自社課題をあえて認識・開示したうえでアクションプランを策定している点が特徴です。</p>



<p>プレスリリースでは、女性取締役・執行役比率31.3%、全世界の女性管理職17.1%（いずれも2024年3月末時点）といった重要な数値をリリース内で明記しつつ、詳細情報はD&amp;Iの取り組みを特集した自社サイトへ誘導する構成になっています。</p>



<p>達成実績と残された課題を両方開示する姿勢が、発信全体の説得力を高めています。</p>



<p>参考：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000746.000015099.html" target="_blank" rel="noopener" title="">女性活躍推進に優れた企業として 令和6年度「なでしこ銘柄」に選定</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ：なでしこ銘柄選定を企業価値向上のスタートラインに</h2>



<p>なでしこ銘柄への挑戦は、単に選定を目指す取り組みにとどまらず、社内環境や制度を整え、そのことを伝え続けるプロセスそのものが企業価値向上につながります。選定に届かなかった場合も、改善に向けて誠実に取り組み、課題特定や改善過程、その積み重ねを広報PRの資産に変えることができます。</p>



<p>広報PR担当者には、これらの取り組みを「単なる制度対応」ではなく、経営戦略や組織文化の文脈に連動させ、ストーリーとして語ることが、ステークホルダーから信頼を得ることにつながるのではないでしょうか。</p>



<p>なでしこ銘柄への挑戦を、女性活躍推進を経営の土台に据え直し、企業価値を高めていくための出発点として捉えていきましょう。</p>]]></content:encoded>
					
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